インフルエンザ流行中2

インフルエンザはまず“予防接種”が重要です。

インフルエンザワクチンは、「インフルエンザの感染を防ぐ」効果と、

「重症化を予防する」効果が期待できます。

インフルエンザワクチンを接種しなかった人とした人を比べると、

発症するリスクが60%減少すると言われています。

ワクチンを接種したから必ずインフルエンザを防げるという意味ではありません。

しかし、肺炎や脳症など重篤な合併症を防ぐ効果が期待できます。

予防法として、基本的な手洗いうがいはもちろんですが、

空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下するのでウイルスが侵入しやすくなります。

部屋の湿度は50~60%を目安に、加湿器などで調節するといいでしょう。

前回も書きましたが、インフルエンザは飛沫感染です。

1m以内の範囲での咳やくしゃみなどから感染するので、

人混み、繁華街に出るときのマスク着用はとても重要です。

基本的なことがとても重要なので、これを機会に予防を心がけましょう!

明治国際医療大学がNHKに!

番外編です!

僕が以前所属していた明治国際医療大学がNHKワールドで取材を受けました!

NHKワールドは、民放ではありませんが世界各国でネット配信される国際放送です。

番組の中では、明治国際医療大学附属病院で行われている、がん患者への鍼灸治療や、

附属鍼灸センターで行われている臨床の様子などが取材されました。

外科の回診の様子です。

回診では、医師、看護師、鍼灸師、大学院生が病棟患者のもとへ回診へ伺います。

番組の前半は、胃がん術後の患者に対する鍼灸治療についてです。

後半は、明治国際医療大学の福田教授による、抗がん剤の副作用に対する研究や

うつ病患者への鍼灸治療について解説があります。

全編通して英語ですが、興味のある方は一度御覧ください!

https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/vod/medicalfrontiers/2050065/

インフルエンザ流行中

こんにちは、長岡哲輝です。

最近、インフルエンザが非常に流行しています。

皆様の周りにもインフルエンザを発症されている方が多いのではないでしょうか。

国立感染症研究所が出している情報によると、

愛知県は全国で最も患者数が多い県になっています。(2018年12月26日の記録)

県内では全域にインフルエンザ警報がでており、

特に南区、豊田市、岡崎市、春日井市、瀬戸市などは患者数が多い地域です。

県内は、A型インフルエンザ(AH1pdm09)が最も多く検出されています。

インフルエンザは毎年冬~春先に流行する感染症で、

発熱(38℃以上)、悪寒戦慄、筋肉痛、関節痛などの全身症状が急速に出現するのが特徴です。

インフルエンザは飛沫(ひまつ)感染ですので、感染者の咳、くしゃみなどを吸い込むことで感染します。

飛沫感染は1m以内の距離で最も感染力が強いため、マスクを着用は必須です。

インフルエンザの予防や対策については、また明日です!

2019年診療スタート!

新年あけましておめでとうございます、長岡哲輝です。

今日から2019年の診療がスタートいたしました。

お陰様で予約は全て埋まっており、忙しい1日になりました。

お正月休み中ということもあり、穏やかに過ごせている方が多い印象でした。

私も年末年始は穏やかに過ごすはず、でしたが….

恥ずかしながらインフルエンザを発症してしまいました(泣)

休みになり気が抜けたのでしょうか、医者の不養生とはこのことです(笑)

ということで、今年の目標は

体調管理!!!

患者様とともに健康な一年でありたいと思います!

仕事の目標は、”地域とのつながり”を強めること。

特に在宅医療を行なっているクリニックや訪問看護ステーションとの連携を図り、

地域医療に貢献できる治療院をつくるため、地盤づくりの一年にしたいと思います。

去年は、往診患者さん2名をお看取りする(亡くなる直前まで治療する)件がありました。

鍼灸師としてできる最善は何か?改めて考え直すきっかけとなりました。

私たちにできることは非常に微々たるものです。

しかし、チーム医療の中では時に大きな力となって、患者様の支えとなります。

鍼灸師一人では解決できない問題は、多職種と協力する体制が必要になります。

課題は山積み、ひとつひとつ問題をクリアして大きな目標に向かって頑張りたいです。

今年も長岡治療院をよろしくお願いいたします!

