人体の陰陽
≪黄帝内経・素問≫生氣天論篇より
人体の陰陽
人には陰気(副交感神経相当)と陽気(交感神経相当)がある
【陰気】主として腹部内蔵においてエネルギー産生的に働く、すなわち同化作用を行う
【陽気】頭、四肢、体表部を巡回して、エネルギー消費的、異化作用を行う
頭を使ったり体を動かしたりするという活動、発汗や震えによる寒暑への適応
細菌などの襲撃に対する防衛などがその機能である
人体の陰陽のバランスがとれていれば健康で、アンバランスは未病の状態と言える
≪黄帝内経・素問≫生氣天論篇より
人体の陰陽
人には陰気(副交感神経相当)と陽気(交感神経相当)がある
【陰気】主として腹部内蔵においてエネルギー産生的に働く、すなわち同化作用を行う
【陽気】頭、四肢、体表部を巡回して、エネルギー消費的、異化作用を行う
頭を使ったり体を動かしたりするという活動、発汗や震えによる寒暑への適応
細菌などの襲撃に対する防衛などがその機能である
人体の陰陽のバランスがとれていれば健康で、アンバランスは未病の状態と言える
日本に鍼灸の専門学校は現在90校以上あって3年制である
鍼灸大学は全国に9校あって4年生で、大学院を併設するところもある
今日母校の鍼灸専門学校を訪問し、学生の治療院「臨床見学制度」の説明をしてきた
「臨床見学制度」とは(社)愛知県鍼灸専門師会が主催し
鍼灸学校の3年制を対象に、夏休みに鍼灸専門の治療院を複数見学できる制度である
鍼灸学校の学生にとって臨床の現場を見学することはほとんどなく
専門学校併設の鍼灸院では治療経験がほとんど得らないのが現状
そこで、鍼灸専門で、ある程度患者さんを多く診ているかつ
見学受け入れOKの治療院を登録し、希望する治療院を何件でも見学させるのである
臨床の現場の空気を読み、臨床の緊張感を感じて、卒後の勉強、開業の参考にしてもらうことが目的
我々は治療院を解放して自由に見学する受け入れ態勢をとっているので
在学生は一人でも多く来てもらいたい
今夜は恒例の院内勉強会
小児麻痺患者への小児鍼の実技講習をした
生後間もなく発症する小児麻痺患者は多く
家族への精神的苦痛と負担を軽減するためにも
小児鍼には運動機能(ADL)や痙性麻痺の改善の実績を活用したい
乳幼児から小学校低学年までが適応年齢である
金属製の特殊な形状をした鍼を用いて全身の皮膚を羽毛で撫でるように
巧みに操作すると、子供はいやがらずむしろ心地良さを感じ抵抗しないものである
年齢や体質によって刺激量のさじ加減が難しいので、習熟が必要
小児麻痺の発症後早期に治療を受け始めると
西洋医学の常識からは想像できないほど
成長に伴って麻痺や関節拘縮の改善が認められる
学会で症例報告をして小児麻痺への治療効果の啓蒙をしている
多くの親御さんにこの事実を知っていただきたい
多くの患者さんと接していると、比較的健康で丈夫なひとは
虫歯がなく、歯列の異常がなく、噛みあわせが正しいひとが多いことに気づく
きちんと食物が噛むことができないと、胃に負担がかかり
「胃の気が弱る」ゆえに身体の抵抗力が弱って病気になりやすい
健康の基本は正しい口腔衛生から始まる
「胃の気」については今までもこのブログで解説しているので参照してほしい
虫歯の放置は論外、噛み合わせの調整をしてもらい、
口腔衛生の指導がしっかりした歯科・矯正歯科を選ぶことが大切
不妊症の治療の結果、妊娠が確認されたので報告します
以下は患者さんより寄せられたお喜びの声(患者さんに許可を得て掲載します)
【不妊症・不正出血】
私はずっと不妊で悩んでいたのですが、
母の病気(ラムゼイハント症候群)の不安もあり、
生理が止まったり、不正出血に悩んでいました。
そして私の治療もしてもらうことになりました。
不正出血をしていた時には、治療をしてもらった次の日には止まり、
鍼の効果の速効性に驚きました。
鍼へ通うたびに、その日の体調の悪いところを話し、
鍼を打ってもらっている時間は、とてもリラックスでき、貴重な時間となりました。
そして、私も不安や心配が減り、精神的に安定してきた頃、自然に妊娠していました。
治療を始めて2カ月目の頃です。
