内関
心窩部に邪(緊張)が出やすい患者さんに右の内関を使った
治療中に全身の力が抜け緊張が緩んだという
内関というツボは心包経という経絡にあり
気の乱れ(多くは気の上亢)に非常によく効く
右の内関に実の反応が出ている場合は、ストレスフル
で、胃がむかついたり、重かったり、動機がしたりすることが多い
安神作用があるので、不眠にもよい
一本の鍼で気が動く
術者の一言で患者さんは気が静まり安心する
心身一如
東洋医学の真骨頂である
心窩部に邪(緊張)が出やすい患者さんに右の内関を使った
治療中に全身の力が抜け緊張が緩んだという
内関というツボは心包経という経絡にあり
気の乱れ(多くは気の上亢)に非常によく効く
右の内関に実の反応が出ている場合は、ストレスフル
で、胃がむかついたり、重かったり、動機がしたりすることが多い
安神作用があるので、不眠にもよい
一本の鍼で気が動く
術者の一言で患者さんは気が静まり安心する
心身一如
東洋医学の真骨頂である
刺絡(しらく)とは皮膚の表面から少量の出血させる治療法である
井穴(せいけつ)という手足の指先のツボからする刺絡は多くは
清熱の目的である
例えば、喉の痛みに対して
母指の少商というツボから刺絡をすると速効性がある
このツボは応用がきくので、上眼瞼のものもらい、結膜下出血、など
にも速効性がある
効果の判定は出血する血液の色が赤黒くなっていれば、
熱を冷ますことができたことになる
刺絡という治療法は二千年以上前の中国の古典に記載があり
今でもよく使われていることは今更ながら驚くべき事実である
夏バテしやすい舌の見本
そろそろ自称「夏バテ」患者さんが増えてきた
所謂「夏バテ」とは?
体がだるい、食欲がない・・・
夏バテは暑さにバテるから?
いやいや違います
ほとんどが、冷飲過多である(冷たい水分の摂取過剰)
高齢の方はともかく、熱中症予防には水分をしっかり取りましょう
という情報があふれている、
暑い日に外で動き発汗する・・当然喉が渇いて水分補給
この時に”冷たい”麦茶、アルカリイオン飲料等をごくごく飲む
しかし、繰り返していると胃腸が冷え、冷えた胃腸は活動が低下し
水分代謝が悪くなって、水の停滞がはじまる
虚症は”脾虚湿盛”
実証は”湿困脾土”という
診断の決め手は”舌の苔”
夏バテすると多くは舌の苔がべたべたして水分を含んだ
”じ苔”に変化する。苔の色は冷えているので白っぽくなる
このあたりで、体のだるさが始まる、水は重いので
下半身に停滞する、下腿のむくみにもつながる
今年は夏の前半が酷暑だったので、夏バテが早い
一言で水分摂取といってもどれだけ摂ればよいのか難しいが
東洋医学は便利である
舌の苔の状態を毎日観察することである
毎日見ていると苔の量や質、色の変化が素人でも判る様になる
上の写真は舌の中央にべたべたした苔が生えている
ご参考あれ
東洋医学では腹部を一つの小宇宙と考える
お臍は北極星に相当する
北極星を中心として体の上下左右の気のアンバランスをみるのである
北極星(お臍)は動かないが、周囲の穴所に”邪”という
腹部の緊張がみられる場合がある
この緊張の上下左右の微妙な差をとらまえて鍼をすると
慢性の症状が劇的に改善する
20代前半の女性で一ヶ月前から左の喉の痛みと
嗄声(させい)という声のかすれが治らないという
腹診をすると、お臍の左上に”邪”が認められた
左滑肉門に鍼を置いた
1~2時間もすると以前の美声を取り戻した
笑顔もついでに取り戻した
お互い至福の瞬間である
鍼灸師は独立開業権のある国家資格である
医療系の国家資格で開業権があるのは他に
医師・歯科医師・柔道整復師・マッサージ師・助産師だけであり
カイロ・整体などは開業していても国家資格ではないのである
このことはほとんど認知されていない
鍼灸師の養成学校は現在全国で3年制の専門学校91校と4年生の鍼灸大学が7校があるが、
規制緩和の悪影響で、数年前と比べて学校の数は急増しているのである
専門学校の増加は当然学生の質の低下を招き、国家試験の合格率も低下傾向にある
今問題なのは、学校教育システムの不十分さである、薬剤師は6年制大学になった
鍼灸の専門学校では多くが授業時間が一日4~5時間、土日祝日は休み、
これでは3年間で臨床ができる鍼灸師を養成することは土台無理な話である
専門学校によっては臨床治療室を設けて鍼灸臨床を在学中に
学ばせているところもあるが、臨床経験が充分とはとてもいえない
厚労省が卒前の臨床研修を必須単位にしていないので、学校によってばらつきがあるのである。
私見としては、鍼灸師の養成学校は将来全て最低4年制の大学にし、
国家試験に合格後は、大学内の付属鍼灸院でインターンとして
2年間の卒後研修を受けることを義務化すべきと考える
厚労省の研究班「漢方・鍼灸を活用した日本型医療創生のための調査研究」
のなかでは、東洋医学としての漢方薬と鍼灸治療が車の両輪として
国民の期待にこたえられる医療となることが議論されている
その為には今の鍼灸学校の教育システムでは不十分であることが問題とされている
漢方を扱う薬剤師が6年生大学になったいま、鍼灸師だけが3年制の専門学校で
は車の両輪が揃わないではないか、鍼灸師の資質向上のための法整備は急務である
交通事故の後遺症の患者さんが多い
多くは被害者側である
自分に過失がないのに、事故の被害者になって後遺症に苦しんでいる
この苦しみが痛みの閾値を下げるのである
よって、痛みを強く自覚する
保険会社は加害者が被害者に直接会ったり、謝罪することの指示はしない
被害者のこころは相手に謝罪されることによって、ほぐれて、癒される
病も早く治るのに・・である
ここでも、こころのケアが必要になってくる
恨んでも、嘆いても、悔やんでも、後悔しても、何も得られない
青いバラ(可児バラ園)
70才の女性で1週間前から右の乳房全体が真っ赤になっていた
本人は私に相談する
皮膚科に行ったほうがいいでしょうか?
