開業医との連携その2

圧迫骨折の疑いの患者さん宅に往診中

主治医の医師から電話で問い合わせがあった

X-P検査では異常はないが叩打痛が認められること

骨密度が半年間で急激に低下していること等の現況をお伝えしたところ

骨粗鬆症の薬を見直して処方していただけることになり

「鍼灸治療が一番良いので長岡先生には是非継続して治療をお願いします」と主治医

喜ばれたのは患者さん

「信頼している医師と鍼灸師がこういった連携を取ってもらえることがとても嬉しい」

と安心された様子

こういった医療連携こそ患者さん中心の真の「統合医療」と言える

明日は名大医学部で日本初の「公開ラウンドテーブルディスカッション」

傍聴する医療従事者は100人と満員御礼

自分はケース2の症例の発表を任されているので

名大医学部総合診療科統合医療研究チームの一員として

公開RTDを成功させるために頑張りたい

開業医との連携

近隣の開業医との連携は

28年前から取り組んできた

お蔭で保険治療の同意書の発行については

ほぼ円滑にできている

最近ではできるだけ治療経過も報告するようにしており

鍼灸への見方も変わってきているように感じる

難治性の坐骨神経痛の患者さんを

「長岡先生に診てもらえばいい!」

と医師が鍼灸治療を勧めてくれることが最近あった

鍼灸治療というより「長岡に紹介すれば安心」

と思っていただいているのでとても嬉しく思う

院内勉強会

今夜の院内勉強会は

①WFAS参加報告

②問診トレーニング

③体表観察

参加者10人

21:00~22:30

院内勉強会は開業以来続けている大切な時間

風邪にご注意

昨日までの寒さで

風邪の患者さんが多い

殆ど風寒表証なので

合谷や外関の鍼

少商の刺絡で殆ど早期に寛解する

寒気を感じ,熱がなければ

肩甲骨の間の上の方に

カイロを貼って温めると初期で収まることが多いので

風邪をひきやすい人は、貼るカイロは常備しておくと良い

但し寝るときは禁忌です

モクサアフリカの活動

世界鍼灸学会連合会学術大会に参加して

世界中の鍼灸に関わる人々の研究や交流ができたことは大きな収穫だった

なかでも注目したのは

アフリカで蔓延している結核とエイズの撲滅に向けて

お灸を広める医療ボランティア活動を続けている

「モクサアフリカ」という団体の報告だった

アフリカで蔓延している結核・薬剤耐性結核に対して

足三里にお灸することによって結核が治っていくことを経験

RCTの結果によりお灸が素晴らしい効果をあげることが証明された

僅か数人の鍼灸師が南アフリカやウガンダに赴き

現地の看護師を通してお灸の指導をし

お灸の技術を覚えた看護師が

患者さんに伝え、患者さんが自ら毎日お灸をして健康を取り戻している

抗生剤に比べるとお灸は比較できないほど安い医療

一年間のモグサ代が1週間分の抗生剤と同等のコストで

しかも副作用はほとんどなく安全で、感染症のリスクがなく

感染症を治すことができる究極の医療がお灸なのだ

11月12日名古屋市聖霊病院でモクサアフリカの創設者

マリーン・ヤングさんの講演会があるので(無料)

興味がある方は是非参加を

[http://moxafrica-japan.strikingly.com/]

高プロラクチン血症の不妊に鍼は有効

英国ザ・サン紙は9月9日付の記事で

臨床研究における高プロラクチン血症の不妊治療で

鍼が投薬よりも2倍近く妊娠率を向上させることが明らかになったと伝えた

記事が取り上げたのは医学誌「Journal of Clinical Acupuncture」

最新号に掲載された中国雲南省立病院の研究チームによる臨床研究結果

研究では、高プロラクチン血症の不妊治療を受けている患者60名を対象に

週に1回30分の鍼治療を受ける群と

毎食後1回の投薬治療を受ける群でその妊娠率を比較した

治療後の1年間にわたる追跡調査の結果

鍼治療群の妊娠率が43%であったのに対して

投薬治療群が20%であったと報告している

また、投薬群の63%が強い副作用を訴えたのに対し

鍼治療はほとんど副作用の訴えがなかったと伝えている

高プロラクチン血症で妊娠を希望するカップルにはトピックニュースであり

我々が患者さんを診る際に示すデータとして有益な情報だ

明日はWFAS世界鍼灸連合学術大会参加の為ブログはお休みします

鍼灸学校教育改革

以前から声高に叫んでいた鍼灸学校の教育改革が

2年後から導入されることになった

3年間の総単位数の引き上げに伴い

臨床実習を1単位から4単位に拡充

臨書実習受け入れ鍼灸院を選定し登録することになるが

果たしてどれだけの鍼灸院が届け出るのか興味深い

受け容れる我々の資質も問われることになろう

当院は10数年前から学生の臨床見学生を受け容れているが

臨床実習が義務化されると、見学生の質のばらつきが出ることは懸念材料といえる

社会人として身に付けるべきマナー

医療人としての心構えなどをしっかりと教育してから

送り出して欲しいと切に願う

臨時休診のお知らせ

臨時休診のお知らせ

WFAS(世界鍼灸学会連合学術大会)に参加の為

11月2日(水)休診

11月3日(木)診療

11月4日(金)診療

11月5日(土)休診

11月6日(日)休診

100歳でも健康長寿

100歳以上の高齢者が全国に6万1568人いることが

11日厚生労働省の調査で分かった

前年から2748人増え初めて6万人を超えた。

一昨日のNHKスペシャル「あなたもなれる“健康長寿”」は面白かった

長生き自体がもはや当たり前となる中

次なる関心は認知症や寝たきりにならずに

どれだけ元気に年を重ねられるかにシフトしている

その健康長寿の秘密を解き明かすカギを握るとして

いま、世界各地で注目されているのが「百寿者=センテナリアン」の研究だ

なぜか寝たきりが少なく、最後まで元気な人の割合が高いという共通項を持つ”センテナリアン”

最新の研究で、特殊な人だけではなく

誰でも条件次第で到達できるのではないかという可能性が浮上してきた

番組には世界の「スーパー百寿者」が続々と登場

共通しているのは100歳を超えると

脳にインプットされる情報のうち

生きていくうえでマイナス感情をもたらす情報は入りにくくなり

相対的にポジティブな情報が入りやすくなって

100歳を境に急上昇して大きな幸福感を感じていることだ

死が間近に迫っている年齢にも拘らず

人生を幸福感に満ちた気持ちで過ごすことができれば

長生きも悪くないなと思った

還暦後40年も生きられるのなら

やりたいことはたくさんあるし

今から始めても遅くはないなと

夢が膨らんだ(笑)

人生ポジティブに行きましょう!

WFASがやってくる

WFAS(世界鍼灸学会連合会学術大会)

11月5日6日

世界53か国の医師、鍼灸研究者、臨床家が

茨城県つくば市のつくば国際会議場に集結する

日本で開催されるのは23年ぶり

当院からは2名が参加する

23年前京都国際会議場で開催されたWFASに参加し

世界中で医師、鍼灸師が東洋医学を活用している状況を

同時通訳を通して肌で感じ感動した記憶が蘇った

23年前とは比較にならないほど鍼灸は世界中に広まりつつあるなかで

日本は世界で最も繊細な技術を独自に発展させてきた

この学会は繊細で優れた日本鍼灸を世界に発信する絶好の機会だ

WFASinつくばのプロモーションビデオ