地上における陰陽の法則
≪黄帝内経・素問≫陰陽離合論篇
第六 第1章 第2節
地上に於ける陰陽は太陽の運行によって生ずる
日本人にとっては、太陽が北半球上にある時に陽であり
南半球にある時に陰である
故に陰陽とは地上における太陽エネルギーの存在様式である
この法則、原則が地上における物質の存在とその変化
生命の発生とその展開を可能にする
その結果として、現象世界は千変万化する
すなわち、十百千万と数えきれない陰陽変化の形を示すわけである
≪黄帝内経・素問≫陰陽離合論篇
第六 第1章 第2節
地上に於ける陰陽は太陽の運行によって生ずる
日本人にとっては、太陽が北半球上にある時に陽であり
南半球にある時に陰である
故に陰陽とは地上における太陽エネルギーの存在様式である
この法則、原則が地上における物質の存在とその変化
生命の発生とその展開を可能にする
その結果として、現象世界は千変万化する
すなわち、十百千万と数えきれない陰陽変化の形を示すわけである
冬に多発する急性胃腸炎は
激しい嘔吐、下痢を主症とする感染性の胃腸炎で
一般に胃腸風邪等と呼ばれているが
主にノロウイルス・ロタウイルスの経口感染によって発病する
素体として脾(消化吸収の機能)が弱い”脾虚”が見られると
湿邪が停滞しやすくなり、胃腸が弱る
さらにストレスにより胃気上逆がおきると
より感染・発病しやすくなるので
ストレスケアと養生が必要になる
特に師走や年末年始は、忘年会やお節等で
飲食不摂生(食べ過ぎ、飲みすぎ)になり
胃腸に負担をかけやすい時期であることや
一般に多忙な時期で疲れも溜まっていると
免疫力(衛気)が低下しやすくなる
さらに空気の乾燥によりウイルスが活性しやすいという
2重3重に悪条件が重なるのでこの時期に発症しやすくなる
従って予防法は当然ながら
食べ過ぎ飲み過ぎで胃腸に負担をかけないこと
疲れをためないで睡眠をよくとり
規則正しい生活で免疫力をアップすること
これができないから胃腸風邪にかかるんですねえ
二四節気の大雪を過ぎ
今日は北西の季節風が強く体感温度もとても寒く感じた
表寒証の風邪の患者さんが多い
左右の外関、風門、印堂、しん会等の左右差、寒熱を
老宮(手掌の中心)で触診する
この時期スポーツで発汗する人は要注意!
毛孔が開いたところに寒邪が容易に体表から裏に入り
急激に悪感・発熱・を伴う裏熱証に発展することがある
従って発汗直後に絶対冷たい風に当たらないように
冷たいスポーツ飲料は避け
暖かいお茶などで水分補給をし
早めに新しい下着に着替え
速やかに身体を温めることが予防法である
今日の院内勉強会は
空間論による痛みの治療の考察
北辰会では痛みを伴う運動器疾患を次のように分類している
1)経絡・経筋病
2)臓腑病から経絡へ伝播したもの
3)臓腑病そのものによって病むもの
4)痹証
1)~2)は早く治り易く
3)~4)に進むにつれて治るには時間と養生が必要
どこでもしている、局所に鍼を打つ(圧痛点治療)だけでは
3)~4)の病は治すことは不可能
しっかりと弁証し、弁別することができなければならない
だから、日々の勉強が欠かせない
虫の目ではなく鳥の目で全体を俯瞰し、直感力を養うには5~6年かかる世界
円形脱毛の病態
東洋医学では
1・血虚
2・腎虚(腎気虚・腎陰虚)
3・肝陽上亢
4・肝腎陰虚
等が多く見られる
いずれも、しっかりとした弁証が必要
小学生の成長期のお子さんの円形脱毛に対して他の鍼灸院で
動物性たんぱく質の摂取は禁じられていると言われたケース
肉や牛乳を摂取していないので「血虚」がみられた
脱毛だけでなく、皮膚もカサカサである
これでは頭皮や毛髪へ栄養が行き届かない
肉や牛乳をよく食べるように栄養指導した
これは間違った栄養指導の結果「血虚」が生じ
脱毛を促す事になりかねない事例である
