少し古いニュースソースではあるが
古典医学の鍼灸にとってセンセーショナル話題なのでご紹介する
明治国際医療大学 臨床鍼灸学教室 今井賢治教授が
「宇宙鍼灸研究会」を立ち上げ2010年6月24日付で
JAXA希望利用フォーラムに正式に研究会として登録された
【宇宙鍼灸科学研究会の目的】
伝統医療である鍼灸治療を応用することで
国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中の宇宙飛行士が遭遇する
医学的なリスクを軽減し、より安全で効率的な活動を支援したい
これまでの鍼灸の実験研究や臨床研究から
循環動態の改善や、疼痛の緩和、乗り物酔いの予防と軽減
内臓機能の調節、筋緊張の緩和、免疫能の改善
ストレスの軽減などに関する知見が積み重ねられてきた
これらの項目は、JAXA 宇宙医学生物学研究室が課題とする
「宇宙における生体変化」に一致する
さらに、東洋医学の『未病』へのアプローチは、
いわゆる予防医学的な視点として、宇宙飛行士が ISS 内で遭遇する
様々な身体的・精神的なトラブルに対して対処できる可能性もある
これらを狙いとして、宇宙鍼灸科学研究会を発足させた
以後、具体的なミッションを作成し、確実な成果を上げる一歩として
2010 年10 月15 日に明治国際医療大学においてキックオフセミナーを開催している
今年の10月に開催される日本鍼灸師会の全国大会in岡山では
「宇宙と鍼灸~健康長寿を探る」と題し
明治国際医療大学教授 今井 賢治氏
JAXA(日本宇宙開発機構)小林 智之氏
倉敷芸術大学教授 内田 輝和氏
等がパネリストとなって県民公開講座が開かれるので
その後の進捗状況を知ることができるかもしれない
宇宙飛行士の健康管理に鍼治療が用いられることは夢ではないようだ