今年を振り返って

久しぶりの院長の投稿です

本日午前6人の急患さんの治療を終わり今年の診療が終了

12月に入って猛烈に忙しくスタッフもフル稼働

10人のスタッフ全員が元気でいてくれたのがなにより

今年のトピックス

①春からフレッシュな新人2人がスタッフに加わった

 どちらも開業目標がありとても優秀で教えがいがある

②9月から長男の長岡哲輝がスタッフに

 明治国際医療大学修士課程を修了後附属病院で

 外科手術後や、がん化学療法の副作用について臨床と研究を深め
 
 多職種医療連携の在宅医療にも携わった経験を活かして

 将来の院長候補として頑張ってます

③全日本鍼灸学会学術大会が来年5月に名古屋市で開催されるこの機会に

 「リベド血管症の一症例」の症例報告の抄録を慌ただしく作成し投稿完了

 この疾患についての学会発表は過去一度もないので参加者の反応が楽しみ

 今後は多数ある有効症例について来年以降の学会発表の為の資料作りを進めたい

④9月に胆囊結石の手術で入院

 スタッフたちの勧めで長期間休養させていただきました(感謝!)

 担当患者様には大変ご迷惑ををおかけしました(陳謝!)

⑤あらゆる疾患、特に難病に於ける神魂の関わりについての理解を深める

 正しく病態を分析する上で七情の過不足の問題は非常に重要

 患者自身が気づいていないことが多く

 信頼関係を深めながら、ご自身で気づいていただくことがキモ

※今年を振り返る最後にいち天文ファンとしてこの動画を贈ります

(wikipediaより)
ペイル・ブルー・ドット(英語: the Pale Blue Dot)とは

1990年に約60億キロメートルのかなたからボイジャー1号によって撮影された地球の写真である

太陽系家族写真の1枚として撮影されたこの写真では、広大な宇宙に対して

地球は0.12ピクセルの小さな点でしかない

ボイジャー1号は当初の目的を達成して太陽系を離れるところであったが

カール・セーガンの依頼を受けたアメリカ航空宇宙局 (NASA) の指令によってカメラを地球に向け、

この写真を撮影した。撮影された地球が淡く青い点(a pale blue dot)であったことから

この写真自体が「ペイル・ブルー・ドット」(Pale Blue Dot)と名付けられた

2013年現在、地球から最遠の場所で撮影された地球の写真である

このブログを見ていただいた全ての方に深く御礼申し上げます

皆さま健やかで素晴らしい新年をお迎えください

今年も残り2日

こんにちは、長岡哲輝です。

今年の診療も残すところ今日と明日の2日となりました。

みなさん今年はどんな一年でしたか?

私は、京都の明治国際医療大学から長岡治療院にきて早4ヶ月が経ちました。

今年の漢字は「災」という漢字ですが、

私自身、今年の1年を漢字で表すなら「繋」ではないかと思います。

京都の大学では、研修指導生という新制度に1年目で入ることができたのは

私の恩師である教授からのお声掛けがあったからです。

また、この一年で病院内や学会などで医師、看護師、理学療法士など様々な医療職種と関わることができ、

人と人との繋がりを強く感じました。

ブログで紹介させて頂いたアサンテナゴヤの方々との繋がりも、偶然のきっかけがあったからです。

これまで「点」として認識していた自分の中で経験が、

長岡治療院で臨床に携わるなかで、それが「線」として繋がっていると感じます。

残り2日、みっちりとつまった予約。

皆さまが穏やかな年末を過ごせるよう、心をこめて治療させていただきます!

