症例検討会

横浜港の氷川丸

こんにちは、長岡哲輝です。

昨日は、診療終了後にスタッフ全員で新患3名の症例検討会を行いました。

症例検討会の目的は

1.患者の問題点を抽出し、よりよい治療を検討する

2.第3者にプレゼンテーションする能力を身につける

3.フィードバックを行うことで、治療や問診の課題や改善点に気づく

問診スタッフは1時間かけて収集した膨大な情報を簡潔に報告しなければなりません。

治療スタッフは、病態把握や治療方針についてわかりやすく報告する必要があります。

症例検討を行うことで、患者様に対してよりよい治療を提供できるだけでなく、

スタッフ全員の知識のアップデートや、新人教育にとても重要です。

私自身、症例検討や勉強会を通して、日々成長を実感しています!

患者様に最善の医療を提供するために、日進月歩です!

第29回日本在宅医療学会学術集会 その2

各地域では、食を支える様々な取り組みが行われていました。

京都では、京都大学と老舗料亭、伝統工芸の専門家がコラボして「京滋摂食嚥下を考える会」を立ち上げました。

口から食べることが難しい「摂食嚥下障害」のかたでも、

美味しく安全に食べられるよう工夫された京料理や、漆器をつかった介護食器などを提供しています。

医療過疎地である香川県まんのう町では、町のお弁当屋さんや新聞屋さんが中心となったボランティア団体

「ことなみ未来食工房」を立ち上げ、買い物難民の方への配食や、見守り活動を行っています。

食支援は、決して医療従事者だけでは成り立ちません。

各分野の専門家、行政、地域住民など、あらゆる異業種との連携が必要です。

これを”多職種連携”といい、食支援の最も重要な課題のひとつです。

各地域の風土やライフスタイルに合わせた食支援のかたちを、まちぐるみで考えていく必要性を感じました。

名古屋市は他の地域と比べても”食支援”に関しては遅れをとっているのではないかと思います。

鍼灸師として、この地域で何ができるのか。

課題は多いですが、やらなければいけないことは山積みです!

第29回日本在宅医療学会学術集会

はじめまして、長岡哲輝です。

いつもブログをご覧頂きありがとうございます。

11月3日、4日にパシフィコ横浜で行われた在宅医療学会に参加しました。

在宅医療学会は、主に在宅医療に関わる医師、看護師などが中心です。

今大会のテーマは「食べる楽しみを最期まで」

その中でも“食支援”というキーワードについてのディスカッションが盛んに行われました。

”食べること”について改めて考えるとてもよい機会になりました。

現在、日本の死因の第3位は”肺炎”です。その肺炎の中でも8割以上が”誤嚥性肺炎”が原因と言われています。

誤嚥性肺炎を一度発症すると、繰り返し肺炎を起こしてしまうことから、

口から食べることを諦めなくてはなりません。

胃ろうをつくったり、高カロリーの点滴などの”栄養管理”が必要になってしまします。

しかし、「最期まで口から食べたい!」という思いのある患者さんをどのように支えていくべきなのか?

これが”食支援”の大きな課題となっています。

「大好きな寿司が食べたい、お酒を飲みたい。」「妻の手作りカレーが食べたい。」

そんな願いをかなえるために、各地方では様々な取り組みが行われていました。

つづく・・・

花フェスタ記念公園

昨日は完全オフの休日

じっとしておれない性分なので(笑)