私も母も長岡先生、スタッフの方々に病気を治すだけでなく、エネルギーをもらっている気がします。
本当にありがとうございます。そして、これからもよろしくお願いします。
※院長コメント
お母様のラムゼイハント症候群(帯状疱疹のヘルペスウイルスによる顔面神経麻痺
西洋医学では治りにくい病気である)は2カ月の治療で治癒した
「心コロコロ」とは師匠の藤本蓮風先生の教え
ヒトは考える葦というが
子供も大人もココロにとってマイナス因子の思考を続けることが病の原因になる
しなやかな竹のように揺れても折れずに元に戻ろうとすることができなくなる
じゃあどうすればよいのか
赤ちゃんは今泣いたと思えばすぐ笑う、お腹がすけば泣く、調子が悪ければ泣く
しかし、心が満たされていればすぐにニコニコ笑顔になれる
赤ちゃんは一つのことにいつまでもこだわらない
ゆえに心はコロコロ転がっている
悩みや考え事をするときはだれでもあるが
解決できない問題にこだわり過ぎたり、結論がでないと悩み、苦しみ、もがく
思考が固まらないようにするには
赤ちゃんのようにスイッチのオン・オフを素早くすることなのだ
心コロコロ転がす事ができれば悩みは忘れることができるはずである
満月では攻撃性が高まり、犯罪発生率が有意に上昇することはよく知られている
同じく満月の時期に精神病の急患外来受診も有意に上昇する
特に月と地球の距離が近い時(近日点)と太陽と地球の影響も近い時に
新月や満月になると異常高潮が生じ、天候が荒れ、そして犯罪が多発する
潮汐力(バイオタイド)の強い時に精神が興奮状態になりやすい
カキは満月の時に殻を開く習性がある
サンゴの産卵も必ず満月の夜である
カリフォルニアのトウゴロウイワシは満月か新月前後の晩だけに産卵する
ウニの生殖サイクルは月齢と一致している
人間の生理周期(平均値)は月の周期(29.5日)と一致している
このように月の満ち欠けは、自然界の生物の生命活動に強い影響力を持っている
もし月がなかったら現在の地球と全く違ったものになっていることは容易に想像できる
かように月と地球の関係は想像以上におおきいのである
月齢に応じた治療
治療するにあたって月齢を意識せずに治療をするなかれである
月の満ち欠けの状態を知り気血の状態を知らないで行うと
虚実・補瀉の大きな過ちを犯すことがあるので
常に意識し補瀉を決めるべきである
新月では気血が弱っているので外邪の侵入に十分注意して
※1瀉法は行わず、※2補法をすべきである
満月では気血が充実しているので外邪の侵入が起こりにくいが
補法でなく、瀉法をしてもよい
但し、臨床では新月でも気血がしっかりしていて実証のものは
瀉法を行うべきであるし、満月でも生気の虚がみられる場合には瀉法してはならない
※1瀉法とは鍼の刺激を強くすること
※2補法とは鍼の刺激を弱くすること
http://www.n-acp,com
《黄帝内経》「素門」八生神明論より抜粋
新月より月が生じ始めると気血は徐々に盛んになっていき
衛気もめぐりはじめる。満月になると気血は充実して
肌肉は気血により十分に養われ頑強となる
満月より月が欠け始めると肌肉は気血の養いを失い
衰え経絡も虚ろになり体表の外衛である衛気は去り形のみとなる
【解 説】
ここでは月の位相変化と人への影響が明確に表現されている
月の位相関係に伴い、気血は充実したり虚衰したりする
気血が弱ってくると、肌肉と衛気がその外衛としての働きを失い
外邪に対抗できなくなる、すなわち
新月に近いほど外邪の侵入が容易になり発病しやすいと述べている
[]
月の満ち欠けにより人の気血は盛衰するという考え方は
西洋にも古くからあった
2300年前の東洋医学の最古の医学≪書黄帝内経・素問・霊枢≫
での月と身体の相関関係を築いた内容はおそらく世界最古のものであろう
一見迷信のように考えられがちであるが書籍「月の魔力」などにより
月と身体の密接な関係が少しずつ明らかにされつつある
月の位相関係により気血が影響を受けるというのは
内経気象学の重要な一分野であるので今後連続して解説したい
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