肝鬱による弱視に滑肉門

80代女性

緑内障による弱視

四診により肝鬱気滞・右上気の偏在が認められ

患側”滑肉門”に置鍼15分

ぼやけていた視力が回復し

20センチ離して見えなかった

カレンダーの文字が判別できるようになった

今後視力検査もしつつ経過を診ていきたい

肝鬱がらみで空間的歪みを整える効果を実感した症例

http:www.n-acp.com

臨時休診のお知らせ

5月17日(水)臨時休診いたします

  18日(木)通常休診日

よろしくお願いいたします

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「うつ病治療」を皆で考えよう

昨日は高橋徳先生主催の

第2回日本健康創造研究会(JHC)に参加した

テーマはあるべき「うつ病治療」を皆で考えよう

第1部 基調講演:「うつ病の病態と治療」~心身医学の立場から~

    講  師:金子宏 心療内科医(星ヶ丘マタニティ病院)

第2部 「うつ病への心からのアプローチ」

講演1:「ヨーガ/マインドフルネス瞑想」

    講  師:林 紀行 精神科医(大阪大学病院)

講演2:「カウンセリング」

    講  師:野村 麻記子 心理カウンセラー

第3部 「うつ病への身体からのアプローチ」

講演3:「鍼灸」

    講  師:米倉 まな 鍼灸師

講演4:「運動/呼吸」

    講  師:謝花 正一 理学療法士

第4部 ラウンドテーブルディスカッション

    うつ病患者の生の体験談を聞いた後、演者と参加者でディスカッション

※感想:うつ病患者とどう向き合うのかというテーマについて

    多職種の関わり方を知ることができ大変勉強になった

    特に臨床心理士のカウンセリング能力には舌を巻いたが

    日本の心療内科医の臨床の限界も理解できた

    開業医では6~7分の診療時間が損益分岐と聞き

    保険医療制度が変わらない限り

    年間3万人の自殺者が減ることがないと思った

    
    うつ病患者の治療の選択肢に鍼灸があることを

    多くの心療内科医に知って欲しいと思う

    
    

うつ病治癒

60代男性 うつ病

主訴:吐き気で食べられない・寝付けない・頻尿・不安感・体がだるい・体重減少・じっとしておれない

現病歴:一ヶ月前から寝付けなくなり、恐ろしい夢で目覚めて眠れない

近所の精神科受診しうつ病と診断、催眠導入剤、抗不安薬を処方され内服し

気分が悪くなって中止、総合病院精神科に転院するも薬の副作用でぼーとして一度で中止

鍼灸治療を求めて来院

直感的に危険な状態と判断、再度精神科受診を促し、抗うつ剤、催眠鎮静剤を処方される

鍼灸治療を週に一度続けながら減薬→断薬→治癒を目指すことを説明

弁証:心肝気鬱・肝気犯胃

処置:内関・後谿の一穴を取穴

経過:週に一度の通院で薬の副作用はなく食欲が増し、胃が楽になる、睡眠も良くなり

半年後に抗不安薬を中止、抗うつ薬は半分に減薬、8カ月後極めて頸窩が良く

主治医の判断で全ての薬を中止

以後一ヶ月間経過を診て経過良好なため治癒となった

考察:このまま放置しておけば危険なうつ病と判断

薬に抵抗があった患者をあえて再受診を促し

鍼灸治療を併用することで副作用もなく、良い結果をもたらし早期の治療に至った

うつ病の治療で最も大切な信頼関係は

患者のご兄弟の紹介で来院されたため

初診から良好であったのが良い結果をもたらした

院内勉強会

今夜は院内勉強会

昨年世界鍼灸学会学術大会(WFAS)で発表された

北辰会のPRビデオがYouTubeにアップされたので

学会に参加していないスタッフと上映会

スタッフ全員で体表観察

脈診・舌診・原穴診・腹診・背候診・空間診など

四診合参して弁証

打診・古代針法・刺鍼実技も披露

より実践的な体表観察実技だ

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痰がらみの咳に公孫のお灸

酷い風邪をひいてから痰がらみの咳が止まらない女性

抗生剤や祛痰剤を内服しても変化ない

一度嘔吐と下痢をしてから悪化

脾虚湿盛と考え公孫に左右整えの灸を19壮

施灸後に全身温かくなり一気に痰が絡まなくなる

公孫は≪鍼灸大全≫に「心腹五臓の病を治す」と書いてある

経絡の流注ではこのツボは衝脈が支配している

衝脈というのは衝き上げるという意味があり

気が衝き上げ、脾胃の失調を来して脾虚湿盛と考えれば

公孫の多壮灸が奏功したことが理解できる

北辰会エキスパートコース参加

昨日は北辰会エキスパートコースに参加

お馴染みの体表観察実技で

腹診、背候診、原穴診の確認

フェザータッチの微妙な感覚をリセットできた

今日の診療は指の感覚が鋭敏に感じ

とても良い治療ができたと思う

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立夏

5月5日昨日は二十四節気では”立夏”

春を告げる桜の時期も終わり

徐々に新緑が鮮やかになってくる頃

暦の上では「夏」にはいった

今年の「立夏」は端午の節句でもあった

旧暦の季節の区切りであり、植物が芽吹き

いろいろな動物も活動してくる時

この二日間日中は暑く

治療院では今季初エアコンの出番となった

夜も寝具によっては暑く感じるので

寝間着や布団の衣替えも必要かも

明日は大阪で北辰会エキスパートコースに参加

久しぶりの北辰会しっかり勉強してきます

リベド血管炎の患者様の声

以前リベド血管炎の症例を報告したが

患者様からお喜びの声を頂いたのでご紹介する

A・Y 39才

18歳の時にリベド血管炎を発症し、

毎年初夏から夏の間は痛み止めを飲みながらの生活になりました。

下腿に潰瘍が出来て激しく痛み、酷くなると入院をしていました。

専門の先生がいる病院を調べて遠くまで通院したり、

健康食品を試したりもしましたが効果を実感できず、

長年病気と付き合いながら生活していました。

しかし子育てをしている中で、

痛みによって子供と十分に遊んでやれないことのストレスが大きくなり、

このままではいけない、何とかしないとと調べる内に、

長岡治療院にたどり着きました。

珍しい病気なので同じ病気の人自体あまりいないのに、

この病気が良くなった方がいると知って早速通院、

酷かった潰瘍が一鍼毎に良くなっていくのにびっくりしました。

これまでたくさんの病院にかかりましたが、

「大丈夫、治りますよ」と言ってくれたのは長岡先生が初めてでした。

長年、病気に悩んで来ましたが、やっと出口が見えきました。

今では花粉症、肩こり、冷え性、子供の発達まで鍼のお世話になり、

日々の健康を支えてもらっています。いつもありがとうございます。

これからも宜しくお願いします。

胃の気

≪黄帝内経・素問≫平人気象論篇 第18 第2章

健康な人の日常不普段の栄養は胃から供給されている

”胃の気”があるということは

健康な人の日常の栄養が十分に供給されており

生気があるということである

胃の気がない人は生気がないということで

異常な状態である

※たとえば食欲がなく満足に食時が食べれれず

生気が弱り体ががしんどいという人等