薬効たっぷりの春の七草

七草がゆに用いられる野草には、

無病息災を願う人々の思いがかなうような薬効がたっぷり含まれている

せりは数少ない日本原産の緑黄色野菜で、セリ科の多年草

精気を養い血脈を整え、保温効果や高血圧予防に優れている

なずなは別名ぺんぺん草と呼ばれるアブラナ科の二年草

カルシウムやカロテンが豊富で風邪の予防に優れている

ごぎょうは母子草(ははこぐさ)の別名でキク科の二年草

咳・痰に効果がある

はこべらははこべのことでナデシコ科の二年草

昔から腹痛薬とされ、産後の浄血に用いられる

ほとけのざはキク科の二年草

整腸作用がある

すずなはかぶのことでアブラナ科の一・二年草

葉はカロテンやビタミンCの多い緑黄色野菜

腹痛薬としても使われる

すずしろは大根のことでアブラナ科の一・二年草

風邪予防や美肌効果に優れている

新年の7日に野草でつくったおかゆを食べる

野に自生し、新しい年に芽吹く若菜を食べることは

野菜不足を補うと同時にお正月のごちそうで疲れた胃腸を休めるのに最適

七草はいずれも秋に発芽し、ちょうどお正月頃に若菜になる身近な野草

胃腸を整え、体を温め、粘膜を強化する効能にも優れているのが共通した特徴である

小寒

今日は二四節気の”小寒”

陰暦で12月の節で、この日から寒に入り

寒さも本格的になる日である

小寒から節分までを”寒の内”という

正に寒さ本番を感じさせる低温が続いている

二四節気の内小寒から大寒(一月21日)は

現在の日本の気候とも一致している

≪黄帝内経・素問≫

四気彫神大論篇 第二

第一章 第四節

寒邪に犯されて病まないように

寒さを避けて衣服室内を暖かくする

激しい運動などをして汗をかき

陽気が抜け出すようなことをしてはならない

と古典に記述がある通り、冬の養生を心がけたい