処暑

二四節気の処暑とは

暑さが峠を越えて後退し始めるころ

台風の特異日ともされている

とはいえ名古屋では昨日から今朝まで異常な高温

今日は南からの湿った気流の影響で

昨日ほどの高温ではないが蒸し暑い一日だった

今年は暑邪の影響で、身体のだるさの訴えがとても多い

蓮風先生のブログにも書いてあったが

照海は有効な治療穴で多用している

陰液不足で内熱を生じた場合に確かに良く効く

第一印象

ヒトの脳は初対面での第一印象を0.5~2秒で判断するそうだ

初診患者さんを拝見するときに直感力が必要とされるが

患者さんも我々の第一印象を直感的に感じている

印象が良ければ、問診もスムーズにできるが

その逆も当然ありだ

丁寧に問診を進めていくなかで印象はお互い変化する

問診力は人間力だ

プロとしての成長にはそれなりの時間が必要

根気よく見守ることが要求される

脱ステロイドに成功したアトピー性皮膚炎

患者:高校生♂

主訴:アトピー性皮膚炎による激しい痒み、気管支喘息による呼吸困難

現病歴:生後1カ月からアトピー性皮膚炎発症

    2才から気管支喘息発症

    ステロイド塗布・内服 緩解→脱ステロイドの失敗を繰り返す

初診:’12年4月

弁証:肝鬱化火

処置:百会・後谿を適宜一穴のみ選穴し20分置鍼

経過:約2カ月12診目頃より皮膚の状態改善するが、事情で来院困難となり

   治療休止し8カ月後。皮膚の状態は初診時より悪化し再来院

再診:’13年5月

弁証・処置は前回と同じ

経過:約2カ月17診目でほぼ正常な皮膚の状態に大きく改善

   喘息発作もなし

   今後は月に1~2回の通院でケアすることになった

   脱ステロイドに成功した一症例

上の2枚の写真は再診時

下の2枚の写真は最近の状態

http:www.n-acp.com

※8月10日~15日は休診となりブログもお休みいたします

暑邪

「夏に暑邪に傷られると内熱が盛んになる」≪黄帝内経・素問

太平洋高気圧の勢力が旺盛で暑い夏になりそうだ

”暑邪”によって内熱が生じている患者さんは増加している

素体として、陰虚傾向であると、より内熱(虚熱)が生じやすい

舌色は紅色で苔は薄いか、無苔

照海、合谷、霊台等の経穴が有効

夏野菜、水分の多い夏の果物の摂取は清熱を促す

この時期アルコールは控えめに

アルコールは体内で熱化するから

不妊治療の公的助成について

不妊治膂の公的助成について

厚労省の有識者検討会は

女性の助成対象を42才までとする年齢制限を設ける案をまとめた

助成金の年齢制限を設けることによって

『卵子の老化』の知識を広め、早期の妊娠を促す効果に繋がれば、この制度には賛成

しかし、その前に打つべき抜本的な対策は

年齢別の出産率、流産率や、胎児異常についての知識を

高校生の保健の授業に組み込むために、文科省と協議することだと思う

慢性気管支喘息治癒

70代♂

平成13年慢性気管支喘息発症

平成23年初診、血中酸素濃度(SPo2)88% 

※SPo2の正常値は96~99%

10種類の内服薬を服用するも改善せず鍼灸治療開始

弁証:肺気不宣・痰飲阻肺・腎気虚

週に2回の治療を続け、一ケ月でSPo2は改善傾向を示し

徐々に夜間の激しい咳と呼吸困難(痰が絡んで)が軽減し始める

1年経過する頃には殆ど咳は無くなり

血中酸素濃度(SPo2)は96~98%と正常値になった

10種類の薬は内服中止、補腎の漢方薬を内服するのみで

現在咳は全く出なくなり、ほぼ治癒したと考えられる

週に一度の鍼灸治療は健康管理の為に続けている

患者さんより感謝の言葉をいただいたので

後日HP”患者様の声”に掲載します

北辰会の素晴らしさ

北辰会専用カルテを用い

時系列的問診、体表観察、弁証

処置は一本の鍼

神経を集中して一本の鍼を打つ

西洋医学で治らない病、難病が沢山治っていく

耳鳴り、重症筋無力症、ラムゼイハント症候群による顔面神経麻痺

特発性骨壊死(膝関節)、SD(痙攣性発声障害)、逆流性食道炎

リウマチ性多発筋痛症、ジストニア、原因不明の微熱・・・・・

鍼が少ないほどこういった難治性疾患は良く効く

関西医科大学心療内科セミナーでの初診問診は

北辰会の問診手法そのものであった

どちらも病気を診るのではなく、

全人的医療として

心が身体に与える病気を捉えるレベルが相当高い処にある

という点で一致していると思う

眼圧のコントロール

60代♀

網膜委縮、緑内障により眼圧亢進する

定期的(週に一度)の鍼治療で

眼圧右21左18が

左右共15~16に低下

眼圧のコントロールができている

緑内障を治癒せしめることはできなくとも

眼圧が安定していれば手術の必要もなく

日常生活での不安もなくなるので

鍼治療の介入する余地は大いにあると考える

IMMSとは

アリゾナ大学でDrワイル博士の統合医療プログラムを履修されたある医師が

鍼灸統合医療支援システムIMSS(Intergrative Medicine Support System)という

全国の優良鍼灸治療院と日本統合医療支援センターと患者さんの間をつなぐ

ネットワークづくりに取り掛かっている

現在このネットワークに参加する日本中の志のある鍼灸師に呼び掛けを始めた

このネットワークが構築されると

タブレット端末によるインターネット回線を利用し

患者さん情報の共有、医師から鍼灸師への紹介状、回答書の送受信

治療内容の共有化、エビデンスの蓄積、等々

今後の鍼灸治療が大きく転換する可能性を秘めている

今までの統合医療の枠を超えた素晴らしい発想だ

詳細はまだ報告できないが

当院としては積極的に参加し、協力したいと考えている

がん患者さんの治療

癌患者さんの治療をしていて思うこと

①癌細胞が消えているのに再発予防のために

抗癌剤を使い続け強い副作用で苦しむ患者さん

②放射線や抗がん剤を使っても癌細胞が全身に転移

痛みはあるが鍼で疼痛のコントロールができる元気な患者さん

①の症例は抗癌剤を使っていない期間の健康状態は極めて良好

胃の気の脈も有力、食欲もあり生活に困ることは無い

鍼治療にも良い反応を示し、免疫力を高めることが癌の再発予防となっている

②の症例は元々体力があるので、抗癌剤の副作用を自覚しない

胃の気の脈は有力、痛みは鍼治療で緩解するので、ペインコントロール

をしながら癌との共存を目指す

そこに東洋医学の介入する余地は大いにあり

がんは鍼灸治療の相対的適応症ともいえる