北辰会スタンダードコース

こんにちは、長岡哲輝です。

昨日は、大阪で行われている北辰会のスタンダードコースに参加しました。

当院では、中医学を基礎とした“北辰会方式”を採用しており、毎月行われる定例会に参加しています。

昨日は、体表観察の実技練習と、正邪弁証、中医小児科学の講義を受講しました。

体表観察では、原穴を中心にフェザータッチの確認や、衛気を意識した切診を心がけました。

よく意識してツボを触ると、ツボから伝わる気の粗密(反発したり、吸い込まれる感覚)を確認することができます。

熟練すると触るだけで、ツボの虚実を見分けることができるそうです。

竹下有先生に陽池を触っていただいたあとから、体が温まり、発汗してきたことには驚きました^^;

体表観察は、北辰会では治療の一部であるという認識です。

丁寧な体表観察は、それだけで治療になってしまうということですね。

午後の講義も、基礎的な内容の復習から、臨床に即した内容まで幅広く学ぶことができました。

学んだことをしっかりと患者様にフィードバックできるようスタッフ一同頑張ります!!!

アサンテナゴヤ活動報告 その4

愛知医科大学の宮田先生のご講演の中で、特に印象的だった言葉があります。

“セレンディピティ”という言葉です。

ノーベル賞や科学的な大発見をきっかけに、よく使われるようになった言葉のようです。

ある時、アサンテナゴヤに全く見ず知らずの人が、多額の資金援助をしてくださったそうです。

その方は、偶然ホームページ上でアサンテナゴヤを知り、

活動内容に賛同して、支援をしてくださったといいます。

セレンディピティという言葉には

「予期せぬアクシデントから素敵な偶然に出会ったり、探しているものとは別の価値観に出会うこと。」

といった意味があります。

ふとしたことがきっかけで、幸運を掴みとるといった感じです。

僕がこのアサンテナゴヤの活動に興味を持ったのも、ある偶然がきっかけでした。

愛知県鍼灸師会が主催している、災害支援鍼灸の講習会を聞きに行った日のことです、

その日の夜は、鍼灸師会の先生方との懇親会に参加していました。

その時たまたま、隣の席に座っておられたのが石川佳子先生(アサンテナゴヤの理事)でした。

そこで初めてこのアサンテナゴヤの活動を知るきっかけになりました。

宮田先生の“セレンディピティ”という言葉をきいて、

今まで自分がたまたま取った行動や、偶然とおもっていた出来事には意味があるのでは。

と感じ、この言葉の意味を深く考えるようになりました。

つづく・・・

アサンテナゴヤ活動報告 その3

愛知医科大学の宮田靖志先生の講演の中で、とても印象的だったキーワードが

「レジリエンス」と「セレンディピティ」という言葉でした。

「レジリエンス」という言葉は、resilience=復元力・回復力という意味があります。

実は、ゲム村のヘルスケアセンターの設立には様々な困難がありました。

解雇されてしまった准医師が、センターの運営を妨害しようと周囲に悪い噂を流したり、

信頼していたメンバーが資金を持ち逃げしたり・・・

しかし、その困難をメンバーはポジティブに捉え、危機的状況を乗り越えたといいます。

予期せぬ出来事や、不運を前向きに捉え、立ち向かう力こそ「レジリエンス」であり、

アサンテナゴヤのチームはとても「レジリエンス」の強い組織であることを教えていただきました。

つづく・・・

アサンテナゴヤ活動報告 その2

ゲム村にはヘルスセンターが建設されており、HIVの抗体検査やマラリアの検査を行っています。

10年前には20%以上だったHIVの陽性率も、地道な活動により現在では4%まで低下しているそうです。

ヘルスケアセンターでは、鍼灸治療も行われています。

ケニアの人々は、毎回行列をつくって治療を心待ちにしていているそうです。

ケニアでは頭に重い荷物を載せて運ぶため、治療所を訪れる方は、

首や肩に痛みを訴える人が多いとのことでした。

今まで医療をまったく受けていないケニアの人々の感受性は高く、

鍼治療の効果は非常に高いようです。

活動報告会は、それぞれの先生方の視点から、上記のようなケニアの医療の現状や、

