ランチョンセミナー

昨日は名古屋医健専門学校で(一社)愛知県鍼灸専門師会総会

引き続いてランチタイムに弁当を食べながら

セイリン(株)による鍼の製造工程の

プレゼンテーションをしていただいた。

セイリン(株)は世界に誇るMade in Japanのトップメーカー

高度なnanotechnology

(医学や生物分野、半導体・精密機械加工分野に応用される1/10億m単位の細密技術)

を集約した品質管理は鍼治療のプロから見てもつけ入るすきのないほど

安全、安心、安定した品質の鍼を製造していることが良く理解できた

院内で使用するほぼ100%はそのセイリン製なのでご安心を

http://www.seirin.tv/

リカバリーの鍼

久しぶりに来院された女医さん

ストレスフルで疲れがたまって蕁麻疹もあるとのこと

左後渓に置鍼10分

様子を見に行くと上に気が昇って頭が熱いという

脈診すると沈弱であったが浮いて硬くなっている

降気の目的で左太衝に改めて鍼を打つ

この処置で治療後は頭も体もすっきり

脈診でも脈は落ち着ちつき、疲れも取れた様子

ツボを間違うと気を乱すことがあるが

一本の鍼なので、原因が特定でき即座にリカバリーができることが

北辰会式鍼治療の良いところだ(めったにないことですが)

患者さんには1回目の治療の誤りと、2回目の治療の説明をした

信頼関係にあるので、後が楽になって全く意に介していない様子だった

臨床能力を高めるためには経験と知識、直感力を磨き続けるのみ

iPhoneデビュー

ほぼ4年間使ったガラケーの調子が悪くなって

今更と言われそうだが昨日DocomoのIphoneに乗り換えた

自宅にはiMac.とIpadmini.スタッフ用にiPad.車の中ではiPodClassic

虹色のリンゴ時代からのはリンゴ信者はIphoneで決まりでしょう

幸いスタッフ4人がiPhone使いなので困る事がなさそうだ

手に持つと全てのApple製品に共通した質感がイイネ!

上腕骨骨端線損傷

野球少年の上腕骨骨端線損傷は

通称”リトルリーグショルダー”といわれる

成長期に投球練習の過多や

肩関節にひねりの負荷がかかることで発症

儀拭Ч錝疾?安Г良分的な離開

況拭Ч錝疾?料桓?領コ

祁拭Ч錝疾?盂蠅蠅鯣爾ξコ

殆どは儀伸況燭如■-Pで損傷を確認し

ノースローで安静を保ち関節可動域を確保しつつ

徐々に投球練習を始める・・・

というのが整形外科的な治療

練習再開時に肩関節の痛み、肩をかばい肘痛も続発することが多い

空間論で”右上横の気の偏在”と診たて

百会(右)に10mm1番鍼で10分置鍼

治療後は肩関節、肘関節の運動痛は消失

野球が数ヶ月できないストレスで

舌先の紅刺が認められたので”肝気上逆”が生じ

百会(右)が奏功したと考えられる症例

医療連携の外科医にX-P検査を依頼し

骨折の治癒が確認できれば練習再開し

投球動作の問題をチェックすることで

再発予防が可能になる

清熱解毒の鍼

12才♀

手掌の発赤痒みに対して

清熱解毒の処置をして2回で治癒した

北辰会で使う清熱解毒のツボは

背部の霊台・督兪

下に向けて斜刺

内熱による痒みに抜群の切れ味を発揮する

脳と皮膚の関係

昨日まで愛媛県松山市で

第63回全日本鍼灸学会全国大会に参加した報告を

印象に残った講演は

桜美林大学教授 山口 創氏による

「身体接触によるこころの癒し」

原始杯の最も表層には杯分割が進んだ行く末は

”脳と皮膚”に変化するということを学んだ

皮膚は第2の脳ともいわれている理由だ

手足の末端の皮膚を軽くなでるだけで

認知症の老人の表情が明るくなったり

手足の動きが良くなることは、

当院の施設への往療で実績を上げていることでも証明されている

鍼灸の経絡経穴はすべて皮膚のごく浅い部位に存在するのも頷ける

来年は福島県で開催される

来年参加すると”認定鍼灸師”という学会内の資格が取得できるので

今後は研究の軸足を置いている「北辰会」に影響がないように

全日本鍼灸学会とは距離を置くつもりだ

問診より重要な体表観察

先日の北辰会の講義

問診よりも大切なのは”体表観察”であると

昔は”問診だけでもここまで解る”という演題で

連風先生の講義があったが

北辰会は常に進歩し続けている

問診の内容は事実と異なることが少なくない

特に七情がらみの情報、負荷試験の情報等は

ノイズが混じるので裏づけのために

第三者からの聴取が必要なことがある

それに比較して術者の五感による体表観察は

熟練すればノイズが混じる要素がなく正確だ

正しく弁証論治するには五感を磨くことが最も大切である

http://www,n-acp.com

鍼灸学会学術大会

5月17日18日に

愛媛県松山市ひめぎんホールで

第63回(公社)全日本鍼灸学会学術大会が開催され

例年通り大会に参加するので、週末は休診させていただきます。

今月は月末まで休診日は全部学会、会議、などで休みがなく

今夜は診療が終わってから小牧で執行部会

体調管理のために鍼治療を受けて癒されています

お悩み相談所

ここに来院される患者さんの多くは

日常生活での多彩なストレスを抱えている

家をリフォームして綺麗になった部屋をネズミ?で荒らされて

2か月悩んでいる主婦の方は胃が痛くなった

夫の認知症が進行し、財布を無くし泥棒呼ばわりされて

怒りで坐骨神経痛が悪化した主婦の方は泣きながら訴える

嫁と姑のイザコザで体調不良のご婦人

信者の悩み相談で疲弊している教会の牧師さん

今日の午後の印象に残った患者さん達だ

5分から10分寄り添って悩みに耳を傾けると

患者さんの表情が緩んでゆき

1本の鍼を打つと体も楽になっていく

ここは癒しの空間でもあり真剣勝負の空間でもある

このことをいつも大切にしたいと思っている

以表知裏

患者さんのお庭に咲いていた芍薬

”以表知裏”とは

≪黄帝内経の素問・陰陽応象大論≫に「以表知裏」の記述がある

「表を以て裏を知る」とは体表の症状から内面の病変を知るということ

五臓六腑(内臓)の病変は必ず体表に現れ

丁寧に体表観察をすることによって知ることができる

昨日大阪で北辰会の研修会があってスタッフ全員が参加し

腹診を中心とした体表観察の基礎と実技を学んだ

今日はいつもに増して感覚を研ぎ澄まして診ることができた