私が元気な理由

今日患者さんに質問された

先生はいつもこんなに忙しくても

患者さんの話をよく聞いてくださり

病気の人ばかり診ているのに

どうしてそんなに元気なんですか?

詰る所この仕事が好きなんですよ!

こうして患者さんと会話して

東洋医学の原理、原則に従って鍼を打って治っていく

これが”快感”なのである

こんなに素晴らしい仕事をさせてもらって幸せ者だ

自称”天職”と嘯いている

小さいストレスはあるけれど引きずらずに、溜めこまない

好きな趣味をたくさん持ち、たまに友人と酒を飲み語りあう

こんな生活ですが、毎日が楽しいから元気でいられる

そして、月に一度の奈良の藤本漢祥院での鍼治療

長生きしていつまでもこの仕事を続けたいと本当に思っている

ジストニア

ジストニアとは自分の意思に反して、筋肉の収縮や硬直が持続したり、繰り返し起こる病気

原因不明で難治性

頸が自分の意志に関わらず回旋する「頸部ジストニア」が多い

回旋する方向と反対側の胸鎖乳突筋の不随意収縮がおきる

SD(痙攣性発声障害)という声が震えて息苦しくなったり、

大きな声を出すと横隔膜が痙攣をおこす病態もある

鍼治療は有効で10数例の症例があるが

最近は全ての症例で有効性が確認できるようになった

体の空間的な上下左右の歪を整える鍼

主に後谿・太衝・肝兪を使って効果を上げている

SDについては、呼気を司る「肺」の募穴「肺兪」の左右整えの灸が奏功する

この疾患の鍼灸の有効性についてもEBMが得られるように症例を集積し

学会で発表したいと考えている

北辰会臨床部会

昨日は当院スタッフ2名も参加し

大阪で北辰会臨床コースの勉強会に行ってきました

午前中は背候診といい背中のツボの触診の実技トレーニングを2時間みっちりしました

二人一組でお互いの身体を提供して見せあいますが

相手は入会3年目の開業医師(小児科・皮膚科)でした

多忙な診療の合間の貴重な休日に、京都から中医学の勉強に診えるという向上心に敬服しました

この先生は全ての患者さんの脈診をすると聞いて、驚きましたが

患者さんからは両手の脈を診てもらうだけでとても喜ばれるそうです

病気を見て病人を見ないとよく言われる西洋医学において

脈診や腹診を丁寧にする医師が増えることは好ましく思います

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北辰会臨床部会

明日は大阪で「北辰会臨床部会」の勉強会に参加する

スタッフ2名も同行

同じ仲間と共に切磋琢磨することは良い刺激になるものである

明日は朝が早いので今日のブログはここまででご容赦ください

また勉強した内容を報告します

漢祥院治療

尊敬する師匠「藤本蓮風先生」

昨日の休日は2カ月振りに

奈良の藤本漢祥院で鍼治療を受けてきた

師匠の藤本蓮風先生は67才を超えてなお一日80人を超す

患者さんの治療をされている自称「鍼狂人」である

全国から難病患者さんが訪れる日本有数の鍼灸院

300年以上続く鍼灸師の家系の14代目

中医学研究会では日本有数の「北辰会」を主宰するリーダーでもある

最近では中部圏の患者さんがいると、私の治療院を一番に紹介してくださる

このことは私に全幅の信頼を置いて頂いている証と考え

光栄に感じている

藤本漢祥院のアドレスは

http://www.asahi-net.or.jp/~iy3t-fjmt/

記録的猛暑

気象庁によると、山梨県甲州市(勝沼)では最高気温38・5度

甲府市で38・1度、三重県桑名市では37・5度を記録。

いずれも統計開始以来の6月の最高気温を更新した。

統計開始以来の猛暑という言葉が陳腐化するほど近年の温暖化は著しい

一昨日までは寒湿邪

昨日からは暑邪が旺盛に

発汗の程度によりスポーツ飲料などの摂取

冷房の冷え過ぎには要注意

三才

≪黄帝内経素問≫より

現代科学は宇宙を構成する基本要素として、物質、エネルギー、情報を挙げる

情報とは、物質とエネルギーの存在様式である

中国古代においては、世界は形と気より成ると考えられていた

形とは物質に当たり

気とはエネルギーに当たる

エネルギーとは仕事をする力である、者を動かす力である

形と気の存在様式を陰陽、五行、三才という

陰陽は天地においては太陽エネルギーの存在様式である

五行は天地間のすべての物事、物質と現象の存在様式を5つのパターンに分類、整理する枠組みであり

相生相剋というフィードバックシステムをもつ運動の原理である

三才とは天地人である

古代の中国人が考えた宇宙を構成する基本要素である

宇宙内のすべての物質はこの天地人の間に存在する

三才は陰陽、五行と共にこの医学の重要な枠組み概念を構成しており

この医学が宇宙論的視野を持つのはこの三才によるのである

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Flozen Shoulder (凍結肩)

世界遺産に承認された小笠原の海

五十肩とは加齢による肩関節周囲の腱板や関節包等の柔軟性がなくなり

或いは、周囲の組織の炎症により、肩関節の可動域が狭くなる病態である

レントゲン写真では異常が認められないのが普通

以上は西洋医学による説明

東洋医学では

お血・湿痰・気滞が多くみられる

特にお血と湿痰が絡んでくると所謂 Flozen Shoulder (凍結肩) といい

上腕骨と肩甲骨の肩甲上腕関節が癒着し、著しく関節可動域が狭められる

治法は駆お血・利湿が主となる

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保険取り扱い講習会

明日は名大鶴友会館で

(社)愛知県鍼灸専門師会主催の

保険取り扱い講習会が開催される

執行部のひとりとして準備に追われる週末だった

医療保険の取り扱いには特別な知識が必要であるが

一般の鍼灸院では医療事務の雇用はほとんどないに等しいので

実際には保険実務ついては素人同然の鍼灸師やその家族が

見よう見まねでレセを書いているのが実情

ここで非常に大切なのは

レセを請求する保険者に対して見やすく、記入漏れや計算間違いのない

正確かつ信頼できるレセプトであるか、ということだ

鍼灸が保険取り扱いができるようになった蔭では

業界の大先輩諸氏の各保険者や医師会との強い信頼関係を築くための

涙ぐましい努力があってのことであることを肝に命じて

レセプトの請求をしなければならない

そのための明日の保険取り扱い講習会である

鍼灸院臨床研修制度

(社)愛知県鍼灸専門師会では今年から

鍼灸院臨床見学制度を始めることが決まった

鍼灸学校の学生、卒業後5年以内の未開業者に対して

鍼灸専門治療院を開放し自由に見学してもらおう・・という制度で

鍼灸臨床現場を見学することで,

将来開業を目指す若い鍼灸師に

自信を持ってもらいたい,という思いから始まった

小泉政権下で規制緩和がされて以来鍼灸専門学校、鍼灸大学は激増したが

卒業後に鍼灸の臨床を学べる場はごく限られているのが現状だ

臨床を知らずに開業する未熟な鍼灸師が増えることは

鍼灸の国民への期待を裏切ることにつながりかねない

小院も微力ながら治療院をオープンにして

いつでも見学できるようにした

このような制度が普及し、教育機関での必修単位として文部科学省や厚生労働省が

動いてくれると業界も大きく変わっていくのだが・・・