腰部脊中管狭窄症

4月4日に報告した脊中管狭窄症の患者さま
最近は2~300mは休まずに歩けるようになりました。
このまま順調に回復してゆくことを期待したいと思います。

治療院の前の通りは、300mくらい八重桜が両側の歩道に植えられています。
このまま寒波が来なければ、月末には美しい濃いピンク色の八重桜が満開に咲き誇る
でしょう。
そのときには写真をアップしますので見てくださいね。

腰部脊中管狭窄症の症例

主 訴:左ふくらはぎの痛み 57才♂

現病歴:2年前から発症、激痛で歩行が困難になり、M病院で神経ブロック注射を2回して
    一時痛みが緩和したが、今年の1月から再発し、左ふくらはぎの痛みで歩行が困難、
    10m歩いて休まなければ歩けないほど悪化して来院されました。

治 療:間欠性跛行(10mで歩けなくなる状態)の改善を目指して鍼灸治療を始め、
    10回目から、激痛が和らぎ、今では100m以上休まなくても歩けるようになりました。
    まだ、これから治療を続ける必要がありますが、ひとつの峠を越えた!という印象です。
    
    MRIでは、L4/L5で椎間板がかなり腫れて、典型的な脊中管狭窄症状態なっているの
    が分かると思います。

考 察:当院では脊中管狭窄症をかなり多く診させていただいています。
    歩くのがやっとでビッコをひくような重症患者様でも治癒した例が数多くあります。
    今回も手術を勧められていましたが、本人のご希望で鍼灸治療を受けてみることになりました。
    みのもんたが昨年末に手術して一時話題になったこの病気ですが、西洋医学では神経ブロック
    で効果がなければ、手術しか選択肢がありません。
    
    鍼灸治療を希望される患者さまは、当然手術をしたくないわけで、このようにMRI画像で
    明らかな椎間板の脱出があっても、鍼灸治療で痛みが改善すれば急いでオペをする必要があ
    るとは限りません。
    

アトピー性皮膚炎の症例

数年前から定期的に治療にみえる患者さま、もともとアトピー体質ですが、
突然、眼の周りが真っ赤になり腫れて泣きそうな顔で来院。
結婚式を控えているので何とかして欲しい!!と祈るような表情です。
中医学では、脈診と腹診により、肝鬱化火による眼の周囲の腫れと発赤とみて
5番鍼(少し太いです)で右合谷、右照海で10分置鍼。百会から刺絡
これで脈が緩んだので、いける感触があり。
うつ伏せで清熱解毒の処置、霊台、督兪に10分置鍼
治療後はかなり赤みや腫れが軽減しました。
きっかけは、新しい化粧品を使ったことと、仕事が多忙でストレスが溜まったためのようでした。

写真は上から順に1)治療前 2)治療直後 3)2日後

2回の治療でほぼきれいになりました。

化粧品については、全て持参していただき、Oリングテストで判定しました。
やはり、新しい化粧品のほとんどがマイナス反応になりました(アレルゲンということです)

花粉症の鍼灸治療

今年も花粉症の季節がやってきました。
花粉症には鍼治療がすごく効きます!
最近の来院患者さまの3割は花粉症を訴えています。
花粉症だけで一日10数人の治療をしています。
では、その秘密を教えましょう・・・
まず、東洋医学(中医学)による鍼灸の全体治療を受けていただきます。
最後に耳のツボ(これがポイント)を使って、直径1.2ミリの金色の粒(金粒)
を片方の耳の神門、内鼻、眼に茶色いテープで留めます。
1週間に一度反対側の耳の同じツボに付け替えます。
これで、約87%の患者さまに効果があります。
非常に効果のある治療法なので、4年前に(社)日本鍼灸師会学術大会in金沢で発表しました。
子供の場合は鍼治療をせずに耳の金粒のみでもいけます。
ぜひ一度お試しください。