鍼の補瀉

鍼を経穴(ツボ)に打つ時に

必ず”補瀉”といい患者さんや経穴の状態に応じて

刺激量をコントロールする

瀉法

息を吸い込む時に鍼を刺入する

邪気に当たるまで鍼を刺入する

息を吐く時、はきつくした時に鍼を抜く

この時に大きな邪気は外に出る

その他、鍼の太さや置鍼時間も影響する

東洋医学の臨床とは

東洋医学の病へのアプローチ

素体としての所謂体質改善の処置の前に

まず標治法のアプローチを試みる

例)頭痛の原因が”肝火上炎”の場合は

清熱降火の処置が優先

標の肝火が治まってから

素体としてお血が認められれば

本治法として駆お血を行う

この様な手順で頭痛を根本から改善することが

東洋医学の優れたところである

自分に厳しく

臨床を始めて25年

患者さんの病が癒えていくことは

さらなる高みを目指す勇気を与えてくれる

一つの病が治っても気を緩めてはならない

我が身を振り返ると、常に反省と自戒の日々

ヒトの身体は季節、環境の変化、ココロのあり方で

常に動いている、毎日がいつも同じではない

患者さんと対峙する時、自分のココロは常に平常心、動揺してはならない

ココロを無にして直感的かつ、繊細に体表を観察することが

癒えにくい病を治癒に導くことに繋がると信じて

日々の臨床をさせてもらっている

愛西市健康祭り参加報告

昨日は晴天に恵まれ愛西市健康祭りに

10名の愛知県鍼灸専門師会会員が

東洋医学コーナーで鍼灸体験治療の

ボランティア活動をした

AM9時~午後2時まで来場者は160名

初めて参加したスタッフには良い経験となり

日頃の臨床とは違う緊張感と喜びを感じたようだ

愛西市健康祭りボランティア

明日は愛西市佐屋保健センターで

毎年開催される”愛西市健康祭り”の「鍼灸体験コーナー」に

ウチのスタッフを含め10人の鍼灸師がボランティア治療をすることになっている

老若男女毎年200名程度が体験治療を受けるので

鍼灸治療を受けたことがない方にとっては良い機会となるようで

これを契機に鍼治療を始められるケースも多いようだ

明日は目の回るような忙しい一日となることでしょう

折角の休日にスタッフ達には申し訳ないが

ボランティア治療に参加することは良い経験となるはず

腰椎すべり症

外科的手術を示唆された腰椎辷り症が

鍼治療により短期間で治癒した

患者さんご自身が感想を書いて下さったので、原文をそのまま掲載させていただく

60代♀

わずか、1分足らずで済む朝の洗顔が、一番恐怖でした。

胴体を締め付けられる息苦しさで思わずうめき声が漏れます。

4年前に整形外科で「すべり症です。5年以内に手術をすることになります。」

と言われました。我慢も限界に迫り、いよいよ覚悟を決めた矢先、

鍼治療を勧められました。

一回目の治療で「治る!」と実感できた事は驚きでした。

メスも投薬もありません。痛みすら感じない治療なので不安は何一つありません。

今入院は困る事情があるなかで、数回の治療で済み、本当に何もかも救われました。

※弁証は腎虚腰痛、補腎の処置で蓮風鍼3番一本使用

月経時の血液について

女性の月経時の血液の色や塊(血塊)の有無によって

お血(血液が停滞して発生する病理産物)

血虚(貧血とは意味が異なる”血”が足りない状態)

の傾向が判断できる

赤色が濃い(暗紅色)傾向で血塊(レバー状の血液の塊)があれば”お血”

赤色が薄く量も少なく、期間も短ければ”血虚”

鍼治療によって体調が良くなると月経血の色が変化し

血塊がなくなる

女性にとって月経の状態は健康のバロメーターと言える

〔〕

正しいタイミング法の知識

タイミング法は不妊治療において

自然妊娠を望むカップルの第一選択だ

日本不妊カウンセリング学会理事の

佐藤孝道先生が最新の正しいタイミング法の

解説をされたのでご紹介したい

1)排卵日の2日前に性交渉をもつのが最も妊娠しやすい

2)妊娠可能な日は排卵日を最終日として6日間

3)排卵検査薬で陽性になった場合はその日に性交渉をもつ

4)妊娠するためにはできるだけ多く性交渉をもつ(最低週に2~3回)

男性は意外に女性の生理現象に疎いので、

これだけの知識をカップルでしっかりと共有することが大切

耳鳴りと低気圧

今日は日本海を寒冷前線が通過して

この地方は冷たい雨の一日であった

耳鳴り・耳の閉塞感・難聴を訴える患者さんは

気圧の変化に反応する事が多い

低気圧の接近によって鼓膜の内外の気圧差が生じる為に

耳の閉塞感や耳鳴りが悪化する

鍼治療によって耳鳴りや閉塞感の改善が認められて

台風や低気圧の接近でも症状の増悪がなく

脈診や舌診所見も改善していれば

気の滞りや湿痰による耳の病気は治癒したと考えてよい

※明日は臨時休診させていただきます

難治性手指湿疹の症例

難治性手指湿疹の症例

30代♀

10年来の難治性の手指湿疹について

数回の治療で著効を得た、患者さんにはとても感謝され

東洋医学の素晴らしさを一人でも多くの人に知って頂くために

「鍼灸治療体験記」を書いて下さったので、原文をそのまま掲載させていただく

20才のころから患ってきた湿疹。皮膚科で処方されるステロイドを

保湿クリームで何とか我慢してきたものの、この一年は悪化の一途。

家事も仕事も億劫になり、気分も不安定になることが多くなりました。

また、以前に比べ、代謝が悪いと思い、鍼治療を選択しました。

初診からの真摯な対応と、先生方の患者さんに対する医療者としての姿勢に感激し、

“救われた”という気持ちで帰りの車の中で号泣しました。

3~4回通うと手湿疹は劇的によくなり、落ち込みがちだった気分も

少しずつ前向きに変化していきました。

ステロイドクリームを使っていた時には経験しなかった変化を感じました。

そして、先生の打って下さる鍼は、とてもやさしく、

確実に体に良い変化をもたらしてくれます。

初診から一ヶ月足らず、10本の指の絆創膏は取れ、皮膚も再生してきています。

泣きながらやっていた洗濯も、今では苦もなくできます。

あともう少しで手が痛くも痒くもない日が来るのかと思うと涙が出そうです。

長岡治療院の先生方、スタッフの方々には家族一同心から感謝しています。

体に痛みや悩みを持つ一人でも多くの方が、長岡治療院のやさしい鍼に出会い、

元気な体を取り戻される事を心から願っています。

平成24年10月 クロウリ 巳家子