膝の水を抜くと癖になる?

「膝の水を抜くと癖になる」というのを聞いたことはありませんか?

これは本当でしょうか?

まず、「膝に水が貯まる」という現象についてですが、

膝関節は、「関節包」という袋状の膜に包まれています。

関節包は膝の動きをなめらかにするために、関節液を分泌しています。

この関節液が「関節包(滑膜)の炎症」により、過剰に分泌して関節内溜まっている状態を

「膝に水が溜まる」といいます。

膝の水を抜くと癖になるのは、関節包(滑膜)の炎症がある以上、

抜いてもどんどん溜まってきてしまうということです。

鍼灸治療は、滑膜の炎症を抑える効果があるため、水が溜まってくるのを防いでくれます。

治療によりアライメントが調節されることで軟骨への負担が軽減し、炎症を起こりにくくします。

当然、運動療法(パテラセッティング)も水が貯まるのを防ぐ方法のひとつです。

つづく・・・

膝痛(膝関節痛)にお悩みの方へ その2

変形性膝関節症の治療は、保存療法が第一選択となります。

運動療法は、筋力トレーニング、有酸素運動、ストレッチなどが有効です。

筋力トレーニングで鍛える筋肉は大腿四頭筋です。

大腿四頭筋を鍛える運動として「パテラセッティング」があります。

「パテラセッティング」は関節に負荷をかけることなく、効率よく大腿四頭筋を鍛えることができます。

1.膝の下にタオルを丸めて入れる

2.仰向けで横になる

3.つま先を上に向けた状態で、膝の裏でタオルを押しつぶす

この時に、大腿四頭筋をしっかりと意識して収縮させることが重要です。

20回 1セットを2回/日行いましょう。

筋力トレーニングは、関節負荷を軽減するだけでなく、軟骨細胞の炎症を抑える効果もあります。

膝関節に痛みを抱える患者様には、必ずお伝えしているトレーニングです。

是非ご自宅で試してみましょう。

名大統合ヘルスケアチーム RTDに初参加

昨日は、名古屋大学医学部附属病院で開催された、

第32回統合ヘルスケアチームのラウンドテーブルディスカッションに初参加しました。

統合ヘルスケアチームは、多職種で構成される医療チームです。
https://blogs.yahoo.co.jp/n_harikyu/72705358.html

様々な問題を抱える患者を、各視点からディスカッションして、

最善の治療を模索するのがラウンドテーブルディスカッション(RTD)です。

今回は、コーディネーターを務める総合診療科の伊藤先生からご招待いただき、

RTDに初参加させていただきました。

初参加にあたり、チームの皆様に自己紹介とこれまでの研究分野についてお話をさせていただきました。

総勢21名の先生の前での自己紹介は本当に緊張しました^^;

症例検討では、慢性疼痛や神経症など、複雑な心理社会的背景を抱えている患者を

ディスカッションしました。

特に、臨床心理士の面接内容とアセスメント能力には本当に驚きました。

患者から出てくる言葉のひとつひとつを拾い上げて、的確に心理状態を考察する能力は

我々も学ぶところが多いと感じました。

懇親会では、学生の飲み会のような大盛り上がりとなりました(笑)

次回は、3ヶ月後。

いろいろと情報収集をして望みたいと思います。

膝痛(膝関節痛)にお悩みの方へ

膝関節痛は、50代以降の女性に多く発症しますが、

その多くは「変形性膝関節症」が原因と言われています。

初期の変形性膝関節症の多くは、レントゲンで異常が認められません。

膝が痛くて整形外科に行ったけど、画像上問題ないですと言われたことはありませんか?

初期の場合、骨の異常はほとんどなく、病変の主体は関節軟骨の“変性”や“すり減り”です。

ではなぜ、関節軟骨が変性したり、すり減ったりするのでしょうか。

原因は・・・

1.加齢により軟骨の働きが低下する

2.肥満あるいは、下肢の筋力低下により関節にかかる負荷が増大する

3.下肢のアライメント(関節、筋、骨の位置関係)の歪み

などがあります。

膝関節痛で重要なのは、軟骨のすり減りや、変性の進行をできるだけ遅らせることです。

つづく・・・

ヒノキ花粉に注意

2月ごろから始まるスギ花粉は、4月下旬になると一度落ち着きます。

東海地方では4月初旬からは、ヒノキ花粉の飛散が増加してきます。

花粉の飛散に比例して症状も増悪するので、3月の終わりには少し落ち着いていだが、

4月から症状が再燃する方は多いでしょう。

花粉症対策に関しては、以前ブログでご紹介しました。

「日常での予防法」
https://blogs.yahoo.co.jp/n_harikyu/72746205.html
「花粉症と東洋医学」
https://blogs.yahoo.co.jp/n_harikyu/72750263.html

