重症筋無力症治癒

60代♀

10年前に重症筋無力症発症

以後飲食が不自由、上眼瞼の下垂、話ずらい、全身の力が入らない

胸腺Opeにより眼瞼下垂は改善したが

その他の症状は残存

プレドニン(ステロイド剤)内服するも眼瞼下垂が再発

脱ステロイドを求めて鍼灸治療開始

第8診目(初診より一ヶ月後)以降ステロイド中止

以降体調は極めて良好

現在血液検査のデーターは全て正常値になり

第二日赤の主治医Dr曰く

「重症筋無力症患者で脱ステロイドでき、血液検査が全て正常値になった症例は初めて」

鍼灸治療の効果に理解を示された様子

患者さんは現在、旅行、登山、スポーツを楽しめるほど回復している

治法は一本の鍼で補腎の(腎の機能を補う)処置

人生を数倍生きる法

師匠の藤本蓮風先生の著書

『数倍生きる』

藤本蓮風先生のブログ”鍼狂人の独り言”の中で

「人生を数倍生きる法」の内容を整理、編編集した本である

世に溢れる単なる自己啓発本ではない

モノにあふれた時代だからこそ

ココロの豊かさが求められている

【目次の一部】

無駄なエネルギーを使うな

人を許すこと

自分を誉める

柔軟な心

何故生きるのか

探求社発行 1800円

AMAZONでも注文できるので

人生に迷ったら是非読んで頂きたい一冊

妊娠可能年齢の誤解

妊娠を希望するカップルの高齢化によって不妊症が増えるのは必然

例)

妻40才、夫45才、5年間の不妊症で

検査では異常が認められない場合

不妊治療を始めてからの一周期妊娠率は

タイミング法1%

人工授精2%

体外受精10%

ある不妊専門病院でのアンケート結果

質問1「女性は何歳までに自然妊娠ができるか?」

    40才~44才の回答が最も多かった

質問2「不妊治療を行えば何歳まで妊娠可能か?」

    45才~49才の回答が最も多く

※40才代でも治療を行えば、妊娠が可能と80%の人が思っている

我々医療従事者からすれば驚きのデーターである

この背景には「社会不妊」ともいえる晩婚化・独身男女の増加や

女性の社会的地位の向上の他に

男女ともに妊娠についての知識不足が招いている

対策は以前ブログに書いたが

学校教育である

妊娠するための性教育はあるが

我国には不妊についての教育が全くなされていない

社会の変化に教育が追い付いていないのである

厚生労働省・文部科学省が一体になって対策を打たねば

このままでは、我国の少子高齢化の”少子”の問題が更に進むだろう

お血による頚肩部痛

数年前から続く慢性的な頚肩部痛

常に自覚する自発痛でロキソニン内服で無効

四診合参し弁証は”気滞血お”

舌下静脈の腫れと暗紅色が

治療後に見事に消失していることが解る

自覚症状も消失

慢性疾患なので経過観察が必要であるが

舌診は客観的評価ができるのでEBMにも有用だ

閉塞性動脈硬化症

閉塞性動脈硬化症(ASO:Artheriosclerosis Obliterance)は

主に下肢主幹動脈(太い動脈)の動脈硬化により

末梢循環障害を起こす疾患で

超高齢化社会を迎えた我国では急増している疾患の一つ

ASOの症状で最も高頻度にみられる間欠性跛行発症患者さん
(連続して歩行可能な距離の短縮)

の予後は5年後で25%が増悪し手術を必要との報告がある

また、生活制限を受けている患者さんが50.9%と高率で

QOLを著しく阻害されているが

その要因の一つに下肢の疼痛による歩行障害がある

[Fontaine分類]
掬戮藁箚供下肢のしびれ

分類凝戮牢峽臉跛行

分類慧戮楼太纏?

