百会

SD(痙攣性発声障害)や機能性発声障害で

多くは百会(督脈)を使うと経過がよい

陽気が昇る病症で反応がよく出る経穴なので

上手く使うと気を下に引き降ろす作用が働き

発声しやすくなる

梅核気のように喉の周辺の気滞にも良く効く

適応を見極める感覚と経験が必要な経穴だ

http:www.n-acp.com

小暑

今日は二四節気の”小暑”

この日から暑気に入り、暑中見舞いも出されるようになり

暑さは日増しに加わってくる

しかし梅雨前線は南に下がっており

梅雨明けはまだまだ先のようだ

蓮の花が咲き始め、鷹の子が巣立ちの準備を始める

不眠症の症例

50代♀

子供のころから寝つきが悪く

2年前から入眠障害、寝ても途中覚醒し以後眠れないので

不眠外来を受診しメイラックス・レスミンを処方される

メイラックス内服である程度眠れるが眠りが浅い

脈診:浮緊細

舌診:淡紅色・微黄苔・舌尖紅・舌下静脈怒張

体表所見:百会の熱・肝の相火に邪・巨闕兪に圧痛・上焦の熱

弁証:肝鬱化火・òU血症

治法:疏肝理気・寫火を目的に蓮風鍼3番で左太衝に10分置鍼

経過:治療した夜から2日間良く眠れたので

   3日目の夜はメイラックス内服しなかったが朝まで良く眠れた

脈も緩み・舌尖の紅は消失、経過は極めて良好

不眠症は鍼灸治療が奏功するので

お薬を減量ややめたいと思っている方はお試しください

腰椎椎間板ヘルニアの症例

40代♂

1年前から歩行により腰痛、右下肢痛発症

MRI検査で腰椎椎間板ヘルニアの診断

PLDDの手術を勧められるが断り

以後症状は悪化

腰椎前屈(++)後屈(++)

15分以上歩けない、立位が5分で痛みが増悪

脈診:中位で滑脈

舌診:淡泊・歯根・舌下静脈怒張

空間診:右中焦から下焦の気の偏在

処置:右天井(少陽三焦経)に3番蓮風鍼で10分間置鍼

効果判定:直後に運動痛消失

歩行痛の効果判定は後日に確認する必要があるが

とりあえず痛みは全く感じないので治療を終えた

空間診による腰椎椎間板ヘルニアの治療は時に驚くような効果を見せる

病の4大原因

様々な病を診てきて感じること

現代人の病の原因の多くは

1・食べ過ぎ飲みすぎ(飲食不摂生)

2・要らぬことを思慮し過ぎ

3・運動不足

4・働き過ぎによる疲労

これをサプリメントで補おうとすることに無理がある

と師匠の藤本蓮風先生も言われている

鍼狂人の独り言

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