アサンテナゴヤの今後の展望などをお話頂きましたが、

その中でも特に感銘を受けたのが、愛知医科大学の宮田先生のお話でした。

つづく・・・

アサンテナゴヤ活動報告会

http://asante-nagoya.com より引用

こんばんは、長岡哲輝です。

最近ブログさぼりがちですみません^^;

昨日は、アサンテナゴヤが行なっている

ボランティア活動の報告会に参加してきました。

アサンテナゴヤとは・・・

ケニアのゲム村という地域を中心に、医療支援などを行うボランティア団体のことです。

アサンテナゴヤは今年の8月に医師、看護師、鍼灸師などのメンバーとともに渡航しており、

その活動内容の報告会が聖霊病院にて行われました。

ゲム村はケニアの奥地にある小さな農村で、医療資源がほとんど行き届いていない僻地です。

この村では、HIVやAIDSの感染率が高く、約20%近くの村人がHIV/AIDSに感染しているといいます。
(日本のHIV感染率は0.1%)

この村では、漁業が主な収入源であるために、漁師が女性に魚を売るなかで、

性交渉が取引の一部に含まれているという文化的?背景も影響しているそうです。

しかし、村人たちは治療が満足に受ける事ができないため、感染(母子感染を含め)が

拡大してしまっているのです。

そんな村の現状を少しでも改善しようと立ち上がったのがこの“アサンテナゴヤ”だったのです。

つづく・・・

Happy Birthday!

こんばんは、長岡哲輝です。

今日は・・・

スタッフの毛利先生のお誕生日でした!!!

毎回スタッフの誕生日は盛大にお祝いするのが長岡治療院スタイル!笑

ちなみに僕の誕生日は11月21日生まれ、

ということで・・・今日は二人一緒にお祝いしてもらいました(^^)/

毛利先生とは同じ1992年生まれなので、今年で26歳になりました~

月日の流れは早いもんですね、ついこの前まで18歳だった気がしてます笑

ケーキは僕のリクエストでイチゴのタルトを用意してもらい、

豪快に26本ろうそくを立てて頂きました笑

治療院に26本もろうそくがあるのはうちぐらいでしょうか^^;

なんだか最近硬い内容ばかりのブログだったので、たまにはいいですね笑

スタッフの皆さんありがとう!最高の誕生日になりました!!!

災害支援鍼灸師養成講座

こんばんは、長岡哲輝です。

昨日は、愛知県鍼灸師会が主催する「災害支援鍼灸師養成講座」に参加してきました。

災害支援鍼灸師とは、

災害が発生した場合、避難所や各都道府県に派遣され、災害の支援を行う鍼灸師のことです。

今年は、台風、豪雨、地震など自然災害が多発発生したため、

各地域には災害支援を行う様々な医療従事者が派遣されました。

災害時は、医療供給に対して医療需要が増大するため、限られた資源の中で医療を提供する必要があります。

被災された方は、過酷な避難生活を送らなければならない為、非常に強い”災害ストレス”を受けます。

災害医療では、”トリアージ”といって重症度の高い患者を優先的に治療するため、

比較的軽症なかたや、”災害ストレス”により様々な苦痛を感じているかたへの支援は

医師だけではサポートしきれないという現状があります。

また被災地では、肺炎などの感染症や、これまでの持病の悪化により死亡する

”災害関連死”の増加が問題となっています。

災害支援鍼灸師は、”災害ストレス”による様々な身体的、精神的苦痛を軽減し、

”災害関連死”を未然に防ぐ役割を担っています。

今回の講習会では、実際の災害医療現場や、避難所の現場について学ぶ事ができました。

避難所の運営をゲーム形式でおこなう”避難所運営ゲーム(HUG)”では、

避難所に見立てた平面図のうえに、避難者たちを割り振ったり、物資の配置を考えたり、

想定される混乱をチーム内で検討しました。

本講習会に参加した鍼灸師は、対策本部に登録され、災害発生時に活動する権利を与えられます。

南海トラフに備え、鍼灸師としてできるとこは何か?考えさせらる、いい機会でした。

懇親会では、鍼灸師会の先生方と大いに盛り上がり、終電ギリギリ!笑

密度の濃い1日になりました!

