補腎で効果

重症筋無力症

難病指定の難治性疾患

当院で最近脱ステロイドし完治した症例があるが

現在治療中の患者さんも経過はよく

2症例とも”腎虚”で弁証し

”補腎”の処置が有効

まだ症例が少ないが

2006年の全国調査では、有病率は人口10万人あたり11.8人

患者数は15,100人という

多くの患者さんを東洋医学で救える可能性がある

西洋医学とのコラボが望まれる疾患だ

不妊治療と言わないように

結婚後2年経過して通常の夫婦生活を営んでいても

妊娠しないカップルを「不妊症」という

しかし、こういった定義づけすることが

女性にとってはプレッシャーになる

基礎体温を毎日記録することもストレス

不妊治療を受けているという

強い意識もストレス

体とココロのバランスを整えるために

鍼治療を受けている・・と考えると

案外簡単に妊娠するものだ

41才鍼灸治療のみで妊娠した患者さんをみて思ったこと

病気とココロ

頑張りすぎた結果病気になることはよくある

患者:治してもらえるなら頑張ります!

術者:だから頑張りすぎることが良くないのですよ

患者:じゃどうすれば・・・

術者:べき思考を止めましょうね

患者:・・・すべきと考えないように頑張ります!

術者:・・・・・・

照海でリカバリー

最近休日のデスクワークが多く

自分には珍しく頚肩こりがつらかったので

昨日F先生に指示して風池に刺絡をしてもらった

その日はよかったが

今朝から眩暈と頭痛が発症した

午前中の診療を何とかこなし

昼休みに再度F先生に治療をしてもらった

眩暈の原因を分析するとこうだ

昨日は脈診、舌診をF先生に確認させず

”気滞血お”による頚肩こりと自己判断して

刺絡した結果、陰液を消耗して、陰虚陽亢による”眩暈”が発症した

今日は脈診、舌診をしっかりしたうえで”照海”に15分置鍼

これで眩暈はスッキリして、”誤治”に対するリカバリーができた

鍼治療は正しく診断せずに治療すると誤治もあり得る

自分の身体を実験台にしてリカバリーもできることを実証した

とはいえ灯台元暗し・・・

実際の患者さんではあり得ないのでご安心を

毎回必ず脈診、舌診、腹診、気色診、望診をしっかりしているから

後谿の穴性

手の小指側に手の太陽小腸経の”後谿”というツボがある

この経穴は安神作用として用いると大変有効であることが解っている

神主学説

(心神を安定させると痛みが楽になり、心神が不安定だと痛みが増すという理論)

で心神を安定させるため、後谿に一本鍼を打つだけで

統合失調症や双極性障害、うつ病等の精神科疾患に対応できる

身体の様々な痛みを訴えるが

西洋医学的には全く異常が認められなく

家庭や職場などの背景に

メンタル的な問題を抱えている患者さんにも良く効くツボだ

心兪と組み合わせることで更に効果が高まることを多く経験している

http://www.n-acp,com

春はイロイロ忙しい

3月

受験と合格発表

学校は終業式・卒業式

会社員は転勤や昇進・教師は移動

送別会

引越し

春休み

4月

入学式・クラス替え

歓迎会etc.

春は何かと忙しい

季節もおおいに変化する

陽気が増して木々は芽吹き枝葉が伸び

動物や虫は冬眠から目覚め活動を始める

この事象を東洋医学では”肝木”が亢進する、と表現する

ヒトの身体では”肝”が七情の乱れを受け肝陽が上亢する

多くは環境の変化による七情の乱れと共に体調不良となる

”イライラ・緊張”は無駄なエネルギーを消耗し気を乱すだけだ

少し立ち止まり何故イライラするのか省みることだ

そしてマイナス思考の回路のスイッチを切ってみる

取り越し苦労は脳のエネルギーの浪費だ

プラス思考、肯定的な考え方は脳へエネルギーを補給する

このことに気づかずにヒトは悩み、緊張しイライラする

枕なしはダメ

ある患者さんとの何気ない会話で

右肩の痛みは鍼の効果でしばらく楽になります

で、朝起きたらもとに戻ってしまいます

この患者さん20年間枕なしで生活されていた・・・

早速その場でロフティーの快眠枕をオーダーして

低めの2号サイズの枕を購入された

これで長年の右肩の痛みから解放されるでしょう

大人が枕なしで夜寝ることはいかなる理由があってもだめですよ

PM2.5アレルギー

最近の名古屋市内の花粉飛散量は多くない

昨日から花粉症様の症状が悪化した患者さんが数人あった

17日は黄砂や花粉の飛散も少なかった

”そらまめ君”で調べると

17日から名古屋市内ではPM2.5の大気中濃度が36ug/㎥以上

と高濃度であることが分かった

この厄介な物質に対してアレルギー反応を示すヒトは

要注意である

風邪をひいていないのに昨日から

夜間の咳が酷いようなら疑い濃厚

鍼灸で根本治療をしながら

対策マスクの着用が必要だ

体が溶ける?

顎関節Ope後の顔の浮腫に対して

鍼治療で正常な状態に戻った患者さん

今日の治療中に「全身の緊張が解けて、体が溶ける感覚がした」

と感想を述べられた

左太衝のツボに打った鍼で気の滞りが即座に改善され

10分間の治療中は至福の時間だった様子

生理学的には鍼治療で脳内モルヒネ(エンドルフィン・エンケファリン)

の分泌が促されることが解っている

鍼治療中に心地よく眠くなるときに

気血の流れは整い

治療効果は高まる

北辰会臨床部会参加

昨日は大阪で北辰会の臨床部会

にスタッフと仲間8人で参加した

午前中は常用穴の取穴の確認

午後は蓮風先生から「肝の病症」の解説

症例報告は「三叉神経痛の症例」

毎回参加すれば得るものは多く

明日の臨床に使えることもあれば

古典の知識を深める意義もある

この勉強会が我々の診療の”軸足”だ