骨盤位(逆子)の考察

我々は30年前から逆子(骨盤位)に対して

鍼灸治療を試み、28週から32週の間に

鍼灸治療をすると80%以上の矯正率であることを経験している

この度全日本鍼灸学会雑誌Vol.67に掲載されたレポートから

骨盤位と診断されてから鍼灸治療開始までの期間が短いほど

矯正率が上がることが分かった

又、初産婦と経産婦においても有意な差が認められ

妊娠33週時で比較した矯正率は

初産婦51.7%

経産婦84.0%

と大きな差が認められた

骨盤位と診断されてから治療開始までの期間が短いほど

矯正率が上がることは

例えば不妊に対して鍼灸治療で妊娠した場合

出産間際まで鍼灸治療を続けることが殆どで

そういった場合は骨盤位の診断があっても

矯正率はほぼ100%であることからも証明される

ともあれ骨盤位は予定帝王切開に至ることが殆どであることを考慮すると

副作用がなく安全な鍼灸治療が果たす役割は大きいと考える

社労士事務所との契約

いつの間にか正社員6人パート4人

の大所帯(鍼灸院としては)になったゆえに

社会保険の手続き、給与計算などの

労務管理の事務処理負担軽減の為

社会保険労務士事務所と顧問契約を結んだ

煩雑な事務作業からほとんど解放されるので

臨床に集中したい自分にとっては月々の契約料は高くはない

親身になって相談できる社労士の先生との出会いがあってのことだ

新人デビュー

今日から鍼灸師の卵がデビュー

午後勤務の芳賀順之(じゅんと)

鍼灸専門学校卒業予定の30歳

社会経験があるためか初日から動きと覚えが良い

当院の規定で2年間は鍼を打てないが

しばらくは治療の助手としての活躍を期待します

後期高齢者医療費の不正受給

少し前に新聞報道がされていたので

ご存知の方もみえるかもしれないが

”医療を金儲けの手段”として事業を展開していた

往療マッサージ専門の事業所が摘発され

2億8千万円の返還請求を求まられている

老人施設に入居する高齢者への

往療マッサージを不正に水増し請求するという

真面目にレセプトの請求をしている我々からは考えられない仕業

この事件を契機に後期高齢者の保険取扱いが

今までよりも格段に厳しくなり、提出書類も増えて

一部の悪徳事業者を取り締まるために

真面目に取り扱っている我々が煽りを食った格好だ

過去にもこういった不正請求の摘発はあったが

今回は一事業者としての不正請求の額が桁違いだ

今回の厳正な制度改革をもって

違法業者がはびこらないことを祈るばかりだ

寒暖差に注意

今朝の最低気温は日進市では1℃

日中の最高気温は14℃

その差13℃は身体に大きく影響する

特に日中車の中が外の気温以上に暖かく

冬のの衣服では暑くなりすぎる

陰陽のアンバランスが起きやすいと言える

足元は温かくし

上半身は厚着をし過ぎないように

上着を脱ぎきして調節すること

散歩をして足を温めることもよい

3月は年度末で何かと多忙な時期

ストレスをためないように

心のびやかにいきたいものだ

還暦同窓会

中学校3年の還暦同窓会が

昨日名古屋国際ホテルであった

卒業後45年、ほとんどが初めて会うので

浦島太郎になったようだった

それでも時間の経過とともに

それぞれ当時の思い出が蘇って

バスケット部・バレーボール部・ハンドボール部

合同の同窓会(飲み会?)も企画されたり

全体では5年後卒業50周年同窓会を約束してお開きとなった

新たな医療連携

常々西洋医学の専門医との連携を心掛けている

これは安心して鍼灸治療を受けていただくための「保険」である

心療内科・神経内科・整形外科・消化器内科

膠原病専門・脳神経外科・耳鼻科・矯正歯科・名大総合診療科等々・・・

いざという時、精査を依頼できる医師との連携ができる体制をとっている

新たに安城市八千代病院との医療連携が取れることになった

脳神経外科部長の庄田基医師は

脊髄疾患での顕微鏡下手術のエキスパートで

3,000例を超す顕微鏡下手術の経験がある名医である

当院では脊髄疾患を診ることは多く

殆どの症例で鍼灸治療が効果的であるが

稀に手の打ちようがない患者さんに遭遇することがある

顕微鏡下手術の名医との出会いがあり

難治性の重症患者さんを救うことができるようになった

整形外科医の行う内視鏡手術と

脳神経外科医の行う顕微鏡下手術は

精度の点で比較ににならないので

安全かつ後遺症のリスクが極めて少なくなる

院内勉強会

今夜は院内勉強会

テーマは先週から引き続き「肩関節疾患」

①解剖学的な構造の復讐

②肩関節疾患の病理

③画像診断の読影

④鍼灸治療の適否の判断

⑤スポーツ傷害の対応について

参加者9名22:30まで頑張ります

超高齢出産

40代や50代になり「超高齢出産」をする女性が増えている

若い女性から卵子を提供してもらって自分のお腹で育てる「卵子提供」だ

国内のルールづくりが進まぬ水面下で現実が先行している

日本では卵子提供を規制する法律はない

但し多くの医療機関は慎重で

殆どの人が海外で卵子提供を受け

日本に戻って出産しているそうだ

毎年100人程度米国で卵子提供を受け、その8割が40代だ

米国で提供を受けると500万円以上必要

身体的には海外で卵子提供を受けると

双子など多胎妊娠する確率が高く

高齢出産と二重のリスクを抱えやすい

謝礼金は仲介業者任せで基準はない

欧州諸国では卵子提供を認める流れにあり

卵子提供者の検査方法や謝礼金の上限について

国がガイドラインをつくって管理しているという

卵子提供を巡っては出産した女性を「母」と認める民法特例法案を

2016年に自民党の部会が承認したが

法案はまだ国会に提出されていない

つまり日本では卵子提供で生まれた子の母が誰かという

法律上の親子関係すら未だ「不安定なまま」

日本は年間4万人以上が体外受精で生まれる不妊大国

法整備を怠って現実から目を背けてきたツケは

自分のルーツを容易に知ることができない子供たちが背負わされている

鍼灸学会認定試験

(公社)全日本鍼灸学会認定鍼灸師を目指して

認定試験の6つの設問の回答が完成しつつある

20日に回答を事務局にメールで送り

内容を精査されたうえで認定の可否が決定するのは6月頃

【鍼灸学会のHPから】

認定制度は、現段階では学会員の鍼灸医学に関する

学術のレベルを認定するものであり

そのこと自体が直接的な利益に繋がるような制度ではありません

しかし、社会はいつの時代においても常に医療関係者に医療の質と

たゆまない資質の向上を求めます

特に近年は医療関係者の資質について、外から見えるようにすること

すなわち公開性が求められています。本学会は

そうした社会の要望に応えるかたちで認定制度を活用したいと考えています

全国でわずか300人の認定鍼灸師は5年ごとの更新制

今後は更に5年間で80点の研修会、学会に参加し、基準を満たしたうえで

再度認定試験をパスすることを求められる

鍼灸学会のHPで認定鍼灸師は誰でも閲覧できるので

社会に開かれたこの認定制度は

医師の認定医、専門医制度に習った優れた制度だと思う