院内勉強会

今夜は院内勉強会

①逆子の標準的治療の実技

 灸頭鍼を5~10壮するためのお灸の作り方

 交換の仕方の練習

 ポイントは三角錐の形状と硬さ、分量を均一にすること

 上手に三陰交に灸頭鍼を5壮据えると温熱効果の持続時間は

 他のお灸と比較して明らかに長く続くことが解った

 

気の病にならないために

よく「先生はいつも元気で病気知らずでしょう?」とよく言われる

人生60年も生きていればアラ探しをすればボロはいくらでも出ますよ

(これは西洋医学的な検査を受けた結果のこと)

西洋医学的な病名をつければ2つや3つはあるでしょう

ところが、命にかかわらなければこのことを”気にするか否か”

自分はあまり気にしないで今まで生きてきた

だから病気知らずで元気に仕事をしているように見えるのかも

事実ケガ以外で仕事を休んだことは28年間一度もないのがささやかな自慢

日頃から鍼治療を欠かさず受けていることは言うまでもないが・・・

いつもマイナス思考に陥りやすい方に

病気があっても気の持ちようで何とかなるし

そういった考えでいると鍼灸治療もとてもよく効き

自然治癒力を大いに促すことを知ってほしい

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医原性病因

薬の作用による中医学的病機の分類

※薬の効果を否定するものではない

1・気管支拡張剤:肺の宣散と心陽の亢進→気陰損傷と内熱を生じる

2・βブロッカー:肝気・衞氣・心陽を抑制

3・抗がん剤・免疫抑制剤:生気・陰血精を損傷

4・ステロイド:透邪(邪鬼を外に出す)を抑制・陰液を損傷して陽亢・腎陰虚を引き起こす

5・NSAID(非ステロイド系抗炎症剤):生気を抑制→外邪内陥

6・抗うつ剤:肝気と陽気を鼓舞(亢進)→気陰損傷、断薬すると肝気・胆気・肝陽が元より不足

7・甲状腺ホルモン剤:陽気を鼓舞→過剰で内熱・陽亢傷陰

8・抗恒常性んホルモン剤:陽気を抑制→過剰投与で陽虚・気虚・痰湿

9・手術:気血精を損傷、瘀血を生じる・経筋経絡を損傷・邪実を排除

内服中の薬が身体に及ぼす影響の病機を知ることで

鍼灸臨床に大いに活用することができる

その他の病因

電磁波の影響

高圧送電線付近で生活をしている人

携帯電話をよく使う人

電気毛布・ホットカーペット・電磁調理器に密着する

神・精を損傷し陰陽失調を引き起こすことがある

但しこれらの刺激に対する人体への影響は科学的には未解明 

体質による個人差もあると考える

病因②安逸過度(運動不足)

運動不足を中医学では”安逸過度”という

デスクワークと車ばかりで運動をしていない生活が長引くと

気・津液・血の鬱滞から脾気虚・瘀血を生じ

長期化すると痰瘀互結と後天不足から肝腎不足となる

症状:食欲不振・腹脹や胃もたれ・便秘・下痢

痰が生じると気管支炎や喘息が悪化する

中耳炎・肥満・浮腫・下肢の冷え・月経痛・肩凝り・頭痛・腰痛

さらに多くの疾病の原因となるので運動不足は侮れない

対処法は時間さえあれば簡単

毎日30分以上屋外をゆっくり散策するか自転車に乗る

ひとつ前の駅から明日いて通勤する

座り仕事の最中もこまめに席を立って少しでも歩く

病因①化学物質

①化学物質

食品添加物・医薬品・香料・洗剤・化粧品・塗料・建築資材

殺虫剤・農薬・環境ホルモンなどが現代生活全般に溢れている

近年は、ホルモン系・免疫系・神経系に対して

化学物質が従来の致死量に基づいた毒性学では考えられないくらいの

ごく少量であっても、各系のシグナルを攪乱して強い影響をもたらす

「シグナル毒性」という考え方が注目されている

シックハウス症候群・化学物質過敏症・各種アレルギー・喘息・アトピー性皮膚炎

易感染・がんなど多くの現代病

自閉症・多動障害・学習障害・などの発達障害

自己免疫性疾患・環境ホルモンによる不妊・子宮内膜症・男性不妊など

化学物質が心身に及ぼす影響は多岐にわたる

現代社会特有の病因

現代社会では多くの人が人工的な環境で生活している為に

伝統医学が発生した時代にはないような疾患が発生する状況になっている

現代社会特有の病因

1・化学物質

2・安逸過度(運動不足)

3・建物(人工的環境)に閉じこもる生活

4・夜更かし・睡眠不足

5・慢性疲労

6・頭脳労働の過剰(思慮過度)時間に追われる生活

7・パソコン・TV・スマホの見過ぎ

8・精神的ストレス過多・孤立

9・肥甘厚味の多食(甘味・脂っこいもの・炭水化物等)

10・遅い夕食

11・滋養分の少ない偏った食生活(コンビニ食など)

12・冷飲・多飲

13・医原性病因(化学物質も含まれる)

次回に続く

更年期障害の中医学的考え方

黄帝内経・素問・上古天真論に

「女性は49歳で任脈が虚し、太衝脈が衰え、天癸竭し、月経が来なくなる」とある

[天癸]とは女性ホルモンと考えても良い

[天癸]の癸とは「みずのと」とも読み

すなわち水行の陰を示しており陰中の虚である

天癸が尽きてしまうことは腎陰の虚と捉え

次に肝腎同源の考え方から肝陰が虚し

それによって肝陽が上亢する

これが肝陽上亢の機序

随って治法は、滋陰、平肝潜陽が基本となる

取穴は照海、太衝、百会などが良く使われる

治療のコツはできるだけ少ない鍼で

置鍼時間を工夫すること

飲食養生法の指導も必要

鍼治療は更年期障害治療の第一選択と言っても良い

漢方薬との併用も効果的

更年期障害

更年期障害とは

更年期(閉経前後約5年、45歳から55歳)

に生じる様々な肉体的、精神的症状の総称

西洋医学的にこの時期に発生する最大のトピックは閉経であり

卵巣機能の喪失によるホルモンバランスの失調が

肉体的・精神的な症状の主因であるが

それ以外のストレスや心理社会的な要因も重なって

複雑な病態を形成するとされている

症状はおもに熱感・のぼせ・心悸亢進・発汗・不眠等

を中心とした自律神経失調症状と

不安感・抑うつ・恐怖感・疲労感などが中心の精神神経症状に分けられる

次回は中医学における更年期障害の考え方の解説

逆子治療マニュアル

逆子(骨盤位)

妊娠週数28週~33週の間に鍼灸治療が介入し

週に2回の通因頻度で4回以内に

84.2%の確率で頭位に矯正されるというエビデンスがある

担当者による有意差が出ないために

標準治療のマニュアル作成の必要を感じた

鍼灸治療でマニュアル化できる治療は

逆子の治療以外にはないと言ってもいい

帝王切開を避け母体の負担を軽減するために

素晴らしい治療なので更に精度を高めたいと考えている