入浴について その2

入浴には他にも様々な効果があります。

まず、38℃~40℃のぬるめの湯船につかった場合、副交感神経が優位になり、

疲労回復、リラックス効果、血管拡張による血流促進が期待できます。

この場合、最低でも20分~30分はつかって、じっくりと体を温めるのが効果的です。

41℃~43℃の熱めのお湯につかった場合、交感神経が優位になり

目覚めでシャキっとしたい時や、心拍数や拍出量を高め、心肺機能の向上が期待できます。

ただし、循環器疾患をお持ちの方は控えましょう。

入浴することで、温熱刺激により傷ついた細胞を修復してくれる

”ヒートショックプロテイン(HSP)”というタンパク質が産生されます。

HSPが産生されることで、免疫力向上、アンチエイジング、美肌効果、抗がん作用など

様々な効果が期待できます。

HSPは、40℃のお湯に20分浸かる事で活性化されます。

湯船から上がった際は、体温が38℃に保たれるように体をしっかりと保温する事が重要です。

また、汗がたくさん出るため水分補給を忘れずにしましょう!

これから、冬本番!

効果的な入浴で体の芯から温まりましょう!

水曜勉強会

こんばんは、長岡哲輝です。

今日の勉強会は先週に引き続き、新患の症例検討会を行いました

今回のテーマは”問診の質の向上”

当院の問診は、約1時間ほど時間をかけて行うのが特徴ですが、

そこから得られる情報は非常に多いため、しっかりと頭の中を整理しておかないと、

『せっかく1時間かけたのに、患者さんの状態がよくわかない!!」

という状況に容易に陥ってしまうのです。

そうならないためにも、第3者にプレゼンテーションして振り返る事で、

自分の問診の問題点や、次に繋がる新たな気づきが生まれるのです。

今日の症例は”首肩のこり”というありふれた症状でしたが、

プレゼンテーションを行う中で、母親の介護、弟の病気、自身の体への不安など

様々な精神的、肉体的ストレスが主訴の発症に関わっていることが明らかになりました。

このように患者さんの生活背景をひとつひとつ紐解いていくことで、

病の根本的な原因が見えきたり、治療へのヒントが隠されています。

白熱した議論は、夜遅くまで続きましたが、

またひとつ鍼灸師としてのレベルが上がった・・・かも!?

入浴について

こんばんは、長岡哲輝です。

ここ最近、患者様の問診をしていて気づいたのは、

入浴についてあまり関心がなく、手短に済ませている方が多いことです。

そこで、入浴の知識と効果的な入浴方法について書いてみたいと思います。

入浴の効果は

1.温熱効果により、疲労物質や痛みを引き起こす物質を洗い流し、痛みやコリを和らげる

2.お湯の浮力により、筋肉や関節への負担が軽減することで、体の緊張がほぐれる

3.お湯の圧力により血行やリンパの流れが改善し、心肺機能の向上につながる

大きくこの3つが挙げられます。

効果的な入浴の基本は、湯船にしっかりとつかることです。

意外とシャワーだけで済ませたり、熱いお湯に入って10分以内に出てきてしまう、

という方は多いのではないでしょうか。

特に冷え症、神経痛、関節痛、不眠、胃腸機能障害などをお持ちの方は

入浴自体に治療効果があることを知っていただきたいです。

これ以外にも、入浴は身体に様々な効果をもたらします。

つづく・・・