漢方専門医との医療連携
西洋医学による精査が必要な場合は
医療連携している脳神経外科でMRI検査などを依頼しているが
漢方専門医との医療連携が手薄であった
最近本格的な漢方診療をされているクリニックを知り
漢方薬と鍼灸治療の併用を希望されている患者さんをご紹介させていただいた
紹介状への回答書には丁寧に東洋医学的な所見や弁証が記述してあり
当院での弁証と一致したことで相互理解ができたのではないかと思う
漢方薬での医療連携の手掛かりができたと感じている
西洋医学による精査が必要な場合は
医療連携している脳神経外科でMRI検査などを依頼しているが
漢方専門医との医療連携が手薄であった
最近本格的な漢方診療をされているクリニックを知り
漢方薬と鍼灸治療の併用を希望されている患者さんをご紹介させていただいた
紹介状への回答書には丁寧に東洋医学的な所見や弁証が記述してあり
当院での弁証と一致したことで相互理解ができたのではないかと思う
漢方薬での医療連携の手掛かりができたと感じている
梅雨に入って湿気の多い日が続いている
雨の日に体がだるく重くなるのは湿邪による影響が多い
雨天や湿度が高くなると気血津液が停滞しやすくなる
但し気の停滞によっても体が重だるくなるので
湿邪と短絡的に決めることはできない
鑑別は舌の表面にベタベタした湿った苔が生じていると
内湿の停滞が認められるので水分摂取は控えめに
鍼治療は多くは公孫、陰陵泉の虚側に補法の置鍼を施すと
治療後には苔が少なくなり足も軽くなる、お灸も有効
藤本連風先生がおれは全科者だと冗談をよく言われるが
当院も同様で
赤ちゃんからお年寄りまであらゆる年齢層
あらゆる疾患の患者さんが来院されるので自分も全科者だ
西洋医学の診療科の垣根を越えたところに
東洋医学の真髄をみることができると思う
新患さんが連日とても多いが
鍼灸師5人体制でほぼ同じレベルで
北辰会式少数鍼の治療が可能となった
昨日は福岡市で第1回統合医療支援セミナーを受講してきた
米国アリゾナ大学のDrワイル博士のフェローシップ2年間を終了した
織田聡先生による、鍼灸師を核とした”日本型統合医療”実現のための講義だ
1)統合医療概論
2)医師との連携の仕方
3)がんと鍼灸の3講義で
2)医師への紹介状の書き方や、3)がんと鍼灸は
日帰り九州する価値のある内容だった
がん患者さんへの鍼灸が介入するタイミングは
がんと診断されてから抗がん剤、放射線治療、手術の前後、ターミナルケア
あらゆる過程で鍼灸治療の介入は、患者さんのQOLを上げることが期待されているが
現在の医療システムでは病院内の鍼灸は認められていないのだ
TPP交渉で混合診療解禁を政府が決めようとしているなかで
ダヴィンチ手術のような先端医療に対しての検討は進んでいるが
鍼灸が病院で実費で受けられる(これも混合診療)ことは検討課題にないそうだ
この問題について織田医師は厚労省事務次官に直訴したとのこと
日本の医療改革が鍼灸にとって追い風になることを期待を込めて・・・
≪黄帝内経・素問≫「陰陽応象大論篇」
「すべてのものは陰陽から成り立つ、だから病気を治すのであれば
陰陽をよく弁えなさい」と書かれている
「己の限界は、鍼の限界ではない」ということを
肝に銘じて毎日の臨床に挑みたいと思っている
良薬は口に苦しというが
漢方薬は香りを嗅いだり、内服した味が良く感じることで
薬の適不適の判断として昔から言われていた
連風先生のブログには漢方薬の香りを嗅いだ後に
脈診が好転していれば薬は適合していると
判断ができるとの記述があった
当院では Bi Digital Oring Testによって
サプリメント等の効果判定をしているが
芳香によって脈診の好転反応を診ることも
大いに使えると考え早速試してみたいと考えている
ときに電話で問い合わせがあり
私の症状(病気)は治りますか?
と質問されることがある
患者さんをまだ拝見していなくて
電話だけでは”治ります”とは言ってはいけない
臨床家の責任はとても重いものである
適応症であれば”良くなりますから一度診させていただけますか”
これが誠意ある対応というものだ
初診で問診、体表観察、治療して、脈や舌の良好な変化を確認でき
確信があれば”治ります”としっかり伝えることは必要
今夜は院内勉強会
新患カンファを3例・小児のメンタル疾患の著効例をF先生より1例
新患さんがとても多く、興味深い症例をピックアップ
カンファレンスが多くなっている
ここ数日6月初旬としては記録的な暑さだ
経度の熱中症と思われる頭痛やだるさの訴えが多い
暑さは体にとって有害な邪気のひとつで”暑邪”という
暑ければ衣服を薄くし、夏の野菜を多めに摂取すること
百会・合谷・照海・などへの軽い鍼で清熱ができるので有効だ
瘀血による頭痛には刺絡も有効で即効性がある
暑邪による体調不良に鍼治療はとてもよく効く
成長期のスポーツ障害
臓腑の問題がないことがほとんどなので
多くは痛みを感じる部位に関連した”経絡経筋病”と捉える
経絡の末端の要穴に鍼を軽く打つだけで
身体が自然に反応して痛みを緩和し
関節可動域が改善する
鍼治療によってリハビリ期間が短縮できる
但し、痛みを発症した根本原因を探ることが再発予防には大切
例えば陸上選手であれば歩行や走る動作の癖や
アライメントの異常を捉まえて
練習へのフィードバックをすることだ
乳幼児アトピー性皮膚炎は
純銀製の古代鍼を上背部に散鍼することが
上焦の清熱にとても有効
薬指を皮膚に軽く接触させて、リズミカルに熱を散らす
慣れるまで少々難しい手技ではあるが
上手くなると上半身の湿疹に有効
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