分類古戮歪掾隋壊死である

[鍼灸治療の適応範囲]

分類兇泙任任△譴

下肢血流の増加が顕著に認められ進行を抑制し治癒の可能性がある

分類靴倭蠡佚適応症で東洋医学的弁証による正確な診断が求められる

腕が良ければ改善する可能性がある

分類犬亙錝屬垢譴于嫉萓效任箸い絶対的不適応症

血管外科のある総合病院に紹介するべき

来院患者さんへの対応は、正しく分類したうえで適応を鑑別し

弁証論治も含めて迅速な処置が必要なことは言うまでもない

この疾患は喫煙は禁忌であることも知って頂きたい

韓国の医療制度

昨日まで参加していた日本鍼灸師会学術大会

韓国 Kyung Hee 大学医学部教授の講演があった

韓国では1953年に国民医療法が制定される際に

西洋医学の医師と伝統医学(韓医学)の韓医師という二本立ての制度が確立された

韓医師になるためには高卒後、韓医学部6年卒後国家試験を受け

1年間インターン、2年臨床を経て開業が認められる

西洋医学の開業医2対韓医師1の比率

中規模病院にも韓医師は入っているとのこと

健康保険の医療費が韓医の鍼灸や漢方薬の自己負担が安価ということもあり

病気になったらまず韓医師にかかって鍼灸治療や漢方薬を処方をうけるようだ

鍼灸治療は国の医療政策面においても全面的な支援を受けているというのも

韓医師の診療は医療費の削減に繋がるからに他ならない

実に羨ましい隣国の状況である

近年”チャングムの誓い”等の韓医師の活躍するドラマが人気を博しているが

今度は”馬医”というドラマが放映されるそうでこれも人気を呼びそうだ

馬の鍼治療の名医が皇帝の主治医になるという歴史ドラマ

西洋医学のない時代の古代から名医は常に韓医師(鍼灸師)であったという

お国柄が今の韓国の韓医師制度を生んでいるのであろう

日本鍼灸師会学術大会参加

7日8日はさいたま市で(公社)日本鍼灸師会全国大会が開催される

昨年の北海道大会に引き続き参加することになったので

8日(月)は休診となります

参加報告は後日することにします

学術研修カードシステム

(公益社団)日本鍼灸師会はこの度

学術研修単位をコンピューターで一元管理するシステムを稼働させる

このシステムは日本鍼灸師会の会員が

研修会会場で「学術研修カード」を提示し

カードリーダーで読み込むと

ホストコンピューターに登録されるというシステム

会員の出席情報が管理され

インターネット上で自分の履歴情報も検索できるようになる

日本鍼灸師会のHPの”鍼灸Net”http://www.hariq.net/ 

で検索すると全国の開業鍼灸師情報を知ることができるが

これからは研修会や学会に積極的に参加する鍼灸師と

参加頻度が低い鍼灸師が閲覧でき

どの鍼灸院にかかればよいかの判断基準にもなるだろう

(社)全日本鍼灸学会の認定鍼灸師制度はこの先駆けとなっている

問診について

当院では初診患者さんへの問診は1時間程度かかる

場合によっては1時間以上問診だけでかかることもある

何故長時間の問診が必要であるのか

①現在の症状の根本的な原因を探るため

②時系列的に過去にさかのぼって病歴や、生活環境

 社会環境、家庭環境、七情の乱れ、等を伺うため

③現在の症状とは関係がないようであっても、

 東洋医学的には大変重要な質問もあるため

※例)急性腰痛などや重篤な疾患で椅子に座っていることが困難な場合を除く

患者さんと治療家のよい関係を構築するうえでも

問診に協力的になって頂くことが好ましいことは知っておいて頂きたい

しかし、患者さんによっては長時間の問診にあまり協力的でない場合もあり

早く切り上げて、体表観察を中心とした診察をすることもあるし

2診目以降に問診を追加することもある

医療とは人と人の触れ合いの中でなされるもの

病んだ生身の人間が相手なので、問診するスタッフは

患者さんの体調や表情、姿勢を観察しながら臨機応変に対応することが重要

鬱病の症例

うつ病の症例

40代♂

主訴:不安感・気分が落ち着かない

   頭が締め付けられる
 
   眠りが浅く一日ボーとする

   記憶がとぶ

   食欲がない

現病歴:1年前から家庭内の問題でストレスが増える

    心療内科でうつ病の診断

    抗うつ剤・安定剤処方されるが主訴は変化がない

弁証:四診合参し”肝鬱化火”と診たてる

処置:左後谿に蓮風鍼3番で10分~15分の置鍼を

   週に2回続け、一ヶ月で主訴は軽減

   減薬をしつつ治療を続け、薬なしで症状は安定

   11回の治療で主訴は消失治癒

※ 適宜カウンセリングをしつつ薬物に頼ることなく早期に治癒に至った症例