潰瘍性大腸炎治癒

30代♀

数年前から潰瘍性大腸炎発症

他に自律神経の乱れに伴う不定愁訴

弁証:気滞血お・肝脾不和 

治療:太衝・胃兪・風池など

潰瘍性大腸炎の特効薬アサコール一回3錠/Dayしていたが

徐々に減薬の指示があり、3ヶ月でアサコールを中止

不定愁訴も緩解

鍼灸治療を継続することで再発予防ができる

クローン病も含め当院では適応症として対応している

ペップトークとは

ペップトークは

スポーツ選手を励ますために指導者やリーダーが競技前に使った

「短い激励のメッセージ=やる気にさせる訓話」

なでしこジャパン佐々木監督

女子ワールドカップサッカー決勝PK戦を前にした選手たちに送った一言

「お前ら、思いっきり楽しんでこい!」

東京消防庁ハイパーレスキュー隊の奥様

爆発した福島第1原発の消火活動に向かう夫にメールで送った一言

「日本の救世主になってください!」

応援したい人に送る背中のひと押しが「ペップトーク」

医療現場での医療者の言葉は患者さんにとって

非常に重要な影響を与えることを我々は知っている

日常生活でしてはいけないことを強調するのではなく

こうした方が良いですよというような表現を心がけるべきで

「don’t」よりも「do」で話すのがペップトーク

ペップトークのHPは
http://www.peptalk.jp/

米国の全軍隊で鍼治療

鍼灸学会で「災害と統合医療」というシンポジウムが行われ

東北大震災ばかりではなく、ハイチ地震やハリケーンの被害時の

統合医療の中で鍼治療が特に重用されていることが再認識された

特にアメリカ全軍隊に鍼治療を導入し普及させたDr.Niemtzowの功績は大きい

戦地から帰還した兵士たちのPTSDや外傷の後遺症など多くの疾患に対して

”米国の全軍隊”で鍼治療が行われているという事実には目を見張る

BFA(Battlefield Acupuncture)と命名され耳のツボを使った手法は

どこの軍人でも平均化された良い治療が受けられると想像される

統合医療の中において鍼灸が重要な位置づけであることは我国でも認識されてきたが

鍼治療の歴史の浅い米国の、良いものは取り入れるといった対応の素早さを

未だにEBMが確立されていないからという理由で鍼灸を医療に取り込めないでいる

頭の固い我国の厚労省の官僚はご存じであろうか

筋力向上トレーニング

往療先の施設(シニアホーム)で入居者のQOLの向上を目指し

筋力向上トレーニングをしてほしいとの依頼があった

転倒予防のためのトレーニングをすることで

寝たきりを未然に防ぐことが最大の目的

施設内で転倒→大腿骨頚部骨折・胸腰椎圧迫骨折により高齢者が

寝たきりになることは少なくない

その他に廃用性症候群・失禁の予防も視野に入れ

入居の方々が楽しみながら(これが重要)筋力トレーニングができるように

個別に健康状態を問診しつつ、適切な運動プログラムを検討中だ

高齢者の高血圧

本態性高血圧症で長期間降圧剤を内服している高齢者は多い

降圧剤は一生飲まなければならないと考えるのは西洋医学の常識

しかし、鍼治療で血圧が下がって、降圧剤が減量又は不要になる症例を

我々は多く経験している

主治医は血圧測定をするたびに何故下がるのか理解できないようであるが

血圧は数字に表れるので、下がり過ぎる血場合減薬は必然となる

中高年の女性の急性腰痛

中高年の女性で急性腰痛が、腰椎・胸椎圧迫骨折であることは珍しくない

腰椎圧迫骨折はレントゲン写真で診断できることがほとんどだが

MRI検査で診断されるケースもまれに遭遇する

よって、急性腰痛で寝起きの痛みが最もつらく

腰椎棘突起に叩打痛が認められる場合は、必ずレントゲン検査を依頼するようにしている

レントゲンで異常がなくとも経過が悪い場合にはMRI検査も必要

腰椎に異常が認められない急性腰痛と比較して

治癒までの経過と養生法が全く異なるので、検査と経過の説明が大切だ

軽症でも痛みが軽減するまで1ヶ月程度かかることもある

しかし、鎮痛剤やコルセットに比較すると治癒までの期間が短縮されるので

鍼灸治療は相対的適応症と考えている

骨は何のためにあるのか

ヒトの体は206個の骨の集合体である

206個の骨で形成される骨核の役割とは?

二足歩行のヒトの体を支える脊柱や骨盤

五臓六腑を守る肋骨等から成る胸郭

しかし、骨が持ついちばん大切な役割は

実はカルシウムを貯蔵することである

ヒトの体には約1㎏のカルシウムがあり

その99%骨や歯に貯蔵され

食べ物に含まれるカルシウムが吸収されて骨に貯えられる

全身の組織でカルシウムが必要になると

骨から溶け出して血液によって運ばれる

この貯蔵のバランスが崩れ、骨のカルシウムが減ると

「骨粗鬆症」が起こり、骨折のリスクが増えるのである

舌痛

60代♀

主訴:数年前から舌先がピリピリし口が乾く、動悸イライラ

メイラックス0.5㎎、抑肝散を内服するも変化なし

一日中舌先のピリピリした痛み、やる気が出ない

1時間の問診と体表観察で、弁証は肝鬱化火

左後谿に1寸1番で10分置鍼(切皮程度の刺入)

2日後に第2診、翌日から主訴消失、気分も明るくなる

脈は沈虚なので抑肝散は強すぎるのでは?

お薬の内服もいらなくなるでしよう

急性腰痛の養生法

急性の腰痛はこの季節に多い疾患の一つ

多くは風寒邪の影響を受けて発症するが

発症後2~3日はカイロや温泉等で温めると、悪化するので注意が必要だ

今日も坐骨神経痛が発症して温泉に3日続けて入り悪化した症例や

ぎっくり腰で自宅で入浴し、さらにカイロを貼ってて悪化した症例

に遭遇した。初期は関節や筋肉に炎症が起き、熱による痛みが主体なので

冷湿布で冷やして安静が必要であるが、

安静にできない場合は自宅ですることは冷湿布で冷やすことだ

多くの場合温めてはいけない

動けない程の腰痛であれば、要請があれば往療に伺うことも可能なので

無理に来院されるよりも冷やして安静が一番

介護予防運動

この10年間で要支援、要介護を含む

要介護認定者数は218万人から455万人に

倍増している

寝たきりの原因は

①脳血管障害(脳卒中など)25%

②高齢による衰弱 17%

③骨折・骨折 12%

④認知症 11%

⑤関節疾患 11%

⑥パーキンソン病 6%

⑦その他 17%

所謂”老年症候群”としての寝たきりを予防することで

生活の質を高め、医療費の抑制ができるのだ

介護予防運動指導員という資格を有する我々ができることは

転倒予防、廃用性症候群からの運動機能の向上などにより

要介護にならないようにする運動訓練を指導することで

外来患者さんに適切なアドバイスをしつつ

往療患者さんにはさらに積極的な関与をしている

入居施設内での運動訓練をすることで

施設から自宅に戻ることができた症例もある

病気の予防とともに今後は要介護にならないために

介護予防運動への取り組みも重要になってくる