後谿の穴性

手の小指側に手の太陽小腸経の”後谿”というツボがある

この経穴は安神作用として用いると大変有効であることが解っている

神主学説

(心神を安定させると痛みが楽になり、心神が不安定だと痛みが増すという理論)

で心神を安定させるため、後谿に一本鍼を打つだけで

統合失調症や双極性障害、うつ病等の精神科疾患に対応できる

身体の様々な痛みを訴えるが

西洋医学的には全く異常が認められなく

家庭や職場などの背景に

メンタル的な問題を抱えている患者さんにも良く効くツボだ

心兪と組み合わせることで更に効果が高まることを多く経験している

http://www.n-acp,com

春はイロイロ忙しい

3月

受験と合格発表

学校は終業式・卒業式

会社員は転勤や昇進・教師は移動

送別会

引越し

春休み

4月

入学式・クラス替え

歓迎会etc.

春は何かと忙しい

季節もおおいに変化する

陽気が増して木々は芽吹き枝葉が伸び

動物や虫は冬眠から目覚め活動を始める

この事象を東洋医学では”肝木”が亢進する、と表現する

ヒトの身体では”肝”が七情の乱れを受け肝陽が上亢する

多くは環境の変化による七情の乱れと共に体調不良となる

”イライラ・緊張”は無駄なエネルギーを消耗し気を乱すだけだ

少し立ち止まり何故イライラするのか省みることだ

そしてマイナス思考の回路のスイッチを切ってみる

取り越し苦労は脳のエネルギーの浪費だ

プラス思考、肯定的な考え方は脳へエネルギーを補給する

このことに気づかずにヒトは悩み、緊張しイライラする

枕なしはダメ

ある患者さんとの何気ない会話で

右肩の痛みは鍼の効果でしばらく楽になります

で、朝起きたらもとに戻ってしまいます

この患者さん20年間枕なしで生活されていた・・・

早速その場でロフティーの快眠枕をオーダーして

低めの2号サイズの枕を購入された

これで長年の右肩の痛みから解放されるでしょう

大人が枕なしで夜寝ることはいかなる理由があってもだめですよ

PM2.5アレルギー

最近の名古屋市内の花粉飛散量は多くない

昨日から花粉症様の症状が悪化した患者さんが数人あった

17日は黄砂や花粉の飛散も少なかった

”そらまめ君”で調べると

17日から名古屋市内ではPM2.5の大気中濃度が36ug/㎥以上

と高濃度であることが分かった

この厄介な物質に対してアレルギー反応を示すヒトは

要注意である

風邪をひいていないのに昨日から

夜間の咳が酷いようなら疑い濃厚

鍼灸で根本治療をしながら

対策マスクの着用が必要だ

体が溶ける?

顎関節Ope後の顔の浮腫に対して

鍼治療で正常な状態に戻った患者さん

今日の治療中に「全身の緊張が解けて、体が溶ける感覚がした」

と感想を述べられた

左太衝のツボに打った鍼で気の滞りが即座に改善され

10分間の治療中は至福の時間だった様子

生理学的には鍼治療で脳内モルヒネ(エンドルフィン・エンケファリン)

の分泌が促されることが解っている

鍼治療中に心地よく眠くなるときに

気血の流れは整い

治療効果は高まる

北辰会臨床部会参加

昨日は大阪で北辰会の臨床部会

にスタッフと仲間8人で参加した

午前中は常用穴の取穴の確認

午後は蓮風先生から「肝の病症」の解説

症例報告は「三叉神経痛の症例」

毎回参加すれば得るものは多く

明日の臨床に使えることもあれば

古典の知識を深める意義もある

この勉強会が我々の診療の”軸足”だ

花粉症患者増加中

昨日からスギ花粉症患者さんが急に増えてきた

今日は来院患者さんの30%は花粉症を訴えていた

陽気が亢進し、花粉飛散量も急に増えている

黄砂の影響もあるかもしれない

補腎、降気、の処置をしたうえで

耳の神門・内鼻・眼点に0.3mmのパイオネックスを貼る

これで87%の有効率を保っている

自分を含めて1~2年以上鍼灸治療を受けている人は

花粉症は治っていくことが多い

根本治療は鍼灸で可能だ

パイオネックスゼロの活用法

当院では花粉症の補助療法として

日本のセイリン製の長さ僅か0.3mmの

パイオネックスという皮内鍼を耳のツボに添付して効果を上げている

以前にもお伝えしたが有効率87%と

花粉症に悩む患者さんに大変喜ばれている

小さいお子さんには0.3mmといえども触って勝手にはがすと危ないので

使用できなかったが、セイリンが最近開発した

パイオネックスゼロは鍼ではなく

プラスチック製の小さい突起なので

小さいお子さんにも安全安心だ

口腔内痛

中年期以降の女性に多い疾患で

口腔内の痛みや舌の痛みを訴える方は多い

西洋医学的には口腔内に異常を認めないが

患者さんの苦痛は大きい

50代♀長年の口腔内の痛みで悩んでいた

肝腎陰虚症と診たて

足の少陰腎経の照海に置鍼

継続して鍼をして、降紅舌の赤みが薄くなってきてから

口腔内の痛みが著しく軽減してきた

照海の清熱・利咽安神作用が奏功したと考えられる

難治性のこの疾患は弁証論治で解決できる手ごたえを感じている

免疫力を上げるには

あらゆる病に対して免疫が関わっていることは今更言うまでもない

免疫力の低下はあらゆる病に対してマイナスに働く

では、どうすれば免疫力を上げることができるのか

①規則正しい生活(睡眠・食事のリズム)で体内時計を整える

②腸内環境を整える(ヨーグルトの摂取がおススメ)

③ストレスを溜めこまない(悩みを一人で抱え込まない)

④適度な運動(過度の運動はマイナスに作用する)

免疫だけで2~3時間藩士ができるが

集約するとこれだけで十分

なーんだそんなこと解っているよ・・・と思っているあなた

解っていてもできないひとが風邪をひいたり、病気になるのです

自分でコントロールできなければ、東洋医学(鍼灸)で健康になりましょう