食生活7つのコ食

食生活7つのコ食とは

①の個食:家族みんなが違うものを食べる個食
     同じ食卓に居てもそれぞれがバラバラのものを食べ続けると
     協調性が養われず、自己中心的人間形成の原因に

②の孤食:食事形態が家族団らんから孤食へ
     楽しいひとときであるべき食事の時間が、孤独感や寂しさから辛いものへ
     1人で食べることが原因で、栄養の偏りや肥満うつ病の原因に

③の子食:子供だけで食べる子食
     マナーやしつけが問題になる、好きなものだけ食べるので人間形成不全と
     味覚異常に

※3つのコ食(個食・孤食・子食)はキレやすい人間を作る

続きは明日に

第35回愛知県鍼灸研修会

昨日は名古屋医健康スポーツ専門学校の教室をお借りして

第35回(一社)愛知県鍼灸専門師会主催 研修会を開催した

演題1:鍼灸臨床にすぐ使える疾患別栄養学 
 
講師:森口 幸子先生(管理栄養士)

演題2:難治性脱毛症に対する身体と心、免疫からのアプローチ

講師:松森祐司先生(鍼灸師)

参加者が少し少なかったが、内容は充実していた

栄養学の講義は栄養の偏りによる様々な疾患についての解説

日頃から栄養指導はしているが

毎日の食事を詳しく伺うことの必要を痛感した

難治性脱毛の治療については

上咽頭炎の二次感染が原因の汎発性脱毛症治療への大きなヒントを得たので

数名の通院中の患者さんに早速使うつもりだ

深部静脈血栓症血流改善

【深部静脈血栓症(VTE)とは】

下肢および骨盤内などの深部静脈に血栓が生じた状態を深部静脈血栓症という

この深部静脈血栓が遊離して静脈血流によって肺に運ばれ、

肺動脈を閉塞することにより呼吸循環障害を生ずる病態を肺血栓塞栓症という

深部静脈血栓症と肺血栓塞栓症は連続した一つの病態であり

両者をあわせ て「静脈血栓塞栓症」と称す。

【症状】

深部静脈血栓症では下肢の腫脹、圧痛、発赤などがみられる

【西洋医学的治療は】

第一選択治療は抗凝固療法である(ワーファリンの内服)

【症例】

30代♂

深部静脈血栓症による下肢痛・浮腫

3年前に仕事が多忙で深夜帰宅、睡眠障害、下肢の冷えが酷くなり紫色になる

2年前に咳が出るようになり、ある日下肢が石の様に硬くなり救急病院受診

初めて深部静脈血栓症の診断で慢性の咳も血栓が原因であることが判明

週に一度の鍼灸治療を半年継続した結果

超音波検査で完全閉塞していたSVF(浅大腿静脈)に血流が認められた

弁証:肝鬱気滞・腎虚証

処置:15㎜3番鍼で後谿15分置鍼
   60mm5番鍼で右(患側)胞肓に10分置鍼

経過:下肢痛緩解、下肢浮腫ほぼ消失

考察:発症の原因社会的な背景を考慮すると、明らかに過酷な労働環境にあった

   鍼灸治療を始めて半年間労働環境は変わらず深夜勤務も続いたが

   精査によって初めて静脈の血流が認められた

   今後の体調を熟慮した結果、御本人が転職を決めたことで

   今後さらなる改善が期待できる

   

冬の土用の入り

中国古典医学の原点である”陰陽五行説”では、

すべての事象を木・火・土・金・水の5つに分類する

春は「木気」夏は「火気」秋は「金気」冬は「水気」と割り当てる

しかし、これでは五行説の重要な構成要素の

「土気」がどこにも分類されないことになりそこで、

季節の変わり目である立春・立夏・立秋・立冬の前18日間を

「土気」に分類し「土用」と呼ぶようになった

故に今日から土用の入りとなる

第35回愛知県鍼灸研修会

1月19日(日)

