漢祥院治療
昨日は奈良の”漢祥院”で
藤本連風先生の鍼治療を受けてきた
いつも笑顔で出迎えてくれるが
「無理をするなよ」といつも戒められている
昨日は腹臥位で”筋縮”に30分の置鍼
10分を過ぎたころから全身が緩んでいく
緩むことを自覚するということは
緊張している裏返しか
臨床歴50年の自称”鍼狂人”の治療を受ける意味は
臨床歴25年の自分にとって限りなく大きいのだ
昨日は奈良の”漢祥院”で
藤本連風先生の鍼治療を受けてきた
いつも笑顔で出迎えてくれるが
「無理をするなよ」といつも戒められている
昨日は腹臥位で”筋縮”に30分の置鍼
10分を過ぎたころから全身が緩んでいく
緩むことを自覚するということは
緊張している裏返しか
臨床歴50年の自称”鍼狂人”の治療を受ける意味は
臨床歴25年の自分にとって限りなく大きいのだ
慢性的に疲れやすい(体がだるい)という主訴は非常に多い
西洋医学的に易疲労を分類すると
糖尿病・甲状腺機能亢進症・甲状腺機能低下症・貧血・脱水
消化器の疾患・心不全・肝機能障害・腎不全・急性腎炎
慢性疲労症候群・重症筋無力症等多岐にわたる
西洋医学の検査を全く受けずに来院された場合
1・問診によって上記の疾患の除外診断をする
2・上記の疾患の疑いがあれば開業医師へ紹介する
3・西洋医学的な治療が第一選択であれば鍼灸は介入しない
西洋医学による診断が確定または、異常が認められない場合
1・あらゆる疾患に対して東洋医学的に弁証し、北辰会式少数鍼で介入する
東洋医学による弁証分類
1・暑耗肺胃気陰:盛夏の暑熱の時期に起こる熱中症
2・脾虚湿困:疲労や飲食不節によって脾が虚し水湿が停滞し、全身の疲労倦怠無力感が生じる
3・気血両虚:気血が不足し栄養状態が低下して生じる
[]
緊張していることに自覚がない人がいる
こちらは臨床25年
直感で緊張は伝わり、脈診で確認できる
緊張も長引くと”気滞”が生じ雑病の原因になる
緊張と弛緩を体で自覚することが必要なので
一人でできるヨーガの呼吸法とストレッチを
アドバイスをしている
米国CNNや全米テレビ局が14年3月18日~20日付のニュースで
「鍼治療が乳がん治療の副作用改善に効果がある」と報じた
ニュースの元は医学誌「Cancer」最新号が掲載した
米国メリーランド大学医学部の研究チームによる研究結果
研究では、乳がんの化学療法によって起こるほてりや痛み吐き気が
改善することが明らかになったと報じられた
研究の主査は「今回の実験では鍼治療に副作用がほとんどなく、
ほてりと関節症状に十分な効果がある可能性が明らかになった」とインタビューに答えている
我々の臨床現場ではがん治療の副作用による吐き気や食欲不振、体重減少
痛みに鍼治療が有効であることは実証されているが
全米ネットワークのマスコミが取り上げたことは大いに結構
多くのがん化学療法や抗がん剤の副作用に苦しんでいる患者さんに知っていただきたい
今夜は院内勉強会
テーマは”頭痛”
頭痛の分類と鑑別診断を復讐
頭痛が主訴の新患カンファレンス1例
”慢性頭痛”は当院でも非常に多い
鎮痛剤を常用している例も多く
長期間鎮痛剤を常用していると
慢性頭痛が悪化することもあり
根本的な治療が必要
十分な問診と中医学的な正しい弁証力が問われる疾患である
50代♀
10年前からペンギン様の歩行になり
パーキンソン病の診断
ネオバストン・カバサール・アーテン等を服用するも
歩行の動作開始がしずらく、徐々に歩行が不安定になる
他の鍼灸院にかかるも変化なく
当院のブログを見て来院される
弁証:肝陽化風
処置:百会・行間・照海などを一穴のみ適宜使い10~15分間置鍼
経過:第6診から足の動きが良くなり始める
最近調子が良いので、仕事を探し始めたり
3時間スタンディングの歌手のコンサートに行くことができたと
大変喜ばれる
パーキンソン病に対する鍼灸治療は生活の質を高めることが目標
趣味や旅行など今までできなかったことを
楽しむことができるようになることは
患者さんの大きな喜びであり
我々の治療が報われるときでもある
我が国の鍼灸医学の中心的な学術団体に
(公益社団法人)全日本鍼灸学会があって(JSAM)
正会員数は約3,100人である
(鍼灸師・鍼灸学校教員・医師・歯科医師を含む)
一方、2,000年以降、鍼灸学校は約4倍に増加し
鍼灸師の就業人口は10年間で2万人増えて約9万人となった
鍼灸を生業としている鍼灸師の学会加入率は
僅か3.4%である!!
少なくとも鍼灸を医療として考え、学術の研鑽をする気があるなら
たった1万円の年会費のこの学会に加入しないことが理解できない
今年も5月に全日本鍼灸学会学術大会が香川県で開催され
約2,000人の鍼灸師が集うことになる
将来益々鍼灸師の区別化(差別化と言ってはいけないそうだ)が進んでいき
勉強しない鍼灸師は生き残っていけなくなるだろう
名大医学部付属病院総合診療科の松葉医師曰く
総合診療科の患者さんは
生活の振れ幅が小さい人が多い
手帳にぎっしり予定が入っている人は
振れ幅が大きい生活
仕事以外で、人と会う、習い事、趣味、運動、旅行、食事,etc.
つまり、身体にも心にも刺激や変化がある生活が健康には必要ということ
単調で刺激のない生活をしている人は愁訴が多くなりがち
但し、年齢や体力、持久力、持病に応じた
適切な振れ幅の範囲を知ることが必要だ
50代♂
5日前から急性腰痛(朝洗顔時に激痛)
マッサージや湿布でよくならず来院
夜間痛で目覚めるほど、歩行姿勢も体は傾いて前傾気味
S先生担当により弁証は「肝鬱気滞血瘀」「胆経腰痛」
処置は右後渓に3番鍼で10分間置鍼、鳩枢に知熱灸
翌日再診時には7割痛みが軽減
単純な胆経腰痛の場合実測の後渓が驚くような効果を示す
逆子(骨盤位)は鍼灸治療の適応症
妊娠28週~32週が成功率が高く87%
一般には三陰交の鍼灸、至陰のお灸だが
中医学的に弁証することで難治性も改善することがある
36歳初産31週で来院
5回の治療で頭が動かないので
太谿に置鍼15分と打鍼で治療後に頭が下りたのを触診で確認
二日後の産婦人科受診でお喜びのお電話があった
一本の鍼だから逆子の正しい弁証が証明できた症例
胎児の頭位を正確に触診するスキルも必要
〒468-0023
名古屋市天白区御前場町(ごぜんばちょう)13番地
(052)804-8190
月:AM9:00-11:30、PM3:00-7:00
火:AM9:00-11:30、PM3:00-6:30
水:AM9:00-11:30、PM3:00-6:30
木:休み
金:AM9:00-11:30、PM3:00-7:00
土:AM9:00-11:30、PM2:00-5:00
日:休み
祝日:AM9:00-11:30、PM2:00-5:00