梁門と顔面神経麻痺
左顔面神経麻痺 30代♂
某総合病院神経内科に入院し
ステロイド、免疫グロブリン加療するも変化なし
退院後より当院で鍼治療を始めて2週間
左梁門に置鍼してから
治療中に左上眼瞼が閉眼しはじめる
以降経過は良好で早期に治癒の見込み
担当鍼灸師は左(患側)梁門に最も強い邪(ツボの左右差)
を確認し「空間論」による左上の気の滞りと考えた
顔面神経麻痺は「上下左右の空間の歪や気の滞り」を
巧みに捉えると一本のお腹の鍼で
驚くような効果を発揮する
左顔面神経麻痺 30代♂
某総合病院神経内科に入院し
ステロイド、免疫グロブリン加療するも変化なし
退院後より当院で鍼治療を始めて2週間
左梁門に置鍼してから
治療中に左上眼瞼が閉眼しはじめる
以降経過は良好で早期に治癒の見込み
担当鍼灸師は左(患側)梁門に最も強い邪(ツボの左右差)
を確認し「空間論」による左上の気の滞りと考えた
顔面神経麻痺は「上下左右の空間の歪や気の滞り」を
巧みに捉えると一本のお腹の鍼で
驚くような効果を発揮する
心神があらゆる病気に関与していく
最終的に痛みは、心で痛みを感受するが
心血不足の度合いが心神の安定に関連するため
心血不足の程度によって感受の仕方が変わってくる
このように、痛みや痒み・精神安定の中枢的働きをするため「神主学説」という
この理論を用いて、安神作用を強めることで、五臓の気の陰陽バランスも整い
気の流れが改善され、痛みを遮断したり緩和することができる
ただし、全てに効果があるわけではなく「心血が不足している」ことが必要条件になる
例えば疲労時に、肝鬱気滞(ストレスによって気の滞りが起きること)が起こり、
疲労感を強く感じる人と、その時に疲労感は感じられないが、仕事がひと段落し
ホッと一息ついた時に疲労感を強く感じる人がいる
この二通りの症状の起こる原因を解説すると(少し専門的ですが)
同じ肝鬱気滞を起こしても日頃から心血が弱っている人は、
(心神が不安定で心を栄養できていない状態)
肝鬱による肝血不足をフォローできず、常に疲労感をすぐに自覚してしまう
一方心血がある程度しっかりしていると、肝鬱による肝の陰液不足があっても
肝気の高ぶりに応じて心血がそれを補おうとしてくれるために
肝気が高ぶっている間は、本人の自覚として疲労感を感じないが
ホッとして肝気がゆるむと、心血のフォローも緩慢になり
肝血不足が前面に現われ、強い疲労感を感じるのである
以下次回に続く)
14日~18日(木)休診させていただきます
神主学説とは
「心神が不安定だと痛みが増し、心神を安定(安神)させると痛みが軽減する」
と東洋医学の古典理論である
神には3つの意味がある
/澄mind):心理・意識・直感の精神的な活動
◆/澄spirit)精神そのもの
神(vitality)生命力そのもの
以下明日に続く
頚椎は頭蓋骨の下から7つある
第2頸椎は軸椎といい頚椎の運動に重要な椎骨である
この椎骨が左右にずれることがある
多くは歯の噛み合せの異常で
歯列の乱れ、顎関節の位置異常、等によって
患側の側頸部の筋緊張により第2頸椎が引っ張られて
左右にずれる
主訴は慢性の頭痛、頚肩部痛、肩こり、眩暈、耳鳴りなどが多い
触診で第2頸椎のアライメントはすぐわかる
噛み合せについては矯正歯科への紹介も視野に入れて治療するが
鍼治療とAKA(関節包内運動)で元に戻ることがほとんど
治療で通っていた女性の患者さんの病気が治ってくると
美容鍼に興味を持ち、体のケア+お顔のケアをされる方が
50才以降の方に増えてきている
施術直後に皮膚のたるみは改善
まぶたが良く開き、リフトアップする
嬉しいので表情が明るく豊かになる
ココロのケアにも繋がるので