風邪にショウガ

こんにちは、長岡哲輝です。

ココ最近、風邪が主訴の患者さんが増えています。

50代、女性の1例です。

風邪をひき、喀出しにくい痰と咳が持続している状態。

脈は浮、やや数(早い脈)、舌の赤みが強く、苔が無い。

東洋医学的には、風熱証、肺陰虚と考えました。

問診していると、風邪のひきはじめにショウガとにんにくを大量に摂取したとのこと。

一般的には、ショウガやにんにくは風邪に効く!という印象がありますが、

内熱タイプ(体に熱がこもっている)の方は、ショウガ、にんにく、ねぎ、にら、などは

内熱をさらに悪化させ、風邪をこじらせてしまう危険があります。

患者さんは、もともと内熱タイプ。

風邪をひいて熱がこもったところに、更に食材の過剰摂取から内熱が悪化してしまいました。

対処法としては、体を冷やす野菜(白菜やトマト)や、果物(梨や柿)を摂取すること。

治療は、肺にこもった熱を取る“尺沢”や“魚際”、清熱作用のある“風池”や“大椎”に鍼をしました。

食材もそれぞれツボと同じように、性質があります。

ショウガやにんにくは体を温め、発汗させるため、

内熱(体に熱がこもっている)、陰虚(体の水分が不足している)体質の方は要注意です!

気候と坐骨神経痛

こんばんは、長岡哲輝です。

一段と寒さが強くなって、朝と日中の気温差が大きくなっています。

患者さんが訴える症状でこの時期、特に多いのが「坐骨神経痛」です。

神経痛を東洋医学では「痺証」といって、“寒邪(冷え)”が経絡に滞っている状態と考えます。

日中気温が上がったときは、”風邪(暖かい風)”により皮膚の?崕理(毛穴)が開きます。

そこに、夜から早朝にかけて気温がぐっと下がると、開いた?崕理から”寒邪(冷え)”が侵入して

坐骨神経痛などの神経痛を発症するのです。

“寒邪”は下半身から侵入することが多いので、しっかりと腰や殿部を温めることが重要です。

また上半身を厚着してしまうと、発汗してさらに?崕理が開くので、

上半身はなるべく薄めにして上着で調節するといいでしょう。

寒暖差が激しい日は、汗をかかない程度の上着に、厚手のタイツや靴下を合わせるのがベストでしょう。

気逆咳

こんにちは、長岡哲輝です。

慢性的な咳が主訴の30代女性。

先週から風邪をひき、咳が増悪したとのこと。

風邪(外感病)の場合、咳、咽頭痛、鼻汁、悪寒などの症状が同時期に起こった場合を指します。

体表観察では、脈が浮いてきたり、ツボが発汗したりする反応を示します。

患者さんの訴えは「咳」のみ、体表観察では脈は沈んでおり、太衝や行間は実の反応。

よく問診を行うと、家庭でのストレスが長引いていて、精神的にとても落ち込んでいるとのこと。

この患者さんの咳は、東洋医学的に「気逆咳」といいます。

長期的なストレスは、気が滞るだけでなく、上に突き上げてしまう「気逆」という状態になります。

突き上げた気は、肺の機能を阻害して「咳」が出現します。

治療は、突き上げた気を引き下げる「行間」というツボに鍼をしました。

置鍼後、咳はピタッと落ち着き、気分もリラックスしたとのこと。

気逆咳に対して鍼治療は、即時的な効果を期待できそうです。

フィジカルアセスメントの重要性

70代男性、坐骨神経痛(大腿後面の痛み)を主訴に来院される。

信頼をおいている他院の先生から「あなたは坐骨神経痛になりますよ。」と言われたあとから、

本当に坐骨神経痛になったとのこと。

坐骨神経痛では、間欠性跛行、SLR陽性、感覚障害、筋力低下、腱反射の消失

などの理学検査や神経学的所見に異常をみとめます。

また、神経痛を疑う場合、痛みの性質は「ピリピリ」「ジンジン」「ズキズキ」など

比較的、鋭い痛みが起こるのが特徴です。

患者さんの訴えは、“なんとなくだるい”

もちろん神経学的、理学検査所見に異常はありません。

軽い筋肉の緊張が“なんとなくだるい”を引き起こしたと考えました。

坐骨神経痛では無いことを説明し、筋の緊張を緩める鍼とストレッチの指導を行いました。

患者さんの病態を、鍼灸師が鑑別するためには、

フィジカルアセスメント(問診、触診、聴診などの客観的な情報)がとても重要です。

時間はかかりますが丁寧に行うことで、適切な「病態把握」と「病状説明」に繋がるのです。