四時陰陽

≪黄帝内経≫素問・四氣調神大論篇 第二 第四章 第一節より

季節は立夏を過ぎて小満に入り陽気盛んにして万物ようやく長じて満つという

しかしこの時期は天候によって太陽エネルギーの消長の波がおおきい

ゆえに寒暖の差が激しく、陰陽のアンバランスが起きやすい

2300年前の中国医学の原点である≪黄帝内経≫に陰陽の消長についての記述がある

四季における陰陽の消長によって万物は成長変化する

ゆえに、陰陽は万物の根底であり、本源である

季節の推移は太陽エネルギーの地上における消長によって起こる

陽は太陽エネルギーの隆盛をいう

陰は太陽エネルギーの消退をいう

これが陰陽の根本原則である

これより、自然における陰陽

生物における陰陽

人間における陰陽へと

陰陽の概念は発展していく

四季の陰陽の変化は人間の陰陽の変化に影響を与えると言っている

総会報告

(社)愛知県鍼灸専門師会第1回総会が昨日開催された

約40名の参加者であったが極めて滞りなく議事が進み

会員からの質問や意見は受納的かつ会の方向性を問うだけで

短時間で終了した

執行部としては今年度の事業計画が予定通り行うことが確認できた

今迄所属していた法人の総会は6時間もかけて延々と時間を浪費する

無駄な議論に明け暮れていたが、有志の集まりで発足したこの法人は

執行部と会員の一体感を感じたことは本当によかったと思う

第1回総会

明日は(社)愛知県鍼灸専門師会の第1回総会が

名大の鶴友会館で開催される

研究意欲のある鍼灸師のための社団が誕生して半年

組織を立ち上げ会員を募り100人を超える組織にまで育った

明日はその法人の初めての総会が開催される

研修会も合わせて開催するので多くの仲間が集って欲しい

臨床の合間に会務に忙殺されたこの半年間を思うと感慨深い

この法人の発展を祈念したい

カモガヤ花粉症

スギ・ヒノキの飛散が終わってカモガヤの花粉症の季節になった

カモガヤ(イネ科)

開花期:5月~6月

高さ:30~70cm

あき土地、道ばた、畑の周辺に多く、住宅地であればどこにでも見られる

花粉を早朝に飛散させるので注意が必要

対策は

●早朝に窓を開けない、マスク、メガネをつける。

●カモガヤを開花前に刈り取る。

カモガヤはスギ・ヒノキと比較して花粉の飛散距離が短いため

多くの人々に症状は出ないが

花粉1個当たりにの症状のひどさは、

スギ・ヒノキと比較して10倍ほどあるので、バカにできない

花粉の飛散量はこの数日0~400個/㎥程度

花粉症患者さんの10人に一人程度ではないかという印象

早朝の散歩には要注意だ

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三叉神経痛について

三叉神経痛

ある日突然顔の片方の痛みを発症する

部位は頭頂部から側頭部、眼の上下、頬、唇の上下、後頚部、後頭部

皮膚の表面のピリピリ、チクチク、ズキズキと表現する痛み

風が当たっても、髪の毛を触れても痛みが増悪する

発症後3~4日経過しても黒ずんだ水胞がでなければ、

帯状疱疹(ヘルペスウイルスによる)は除外できる

病因は中医学では

1・風寒の邪気

2・肝鬱化火

3・風熱の邪気

4・お血

5・湿痰

その他に歯列の異常・歯ぎしりによる片側の顎関節に負荷が生じた場合も多い

いずれにしても三叉神経痛は病因病機をとらまえなければ治療ができない

圧痛点のみの治療は悪化させることもあるので、局所の治療は避けねばならない

早ければ数回の鍼治療で完治するが、長くても一ヶ月もあれば十分治る

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太衝穴

足の厥陰肝経という経絡の原穴で「太衝」という経穴がある

気の停滞を瞬時に動かすことのできるので常用する経穴である

視力の左右差がある60代の♂

視力は裸眼で右1.5 左1.0

左太衝に鍼を打って10日後

左右共1.5に整った

その速効性に患者さんは驚き大変喜ばれた

一本の鍼で時に驚くような効果を示すことがある

[http://wwwn-acp.com]

人体の陰陽

≪黄帝内経・素問≫生氣天論篇より

人体の陰陽

人には陰気(副交感神経相当)と陽気(交感神経相当)がある

【陰気】主として腹部内蔵においてエネルギー産生的に働く、すなわち同化作用を行う

【陽気】頭、四肢、体表部を巡回して、エネルギー消費的、異化作用を行う

    頭を使ったり体を動かしたりするという活動、発汗や震えによる寒暑への適応
   
    細菌などの襲撃に対する防衛などがその機能である

人体の陰陽のバランスがとれていれば健康で、アンバランスは未病の状態と言える

専門学校の教育

日本に鍼灸の専門学校は現在90校以上あって3年制である

鍼灸大学は全国に9校あって4年生で、大学院を併設するところもある

今日母校の鍼灸専門学校を訪問し、学生の治療院「臨床見学制度」の説明をしてきた

「臨床見学制度」とは(社)愛知県鍼灸専門師会が主催し

鍼灸学校の3年制を対象に、夏休みに鍼灸専門の治療院を複数見学できる制度である

鍼灸学校の学生にとって臨床の現場を見学することはほとんどなく

専門学校併設の鍼灸院では治療経験がほとんど得らないのが現状

そこで、鍼灸専門で、ある程度患者さんを多く診ているかつ

見学受け入れOKの治療院を登録し、希望する治療院を何件でも見学させるのである

臨床の現場の空気を読み、臨床の緊張感を感じて、卒後の勉強、開業の参考にしてもらうことが目的

我々は治療院を解放して自由に見学する受け入れ態勢をとっているので

在学生は一人でも多く来てもらいたい

小児麻痺への小児鍼治療

今夜は恒例の院内勉強会

小児麻痺患者への小児鍼の実技講習をした

生後間もなく発症する小児麻痺患者は多く

家族への精神的苦痛と負担を軽減するためにも

小児鍼には運動機能(ADL)や痙性麻痺の改善の実績を活用したい

乳幼児から小学校低学年までが適応年齢である

金属製の特殊な形状をした鍼を用いて全身の皮膚を羽毛で撫でるように

巧みに操作すると、子供はいやがらずむしろ心地良さを感じ抵抗しないものである

年齢や体質によって刺激量のさじ加減が難しいので、習熟が必要

小児麻痺の発症後早期に治療を受け始めると

西洋医学の常識からは想像できないほど

成長に伴って麻痺や関節拘縮の改善が認められる

学会で症例報告をして小児麻痺への治療効果の啓蒙をしている

多くの親御さんにこの事実を知っていただきたい

歯の健康と胃の気

多くの患者さんと接していると、比較的健康で丈夫なひとは

虫歯がなく、歯列の異常がなく、噛みあわせが正しいひとが多いことに気づく

きちんと食物が噛むことができないと、胃に負担がかかり

「胃の気が弱る」ゆえに身体の抵抗力が弱って病気になりやすい

健康の基本は正しい口腔衛生から始まる

「胃の気」については今までもこのブログで解説しているので参照してほしい

虫歯の放置は論外、噛み合わせの調整をしてもらい、

口腔衛生の指導がしっかりした歯科・矯正歯科を選ぶことが大切