元気で長生きは肉食系

高齢者の「単独世帯」は 410万世帯

世帯全体の22.4%を占める時代

1人暮らしの高齢者で問題となるのが

誤った医療情報や、偏食による栄養の偏り

特にタンパク質が不足すると

血中アルブミン濃度が低下し

認知症の誘因となる

家族がいれば時々何を食べているのかチェックが必要

魚や肉類、大豆や豆腐などバランスよく

一日1食はタンパク質をしっかり摂取することが

認知症の予防となる

元気で長生きの高齢者は肉食系だ

※明日は東京で日本伝統鍼灸学会なので休診します

恐ろしく効いた神門

主訴:不眠症と胸部痛・胸脇苦満・左上肢の重だるさ

脈診:沈虚

舌診:淡泊、胖大、舌先紅

弁証:心気虚、心肝不和

処置:左神門30分置鍼

3回目の来院で強い不眠と胸苦しさで苦悶の表情

左神門に10分の置鍼後、無力だった脈が有力になったのを確認して

更に20分置鍼をした後に様子を見に行くと

「このツボなんですか?恐ろしく効きました」

胸苦しく左上肢の強いだるさが一気にとれ

安堵の表情になり落ち着いた

今夜は途中覚醒がないことを祈る

臨時休診のお知らせ

24日(土)24日(日)

日本伝統鍼灸学会第43回学術大会参加の為

21日(水)臨時休診

22日(木)診療

23日(金)診療

24日(土)臨時休診

となりますのでよろしくお願いします

後谿で仕事がはかどる

肩こり・頭重・めまい・湿疹等不定愁訴の患者さん

左後谿に5分間の置鍼、15分の休憩2~3回の治療で

全ての不定愁訴が消失

患者さん曰く体調が良くなって仕事の効率が上がり、ミスがなくなったと

不定愁訴がなくなるので集中できるのは至極当然

後谿は手の太陽小腸経、その裏の経は手の少陰心経

故に心の臓と大いに関わりを持つ。

更に、経絡の相関性、子午の陰陽からすれば

足の厥陰肝経と密接な関係を持つので

気滞がなくなって心肝のバランスが整うと

頭も冴えるようになるという効果も期待できたという症例

肝と筋、爪の関係

≪黄帝内経・素問≫五臓生成編 第十 第三節

肝と協力して活動と休養を主り

かつ肝の機能を反映するものは筋である

肝の機能が華やかに表れるところは爪である

肝の機能を制御するものは肺である

【解説】

肝は運動時にグルコースを放出して

筋肉にエネルギー源を供給し

筋はこれを使って運動を行う

両者はこの点で協力関係にある

腱にはコンドロイチン硫酸が多く含まれている

その代謝は肝で行われている

ここにも古代の叡智を認めることができる

爪は縦筋が多ければ肝鬱が認められ

横筋は過去のある時期に体調の悪化があることが見て取れる

肝と肺は相克関係(互いに影響し合う)にあるので

肝の治療で肺の経穴を使用することがある

集中による直感力

午後自分の担当患者が集中

新患さんも重なり集中力はマックス!

こういう時は直感と体表観察もキレが良くなる

脈診・舌診だけして左の太衝に鍼を打った

患者さん:「聞いてもいないのに、どうして左膝が悪いのが解るんですか?」

長岡:「ツボの反応に表れていたからですよ」

患者さん:「すごい!」

キャリアを積むと聞かずとも調子が解るようになるもの

但し漫然と臨床をしていては磨かれない

情報過多の功罪

医師に病名を告げられる

病気が解って安心する人

心配する人

悲観する人

心配のあまりネットで調べてると

往々にして不安が増幅する

東洋医学で逆証(治りがたい病気)でなければ

「大丈夫よくなります」という言葉が

どれほど患者さんをに希望を与え

自然治癒力を引き出すかを我々は知っている

待合室の患者さん

スタッフ用のトイレはあえて作らなかった理由

待合室を通って患者さんのトイレを共用することで

治療前や治療後の患者さんに会うことができるから

悩み、不安、喜び、緊張、笑顔、安心

様々な表情を一瞬で読み取ることが習性

調子はどうですか?と伺う前にわかることも多い

昭憲皇太后の大御心

明治神宮のおみくじに書かれていた言葉

「かりそめのことは 思はでくらすこそ 世にながらへむ薬なるらめ」

【要 約】

とかく人間は目先のことに追われて

過ぎ去ったことをくよくよと考えたり

取り越し苦労して、無駄なエネルギーを費やしがちです

これは愚かなことです

今日一日を感謝しつつ

精一杯に励むことが、幸せに恵まれる基です

昭憲皇太后は27825首の歌を書かれており

明治神宮ではおみくじを【大御心】として表わしている

素晴らしかったのでご紹介をしました

肺と皮膚の関係

≪黄帝内経・素問≫五臓生成論 第十

肺と協力して気を主り、かつ肺の機能を反映するものは皮膚である

肺の機能が華やかに体表に表れるところは毛である

肺の機能を制御するのは心である

【解 説】

古代の医師たちは、肺が皮膚と合同関係にあることを如何に知ったのか

現代医学的にはともに呼吸機能を行い、相補的な関係にある

または肺は呼気として体液を輩出しており(不感蒸発)

皮膚の発汗とともに水分代謝に関係している

現代医学的には、心と肺は運動時に共同作業をしており

心不全では肺鬱血を起こし

肺炎時には心臓に負担がかかる

といったような相関関係が知られているが

2千年前に中国古典医学でこの関係を発見していたことは驚きだ