昼に天気が回復しつつあるのをみて

可児市の花フェスタ記念公園に出かけてみた

秋のバラまつりは終盤

開花はピークを過ぎていたが

気持ちの良い青空の下

広大な園内をゆっくり散策して久しぶりにリフレッシュ

バラの写真撮影を楽しんだ

赤いバラの写真は昨日ベストの一枚

新しいPLフィルターが効いたかも・・・

花フェスタ記念公園

http://www.hanafes.jp/hanafes/

休診日変更のお知らせ

【休診日の変更のお知らせ】

10月29日(月)診療
  30日(火)診療
  31日(水)休診
11月1日(木)診療
   2日(金)診療

3日(土)休診

   4日(日)休診
 

11月3日4日

第29回在宅医療学会学術大会参加の為

休診日診療日が変更になります

院内勉強会

久しぶりのブログの更新です

今夜は院内勉強会

テーマは「問診のポイント」

今春の新卒スタッフの基本スキル研修はほぼ終了

月間30~50人来院される新患の初診問診は

新人スタッフも徐々に始まった

約1時間かかる初診問診は二度と同じケースはない

「主訴・随伴症状」に始まる情報収集は

西洋医学的病態把握をするための情報

中医学的診断に導くための情報

心理社会的な背景等々

様々な情報を患者様から引き出す必要があり

スムーズに聞き出すことはとても難しい

しかし最も重要なことは

問診が終わった後に

患者様から「自分の苦痛を理解してもらった」

という満足感を感じていただく

これができて半人前

つぎに

治療担当者に十分な情報を引き継ぐことができ

担当者の追加問診が必要なくなれば一人前

そこに至るまで数百人の経験が必要と考えている

今夜は長岡哲輝先生が

初心者向けの「問診のポイント」を解説

ベテランスタッフも基本の確認

皆でディスカッション

明治国際医療大学発の新しい風を期待・・・

休診案内

8月16日~22日

休診させて頂きますので

ブログもしばらくはお休みさせていただきます。

立秋とは名ばかりの猛暑が続きますが、

皆様お身体くれぐれもご自愛くださいませ

くいしばり(TCH)の症例

50代女性

主 訴:上肢のしびれ・痛み・筋力低下(患側の握力10㎏)

現病歴:半年前から発症、内科で心疾患の疑いで精査し異常なし

    整形外科で頸椎のMRI検査で軽度の頸椎椎間板ヘルニアの診断

    脳神経外科で胸郭出口症候群の診断「手術をしないと治らない」といわれ躊躇する

    大阪で北辰会講師の鍼灸治療を受け、NRS10→6に軽減するがそれ以上治らない

    しびれと握力低下が酷くなり「生きているのが辛い」とまで考えるようになる

経 過:身内の紹介で大阪から名古屋に来ていただき

    3回の鍼治療でほぼ主訴は消失 握力10㎏→25㎏にアップ

    根本原因は歯の軽度のくいしばり(TCH)と考えた

    外側翼突筋への刺鍼で短期間で主訴は著しく改善

    大阪での質の高い鍼灸治療のベースがあってのことではあるが

予防は日頃から歯のくいしばりを意識し、歯と歯が当たらないように注意すること

考 察:難治性の慢性疼痛疾患、特に上半身の疾患は

    必ず歯並びと嚙み合わせをチェック

    通常の鍼治療に抵抗する場合は

    外側翼突筋へのアプローチを試してみる価値は大いにあると思う

    
    親くしている矯正歯科医師によると

    嚙み合わせに異常がない人は10%以下!とのこと!

エクオールとは

エクオールとは

大豆や大豆製品に含まれる大豆イソフラボンが

腸内細菌によって代謝されてできる成分

エストロゲンと同じような働きがあるので

女性は閉経前から大豆製品を積極的に摂取することが推奨される

ただし、体内でエクオールをつくれるのは

日本人の約半分だといわれている

体内で産生できない場合は

サプリメントでエクオールそのものを摂取することも可能

体内でエクオールをつくれるかを調べる検査キットもあるそうなので

取り寄せて調べることも一考・・・

更年期以降の手の痛み

卵巣でつくられるエストロゲンは

子宮内膜、乳腺、血管、気道、

関節包、腱鞘、靱帯などに存在し

「エストロゲン受容体」と結合することで

関節、靱帯、腱鞘腱等の腫れを抑制する効果があるとされている

更年期や産後の授乳期にはエストロゲンが急激に減少するので

その保護機能が失われ

手の関節の痛みや、しびれ、腫れといった症状が発症する

手の外科疾患である病院を受診する患者さんの

9割が女性で、多くは更年期以降であるという

このことは手の外科疾患に女性ホルモンのアンバランスが

大きな影響を及ぼしている可能性を示唆する

手の外科手術の半数以上は

腱鞘炎(バネ指・ドゥケルバン腱鞘炎)

手根管症候群

ヘバーデン結節

プシャール結節

母指CM関節炎

以上5疾患だという

何れの疾患もエストロゲンの減少に起因すると考えられている・・・