私は言った、鍼治療で早く治りますよ・・と
患者さんは喜ぶ、あちこち病院に行かなくてもいいので
私の家庭医ができたようで嬉しいと・・
問診すると、発病の5日前から風邪をひき発熱、4日間寝込んだ
内科から総合感冒薬や、解熱剤などを処方されていた
熱は下がって、風邪は治ったかに見えたが
風邪薬を飲み続けていたので
内熱をこもらせてしまったのが原因である
薬を止めていただき
2回の鍼治療であれだけ赤かった乳房の発赤はきれいに治った
れい兌という足の指先のツボに刺絡(しらく)という
ごく少量の血を出す処置をしただけである
患者さんにはとても喜ばれ感謝された
東洋医学は常に病の根本的な原因を探って、処置をするので
驚くような効果を見せることも珍しくない
またひとり患者さんを救うことができ
この医学を学んでいて良かったと思う瞬間である
最近診ている患者さんには精神科の疾患がとても多い
30才から70才まで、男女を問わず最近は特に増えている
うつ病、パニック障害、不眠症、統合失調症etc
師匠の藤本蓮風先生は
こころを入れる器の身体を治せば,こころにゆとりを与えて良い結果を生む
とおっしゃっている
事実こころを病むと多くの不定愁訴を訴えることが多いのだが
来院された時にはすでに少なからず抗鬱剤や催眠鎮静剤、精神安定剤などの
薬物の投与を受けている方がほとんどだ
まず、不眠を訴える方には、安定剤や、催眠導入剤を徐々に減量して
鍼灸治療によって自然な眠りを得られるようになると、朝の目覚めが良くなり
眠りが深くなったり、眠りに入りやすくなる、
ここからようやく、こころの治療が始められるのである
今まで人の目を見て会話ができなかった人が、目に力が宿ってくる
治療院の玄関に入った瞬間の表情の変化だけでも良くなってゆくのが判断できる
一つのことにとらわれすぎず、気持ちの切り替えができる人は
精神化の疾患にはかからない
しかし、現代社会の縮図がこの疾患に表れている
ひとつひとつ、ほころんだ糸を解く作業が必要である
23種類の薬物を投与されているうつ病の患者さんが実際におられる
数回の鍼治療で眠れるようになった、これから薬を減らしてもらえるのか
医師の良心が見えてくる
石垣島川平湾
月に一度身体のメンテナンスのために来院されている30代女性の患者さん
一ヶ月前の受診時に、朝から頻尿、残尿感、排尿時の熱感があると訴える
膀胱炎である
腎陽虚と診立ててお腹と足のツボに2本鍼を打って、軽くお灸をした
一ヶ月後の今日来院され、その後の具合を問うと
6月26日の治療後、帰宅した頃には自覚症状は無くなったとのこと、著効である
もともと腎が弱いので、冷房で冷えるオフィスでの仕事は
腎陽虚(腎が冷えること)になりやすいので、お灸を自宅でするように
アドバイスをして今日の診療は終わった
特に女性の皆さん、梅雨明けして暑さもこれから厳しくなりますけども
冷房で下半身が冷えたうえに、冷たい飲み物を飲みすぎると、膀胱炎や、生理痛、
月経不順、身体のだるさ、足のむくみ、等等、下半身の症状が出やすいので、お気をつけください
http://.www.n-acp.com
患者さん撮影
当院の内弟子が突然左の親指が痛いと言い出した
診たところ、なんら原因が不明で(本人曰く)突然左の母指のMP関節が腫れて、
痛みで動かせないようである
内弟子なので大方の病因は解っていた
腹診をすると左の滑肉門に邪を認め、左滑肉門に一本の鍼を打った、治療直後に痛みは緩和し
翌日には痛みも腫れも消失してしまった
本人は不思議がっていたが、症は「肝欝気滞」である
所謂ストレスによって経絡の気の滞りが発生したからであるが、
日々の臨床でストレスを受けているなら、一所懸命仕事をしている証拠
こんな急性症状には鍼は驚くほどの即効性がある
〒468-0023
名古屋市天白区御前場町(ごぜんばちょう)13番地
(052)804-8190
月:AM9:00-11:30、PM3:00-7:00
火:AM9:00-11:30、PM3:00-6:30
水:AM9:00-11:30、PM3:00-6:30
木:休み
金:AM9:00-11:30、PM3:00-7:00
土:AM9:00-11:30、PM2:00-5:00
日:休み
祝日:AM9:00-11:30、PM2:00-5:00