東洋医学の診察の基本「四診」をしっかりできる
鍼灸院が少ないのが実はこの業界の問題点なのである
40代♂
ゴルフのスイングや胡座をかくと臀部痛発症
問診30分、体表観察数分
百会右に著明な反応
1寸3番鍼を百会右に置鍼すること10分
治療直後に痛みは消失
空間的な歪みが整うといつも驚く程の効果を示す
最近の痛みの疾患の多くは「空間論」で弁証して著功を得ている
治りも早く経過も良好である
[]
70代♀
月に1~2回鍼で健康管理をされている患者さん
今日はお姉さんが付き添い来院された
数日前から腰痛発症し
2~3日前から寝起きが困難になったとのこと
トイレに行くのに10分以上かかっている
腰の運動痛は全て(-)
ベッドサイドでの運動痛も(-)
弱冠の微熱があった
右腎兪を触診すると熱がある
腰椎の叩打痛検査をすると上部腰椎で痛みが響く
直感的に圧迫骨折を疑い
近隣の外科に紹介状を持たせレントゲン検査を受けてもらった
結果は「第12胸椎の圧迫骨折」の診断
フィルムも貸し出してもらい写真でも確認した
圧迫骨折は3週間以上安静臥床するしかない
家事仕事も不可なので入院を勧め
姉の近所の病院に依頼することになった
腰痛でも圧迫骨折だけは鍼灸の適応外なので
正確かつ迅速な診断が必要である
このところ12月4日の小牧勤労会館での舌診の講義資料作成に追われている
昨日も丸一日院にこもって写真やパワーポイントの見直し追加をしていたが
まだ終わらない、今日は治療の合間に配布資料(レジュメ)をつくり担当者に送った
毎日の多忙な臨床があるので平日はほとんど動けない
1日(木曜)の休診日が最後に残された時間だ
当日来場される聴講者のことを考えると中途半端な準備では自分が納得できないので
仕方がない、もうひと汗流して頑張ろう!!
12月4日(日)小牧勤労会館で
舌診の講義を依頼されている
小牧市、犬山市、春日井市の三つの市在住の鍼灸師の
毎月定例の勉強会があり(三師会)
以前から講義の依頼を受けていたところである
講義時間は1時間と聞いていたので
舌診を1時間で解説するのはかなり端折らないと、と考えて準備していたが
昨日のメールで2時間たっぷりとあけたとのこと
これまた、2時間用に資料を追加して作成しなおしである
講演まで2週間を切っているので、休日は全て準備に追われることになりそうである
脈診も含めて舌診をする鍼灸師は実際は少数である
今週の中日新聞サンデー版の特集記事に
西洋医学と東洋医学の違いが見開き2ページで解説されていた
右のページは東洋医学の解説で
四診(望診・聞診・問診・切鍼)をしたうえで証をたてて治療するという
東洋医学の極めて基本的な診察法が判り易く書いてあり
東洋医医学とは漢方薬と鍼灸であることが明白に解説してあった
この記事を読んだ読者が町の鍼灸院に行ったところ
脈診・舌診・腹診も受けずに簡単な問診だけで
いきなり全身に数十本の鍼を打たれることもあるので
鍼治要にかかる際は電話やメールでどんな診察や治療をするのか
よく訪ねることが上手なかかり方だ
東洋医学の本格的な治療を受けるなら
脈診・舌診・腹診もせずに鍼をするところは避けるのが賢明である
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名古屋市天白区御前場町(ごぜんばちょう)13番地
(052)804-8190
月:AM9:00-11:30、PM3:00-7:00
火:AM9:00-11:30、PM3:00-6:30
水:AM9:00-11:30、PM3:00-6:30
木:休み
金:AM9:00-11:30、PM3:00-7:00
土:AM9:00-11:30、PM2:00-5:00
日:休み
祝日:AM9:00-11:30、PM2:00-5:00