漢祥院治療

昨日は2か月ぶりに

奈良の藤本漢祥院で連風先生の鍼治療を受けてきた

最近体調は良いので健康管理が目的

何も言わず脈を診てから背候診

蓮風先生は僕を直感で観察しているが

長年通っていると僕も連風先生の表情や動きを何気なく観察してしまう

昨日は表情が硬く一言も声をかけずに鍼をされたので

何かいつもと違うと直感

今朝のブログ「鍼狂人の独り言」を拝見して納得

歯痛でお困りだったようだ

対処法がいかにも鍼狂人らしいので

ぜひともご覧いただきたいと思う

http://blog.livedoor.jp/fujimoto1005/

妊娠おめでとうございます

42才

子供がほしいと打ち明けられて2年

人工授精などの不妊治療は望まれないので

排卵誘発剤と、黄体H剤を使い始めて3周期で

初めて妊娠を確認(6週)

補腎の目的で照海穴を用い

月経中は補血の目的で血海や三陰交に鍼治療

42才で自然妊娠の確率は5%未満にもかかわらず

あきらめずに2年間週に一度の通院で妊娠に至った

今後は流産予防を目的とした治療を続けて安産を目指しましょう

汗について

汗とは、陽気の働きによって津液が蒸発し

体表に排泄されたもので

陰液が陽気の宣発作用によって出たものが汗になる

また、汗は「汗は心液」、「血汗同源」とも言われ

心や血と関連性が深い

気温が高い状態や厚着での発汗は生理的に正常な発汗

汗は言うまでもなく体温を調節し、生体の陽気と陰液との平衡を維持している

汗の有無、かきかた、量、性質、発汗部位、随伴症状について

尋ねることにより、陽気と津液の状況および病邪の性質などを知ることができる

東洋医学では極めて重要な問診事項である

紹介者ありについて

当院で使用している北辰会カルテについて

予診表には患者さん自身に鉛筆で記入していただいている

書き方によってさまざまなことが解るので自筆が重要である

紹介者名の欄に書かれる紹介者のお名前の書き方で

紹介者が重要な方か否かも推測できる

紹介者と受診者に強い信頼関係がある場合には

問診もしやすく、初めから治療に対する期待度も高いので

治療効果が想像以上に良い場合がある

良好な信頼関係を築くうえで紹介者ありは非常に重要

あひる座りにご注意

畳の生活をされている女性に多い”あひる座り”

正座の姿勢で膝を曲げた状態で足を外側に広げる座り方

股関節の可動域が内旋は緩く、外旋が硬縮(パトリックテスト陽性)

仰臥位で足関節が内反していることが多い

この座り方は女性に多く仙腸関節が不安定となり

慢性腰痛や股関節痛の原因となることが多い

股関節が元々柔軟な人は問題ないが

股関節が硬い場合は注意が必要

心当たりがある人はいませんか?

冷飲過多による頭痛

高校生♂

季節の変わり目に後頭部の頭痛が続き嘔吐することもある

病院受診して”偏頭痛”の診断

トリプタン系のゾーミックを頓服すると一時的には緩和するが

頭痛が治っているわけではないので、再発を繰り返す

弁証:脾虚湿盛・肝陽上亢・瘀血症

処置:右肝兪に1番鍼で10~15分置鍼

経過:5回の施術で経過は良好

2日前に久しぶりに頭痛発症

舌診で白膩苔が厚いので、冷たいものを飲みすぎていないか問うと

蒸し暑かったので冷蔵庫で冷えた麦茶にさらに氷を入れて沢山飲んだとのこと

梅雨の湿気が多いときに冷たいものを飲みすぎたのが原因と説明し

東洋医学の病理を理解できたようだった

再発予防になるだろう

変形性膝関節症と公孫

60代♀

10年前から変形性膝関節症と診断され

半年前から悪化歩行に支障

膝関節伸展(++)外反(++)歩行(++)

四診合参し患側の”太陰脾経の経気不利”

と診たて患側の公孫に三番鍼で10分置鍼

治療後には伸展(-)外反(-)歩行(-)

患者さんは数か月毎日続いた膝の痛みが消失して大いに驚く

臓腑弁証、気血津液弁証、空間弁証、全て除外でき

消去法で患側の公孫が最も有意に虚の反応が認められた

弁証が正しければ驚く効果を示す一症例

http://wwww.n-acp.com

慢性前立腺炎

20代♂ 慢性前立腺炎

3ヶ月前から尿動口がムズムズし残尿感が続く

泌尿器科で過活動膀胱の診断で内服治療変化なし

他泌尿器科に転院

前立腺炎の診断

抗生剤の投与で寛解傾向であったが

頻尿や残尿感、尿道の違和感が続き当院来院

肝鬱気滞・腎虚と診たて

実測の膀胱兪に瀉法で15分置鍼、施灸

第5診目より主訴寛解し始める

第7診目9割は症状寛解

急性前立腺炎は一般的には抗生剤が有効で

早期受診で寛解するが

慢性化すると西洋医学では難治性となる場合が多い

東洋医学では治しやすい疾患

重症筋無力症有効

重症筋無力症

10代♀

2年前に発症

メスチノン5錠/日内服しながら学生生活を維持

長時間の会話スピーチ、食事で疲れる、目の焦点が定まらない

自然に笑えないなどの主訴に対して

素体腎虚で、肝陽上亢と診たて

左太衝に置鍼10分

以降2回の治療で経過良好

この病気は鍼が効くとメスチノン等の薬がよく効くようになる

鍼と薬の相乗効果が認められると

その後は減薬が目標となる

手の井穴刺絡

腎臓癌の再発予防で治療中の患者さん

当初は抗がん剤の副作用で体重が10垳

胃の気を補う治療で食欲UPして

今では元の体重以上となった

主治医は画像診断、腫瘍マーカーとも陰性で癌は消失との診断

しばらく抗がん剤が続くも現在は投薬中止となった

再発予防のために

手の井穴左右12穴から刺絡を始めてから

どす黒い顔色が綺麗になってきた

毎日庭仕事に精を出し極めてお元気

唯一残る不安感は

主治医が癌が治ったよとは言ってくれないこと