当院では、原因となっている根本的な体質改善を目指す少数穴に加えて、耳鍼、養生指導などを

取り入れております、引き続き症状にお悩みの方は一度ご相談ください。

アレルギー性皮膚炎奏効

【アレルギー性皮膚炎の症例】

29歳女性

主訴:顔全体の皮膚が赤くなり腫れ痛む

現症:2年前頃から突発的に顔が腫れて赤くなり皮膚の痒みと痛みがある

多い日は週に2~3日悪化する

B総合病院アレルギー科受診アレルギー性皮膚炎の診断

抗生剤、抗ヒスタミン剤の内服と外用抗菌剤、抗真菌剤の塗り薬を処方され

徐々に発症頻度は少なくなるも治癒に至らず

お母様のご紹介で来院、

随伴症状として先天性外斜視による目の疲れ頭痛、小便が出にい、花粉症等

弁証:肝鬱気滞、肝経湿熱

処置:ステンレス鍼30mm3番

右蠡溝右肝兪を中心に置針

月に1~2回の頻度で来院

経過:鍼治療以後写真ではお見せできない程の真っ赤なお顔の腫れはでなくなる

内服薬、塗り薬も中止、随伴症状も殆ど軽減する

考察:小便不利やアレルギー性皮膚炎、随伴症状も全て”肝経湿熱”に有効な

蠡溝が奏功したと考える

今年は結婚式も控えているのでとても喜ばれ、友人のアトピー性皮膚炎も経過は良好

自律神経失調症(軽度のうつ状態)改善

≪院長の症例≫

30代女性

主訴:やる気が出ない、寝つきが悪い、頭痛、肩こり、腰痛、胃痛

現症:X-1年主訴発症、心療内科受診し自律神経失調症の診断

ロラゼパム0.5㎎(抗不安薬)処方され自律神経症状は落ち着いていたが

昨年末に内服を中断してから、やる気が出なく、寝つきも悪くなり、不定愁訴も増える

漢方薬局で桂枝茯苓丸か薏苡仁と当帰建中湯をブレンドして内服中

弁証:心肝気鬱、瘀血証

処置:30mm1番鍼で右肝兪10分置鍼

週に1回の治療頻度で、以後足臨泣、三陰交、太衝、神道などを1穴のみ選穴10~20分置鍼

経過:8回の鍼灸治療で体調よくなり、主訴のほとんどは改善、消失

評価:「気分についての質問表」

   初診時16点(軽度のうつ状態)

   2カ月後 4点(うつではない状態)

考察:漢方薬の主治目的と一致した鍼灸の弁証治法によって

   鍼灸、漢方の治療効果が高まったと考える

   ロラゼパム(抗不安薬)の中断によるリバウンドも解消し、軽度のうつ状態も改善した

顔面神経麻痺(ベル麻痺)著効

以前ブログで紹介した、顔面神経麻痺の症例に鍼治療が著効したので、報告します。

この症例の詳しい病歴はURLからご覧ください。
https://blogs.yahoo.co.jp/n_harikyu/72765398.html

来院時、顔面の筋肉の動きはほとんど無く、顔面神経麻痺のスコアは、

40点満点中、8点と重症でした。

神経生理学検査のENoGという検査では、正常な側と比べると顔面神経の働きは10%以下でした。

※ENoG(Electro neuro graphy)は顔面神経に電気刺激を与え、

表情筋の活動電位を測定する方法。正常な神経と、変性した神経の割合を調べることができる。

75%以上は予後良好で、10%以下は予後不良と言われている。

3回の治療で表情筋の動きはほぼ正常に戻り、

スコアは8点→30点と劇的に変化しました。

この症例から学ぶこと

顔面神経麻痺は、発症後2~3日で神経の変性が始まると言われています。

また、発症2週間を過ぎると治癒率は30%と低くなります。

この症例では、発症の翌日にステロイド、抗ウイルス薬の治療が開始できたこと、

また、1週間以内に鍼灸治療を併用したことが、症状改善につながったと考えます。

顔面神経麻痺を発症した場合、すぐに西洋医学の治療を受けること、

早期(1~2週間以内)に鍼灸治療を併用することが重要です。

愛知県鍼灸師会 理事会@長谷川針灸院

昨日は愛知県鍼灸師会の理事会でした。

今回は、豊田地域医療センターから寺澤先生をお招きしました。

寺澤先生との出会いは、以前ブログでご紹介しました。

https://blogs.yahoo.co.jp/n_harikyu/72723013.html

話題は、

1.総合診療・家庭医療について

2.病院(クリニック)と鍼灸院の連携に必要なスキルや知識について

3.今後、鍼灸師会として取り組まなければいけないこと

和気あいあいとした雰囲気のなか、楽しくディスカッションができました。

“意識高すぎる系”鍼灸師と、“超ストイック”総合診療医の濃密な2時間でした。笑

認知症にならないためには その2

認知症を予防のためには

人生の目的(生きがい)を見つけることはとても重要です。

宮城県大崎市に住む、40-79歳の男女を対象に行われた調査によると、

あなたは「生きがい」や「ハリ」を持って生活していますか?

という質問に対して、あると答えた人は、無いと答えた人よりも長生きなことが分かりました。

この他にも、「人生の目的や目標」を持っている人は認知症の進行を抑制できる、

ということも分かっています。

人生の目的や生きがいのある人は、様々な価値観の人と交流があったり、

活動的であって体を動かしたり、頭を使ったりする機会が多いです。

認知症は脳の神経細胞の老化が原因です。

道路の多い道は、多少道が塞がっても渋滞が起こりくいですよね?

脳細胞もこれと同じで、神経の回路が多ければ多いほどダメージを受けにくいのです。

「老後は悠々自適に」よりも、仕事、趣味、友人関係、家族、など

自分なりの生きがいをみつけてハリのある生活をおくるほうが

「ボケ防止」には近道なのです。