名古屋医健康スポーツ専門学校で研修会が開催されるので

愛知県鍼灸専門師会 学術部の理事としての準備に追われている

演題1「下痢には紅茶、便秘には??」
    ~鍼灸臨床に使える疾患別栄養学
講師:森口幸子先生(管理栄養士)

演題2「魅せる良導絡治療」
    ~難治性脱毛症に対する身体と心・免疫からのアプローチ
講師:松森祐司先生(鍼灸師)

特に演題1の管理栄養士による疾患別栄養学は楽しみにしている講演で

森口先生は、大企業向けの健康セミナー・クリニックでの栄養相談

特定保健指導・大学市民講座・非常勤講師・市町村の健康教室等

全国各地を飛び回って八面六臂の活躍をされている

とても明るく元気で大きな声の先生なので

受講者に与えるインパクトも大きいと期待している

補気の処置でガングリオンが消えた

60代♀

主訴:頚椎後縦靭帯骨化症のOpe後の不定愁訴
   左手首のガングリオン

第3診で補気の目的で気海に7分間の置鍼

翌日の夕方には4ヶ月前から出現した

直径5mmの軟骨状の硬いガングリオンが消えた!!

第4診で消失を確認

あれだけ硬い塊が見事に消えているのには自分も驚いた

患者さんは驚き、喜び、全身症状も極めて良好に

先生のおかげと握手を求められるほどの喜びようだ

補気の処置でガングリオンが消失した貴重な症例

ラムゼイハントによる顔面神経麻痺著効

写真は上から初診の眼
      7診の眼
      初診の口唇  
      7診の口唇
30代♂

2か月前に左顔面神経に帯状疱疹発症

1週間後に左顔面神経麻痺続発

左上の空間的歪を整える少数鍼治療

第5診目より大きく変化

第7診で閉眼ほぼ可

口唇の動きほぼ正常

額のしわ寄せ可

初診時の柳原法10点

7診目の柳原法38点(正常は40点満点)

ラムゼイハント症候群の顔面神経麻痺としては極めて早期に回復している

七草粥

正月明けは飲食過多により

脾胃を弱らせている人が多い

腹診で胃土(臍とみぞおちの中間のあたり)に邪(緊張)を認め

舌診では舌苔が厚くなっているので

不問診(問診せずとも)で判定できる

多くの場合内関の鍼や腹部打鍼で改善する

アトピー性皮膚炎で飲食過多をしてしまった場合(あってはならないが)

湿熱に対する治療が必要

上巨虚、豊隆、梁門等を使って瀉法

井穴に対して古代鍼や刺絡も有効だ

そして、今日は七草粥の日

疲れた胃腸をゆっくり休め、

場合によっては一食抜いても良い

老子の思想その4

日々の生活の中で肉体を持ちながら

自分の良心(人の道)を真面目に守って生活することができますか

自分の生活の中で精神を集中することができて

それでも心身は柔軟にして赤子のようにいられますか

良心の鏡に恥じないような生活を自分はしていますか

他人や国の為に陰で良いことを自分がしていても

これをあえて他人に知られないようにできますか

万物の生死に面しても女性の母性のように

これを受け入れることができますか

この世のすべての知識を自分が持っていても

これを他人に自慢せずに控えめにいられますか

自分が開発して大切に守り育てた色々な物事を

自分の物とはせずにこれを自慢せずに

自分が取り仕切ろうとしないことができますか

これらのことができることが”聖人の徳”なのです

これらの言葉は老子が自分自身の生活で心がけていることを説明しています

老子とはこの様な人物であったのです

しかし、自分はこのように実践していると老子が書くと

これはこの内容に反することになりますから

あえて聖人のおこないと表現されています

激変する時代の世情から来る心の揺らぎにも

母性の心をもって自分の心を静かに保つことが大切で

静かな心で物事を眺めて自分ができることを努力すること

そのうえで流れる方向には、臨機応変に進む勇気も人間には大切だ

このように老子は唱えるているのであろう

握力UP

重症筋無力症の患者さん

ADLは徐々に改善しつつあり

治療開始4ヶ月で握力7㎏が27㎏にUP

薬は最小限で維持している

今後の改善がまだまだ期待できる