慢性関節リウマチ

70代慢性関節リウマチの患者さん

発症して3カ月リマチル内服するも効果なく

痛みは徐々に肩・肘・手・股関節・膝・足関節

全身の関節に広がっていた

問診と体表観察によって”気痹”と診たて

右合谷に15分置鍼

全ての関節の痛みは消失しROMは正常になった

まだまだこれから人生を楽しみたいという希望に光が見えた

身体によい脂質その8

脂質の適量とは?

総摂取カロリーの20~25%が推奨される

一日2,000キロカロリー摂る人なら

400~500キロカロリー

どんな油も1gは9キロカロリーなので

一日の摂取量は44~45g

油そのものだけではなく

油脂が入っている食品は

肉・魚・牛乳・乳製品・ナッツ類・パン

クッキーやチョコレート等の菓子類

インスタント麺・マヨネーズ等

これらの脂質を含めて総量の50gに収めることに注意が必要

オメガ3系とココナッツオイルは積極的に摂り

それ以外の油は意識的に控えたほうが摂り過ぎを防げる

(脂質の摂り方の例)

揚げものの日はパンはやめてご飯にし

付け合せの野菜は炒めずに茹でる

タレに油を使うなら

肉はロースではなくヒレにするといった具合

油の量を意識する習慣がつけば

それほど苦にならずに食生活は改善できるはず

身体によい脂質その7

オメガ9系

オレイン酸が主成分

代表格はオリーブ油、紅花油、こめ油、ナッツ類

オメガ9系の油は不飽和脂肪酸のなかで最も酸化しにくく

血液中で有害な過酸化脂質になりにくいのが利点

さらにオレイン酸には悪玉コレステロールを減少させ

総コレステロール類を下げる働きがある

また、エネルギーになりやすく

体内に長くとどまらずに消費されやすいという特徴がある

身体によい脂質その6

オメガ6系

主成分はリノール酸

ごま油・大豆油・コーン油等市場に出回る多くの食用油がオメガ6系

作用は血中コレステロールを下げ

リノール酸は免疫系で働くサイトカインの原料にもなる

体内では作れないので食品として摂取する必要があるが

オメガ6系の油はパンや加工食品、スナック菓子などに使われることが多いので

調理油として使わなくとも無意識のうちに摂りすぎていることが多い

またリノール酸を摂り過ぎると免疫系が過剰に作用して

アトピーや花粉症の原因となるので注意が必要

オメガ3系の油と違い加熱調理に使えるのが特徴で

オメガ3系とオメガ6系の割合は3対1を目安に

身体によい脂質その5

不飽和脂肪酸 オメガ3系は

αリノレイン酸を主成分とする脂質で

えごま油・亜麻仁油・サチャインチオイル等がオメガ3系の油

αリノレイン酸は体内でEPA・DHAに変換される

EPA・DHAは青魚に豊富に含まれるが

昔に比べ日本人は魚の摂取量が減っている今

オメガ3系の油の重要度が増している

EPA・DHAは血管をしなやかにする働きがあり

特に脳内で働く点が注目されていて

脳出血・脳梗塞・脳血管型認知症の予防になる

体内では作られないので

一日小さじ1杯5gを目安に摂取したい

非常に参加しやすく加熱調理には向かないので

料理にかける、和えるなどして使うことが推奨される

身体によい脂質その4

脂質は飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に大別できる

不飽和脂肪酸は植物油、魚介類、ナッツ類で

常温では液体で酸化しやすいことが特徴

不飽和脂肪酸はさらに体内で作れるオメガ9系と

体内では作れないオメガ3系、オメガ6系に分かれる

つまり脂質は飽和脂肪酸が1種

不飽和脂肪酸が3種の合計4つに分類できる

オメガ3.6.9.系の油はエネルギー源になるほか

特にオメガ3系。9系は生活習慣病の予防に効果的と言われている

身体によい脂質その3

飽和脂肪酸の特徴は酸化しにくいこと

体内ではエネルギー源として働く

バター・ラード・牛脂は適度に摂取すれば問題ない

”大量生産の”パン・クッキー・スナック菓子・インスタント麺などに多い

マーガリンやショートニングなどの人工的に加工された”トランス脂肪酸”は

体内で代謝されにくく血管壁につきやすいなどの問題が指摘され

世界的には使用規制がされつつあるが、日本は規制が遅れていることが問題となっている

上記の食品は成分を知った上で食するべきだ

身体によい脂質その2

脂質の役割

脂質は身体の中に必要な3大栄養素の一つ

1gあたり9kcalのエネルギーを生み出す

脂質はたんぱく質や炭水化物と比べ

エネルギー効率のよい栄養素である

適度な摂取が必要であるが

特に飽和脂肪酸(牛脂・ラード・バター等)

は動脈硬化の原因となるので注意が必要

以下続く

明日9日(水)は院内研修会の為お休みします

身体によい脂質

最近TVや雑誌などで身体に良い脂質の取り方が

話題に取り上げられることが多くなった

質の良い脂質を摂ることは健康維持には欠かせない

正しい知識をもって健康寿命を目指すために

脂質の解説をしていきます

次回に続く

石灰沈着性腱板炎

月に1~2回の通院患者さん

ある日突然起床時に肩関節の激痛が発症

整形外科のX-P検査で異常なく整形外科医は五十肩の診断

当院での検査所見では”石灰沈着性腱板炎の疑い”

あまりの痛みで精査を勧め総合病院で再度X-P検査

医師の診断は”石灰沈着性腱板炎”

ある日突然発症する肩関節痛の多くがこの病気

関節包内に侵入した石灰は激烈な痛みを伴うので

問診と他動的自動的な関節可動域の検査と

X-P検査で容易に診断できる疾患であるが

五十肩とは病態も経過も全く異なるので

正しい西洋医学的な診断が必要

鍼治療で早期に痛みは軽減しており

何より自分の診たてが正しかったことで

患者さんからはおおいに信頼された