体の不調の治療+美容鍼は特に女性におススメできる
東洋医学の診察法で最も重要と言えるのは「脈診」である
左右の橈骨動脈の脈の状態を診ることで”生気の虚実”を伺う
脈を診ずして鍼を打ってはならない
脈診については解説すると一冊の本ができるので
ここでは重要なことを記する
”胃の気”を診ることができるのは脈診のみである
≪素問≫平人気象論
胃の気の有無は生死にかかわる
≪蘭室秘蔵≫脾胃論
胃の気の不足こそ百病の大元
≪医宗必読≫
身体を健全に養うには胃の気は不可欠
中国の古典医学書には多くの”胃の気”についての記述がみられる
巧みな鍼の技術は”胃の気を補う”ことで養われるともいえる
95歳の脳梗塞の患者さん
意識はなく医師はもっても2週間と言った
親族は葬儀の準備をしていた
脈診すると”胃の気”大いにあり
当分大丈夫と判断した
驚くことに1年たった今では呼びかけにこたえ、
車いすに座れるほどになった
もうじき96歳を迎えようとしている
厚労省の平成19年の国民健康・栄養調査によると
「糖尿病が強く疑われる人」は890万人
「糖尿病の可能性を否定できない人」は1,320万人
合わせて全国に2,210万人もの糖尿病の罹患が推定されている
しかも、糖尿病が疑われる人の約4割はほとんど治療を受けたことがない人だ。
糖尿病の約95%は2型糖尿病で、このタイプが鍼灸治療の適応患者と考える
50代♀
主訴:足底のしびれ・糖尿病
脈診・沈虚・一息4至
舌診:淡紅・白膩苔
腹診:脾募の邪
背候診:脾兪の虚
弁 証:脾虚
治 則:健脾
治 法:三陰交・脾兪等への少数鍼治療
経 過:足底のしびれは消失
HbA1c 初診時10.0 第11診目でHbA1cが7.9に低下し、主治医が驚いたとのこと
血糖値は検査中
考 察:2型糖尿病に対して脾虚を補う鍼治療により、糖代謝が改善しHbA1cの低下につながった
[http://www.n-acp.com]
最近眩暈を訴える患者さんが多い
大暑を過ぎても太平洋高気圧の勢力が弱く
日本列島は気圧の谷に長らくおかれている
寒湿邪によって上熱下寒で上焦に気が昇ることが多いが
発症のきっかけは”ストレス”が最も多い
詳しく問診すると大きなストレスにさらされていることを知る
問診するだけで治療になるので真摯な”傾聴”を心がけている
鍼治療は百会、太衝、後谿、滑肉門、等を選択して取穴する
効果は多くは速効性があるが、数回の治療が必要な場合もある
眩暈の症例は非常に多く、得意としているので発作が治まり
外来受診できるようであれば早期の治療をお勧めする
[http://wwwn-acp.com]
鍼灸学校は増えても,治療ができない鍼灸師が生徒に教え
臨床経験がない若い鍼灸師が増えている
学校教育の問題については以前にも述べたが
厚労省が昨年発足させた≪漢方鍼灸を活用した日本型医療の創生≫
という命題への答えはいまだ得られていない
日本の鍼灸は世界標準で見渡しても「匠の技」である
非常に繊細な技術を持っている「腕の良い鍼灸師は」市井に沢山いるはず
しかし、その匠の技を若い鍼灸師に伝えるシステムがない
卒後教育もシステム化されていない
免許の更新制度や、専門鍼灸師のデザインを業団で創生する必要に迫られている
〒468-0023
名古屋市天白区御前場町(ごぜんばちょう)13番地
(052)804-8190
月:AM9:00-11:30、PM3:00-7:00
火:AM9:00-11:30、PM3:00-6:30
水:AM9:00-11:30、PM3:00-6:30
木:休み
金:AM9:00-11:30、PM3:00-7:00
土:AM9:00-11:30、PM2:00-5:00
日:休み
祝日:AM9:00-11:30、PM2:00-5:00