不安神経症・治療感想

不安神経症の治癒患者さんから

治療を受けた感想をいただいたので、許可を得て公開させていただく

名古屋市在住29才女性

ある日、突然パニックを起こし、吐き気や何も手につかない感覚に襲われました。

それ以来。不眠にもなってしまい、不安が頭から離れずノイローゼのような状態でした。

心療内科に通い、抗不安剤を飲んでいました。

睡眠薬も飲みましたが体調は良くなりませんでした。

毎日、何とも言えない不安(家族といても1人のような不安、予定がない不安、

出かけられるかわからない不安、食事がのどを通らない)

生きているのが不安の毎日でした。

そこで、インターネットで鍼治療が効くということを知りました。

何件か鍼治療院に行きましたが効果がなく、

諦めていたときに出会ったのが長岡先生のブログでした。

初めての診察の時、先生に「あなたの病気は絶対に治る

1ヶ月で寝られるようにしてあげる」と言われました。

その言葉の通り1ヶ月で不眠が治っていき、不安感も少しずつなくなってきました。

笑えるようになり、友人にも会えるようになり、いつもの自分に戻ってきました。

治療から3ヶ月たった今、毎日安眠でき不安のない日を送れています。

先生に出会っていなかったら、薬づけになっていたと思います。

治してくれてありがとうございました。

※心肝不和と弁証し北辰会式少数鍼が奏功した症例

隠れて支えている物事を大切に

老子の言葉

重いものにはそれを支える軽いものがその根底に必ず存在する

大木を支えているのは細かい根っこであり

大国を支えているのは個々の弱い人間に過ぎない

軽いものが多く集まればこそ、大きなものを支えることが可能になる

物事を静観することで、多くの心配事や心のざわめきを操縦することができる

主人に自分がなることができる

このようなことを理解している聖人は

一日中ずっと行動していても

働いてくれる荷物を積んだ馬車の側を離れようとはしない

自分の下で働く人間や動物たちの労働のお蔭を知っており

またこれが自分の財産を守ることを知っているから

また、聖人はきらびやかな光景や豪華な宴席に迎えられても

下々の人たちのことを忘れずに超然として心が左右されることがない

ましてや一国を代表する人間は天下の物事に軽々しく左右されてはいけない

代表者の行動が軽ければそれを支える人々を失うことになる

そして、心が落ち着いていなければその立場を失うことになる

[解説]

この老子の言葉は現代社会においてもすべて当てはまる

①子供や老人たちが存在するお蔭で家庭が成り立つことを改めて知ること

②家族の小さな声にも耳を傾けること

③他家や知人たちの豪華な生活に惑わされないこと

④もしそのような栄華に惑わされて軽率な行動をとれば家庭を失うことになると知ること

起立性機能障害の治療

高校生陸上部男性

運動後に時々突発的に気色が白くなり、頭痛と視野がぶれて

原因不明の症状から惹起する不安感の訴え

内科医から起立性機能障害の診断であるが治療法はない

血圧を詳しく測定すると

治療前に仰臥位で128/50㎜Hg 立位で94/60㎜Hg 

起立性低血圧による不定愁訴と診たてることができた

”百会の置鍼後”に血圧を再度測定すると

仰臥位で118/48㎜Hg 立位で118/60㎜Hg 

主訴に影響する収縮期血圧の変動は全くなくなった

週に一度の通院を一ヶ月程度続けることで治る見込みと

本人と母親に説明することで不安感んも癒えたようだ

鍼一本の素早い効果に新人スタッフが大いに驚いた様子

血圧測定するときははポーカーフェイスだよ

大いなる母性その2

昨日の続き

老子は宇宙の四大要素として、人、大地、天、宇宙の母性を挙げている

その中に、人が入っていることの重要性とその責任を感じる

人は自分のことも、他人のことも、大切にして生きていかねばならない

それが大いなる母性を助けることになるはずだ

大いなる母性

老子の言葉

何か混沌として混じり合ったモノが宇宙の始まりに存在した

それは、天地が始まる以前から存在している

それは、静寂として独自に存在しており

新しく変わるということもなく

遍くすべてに浸透して存在している

それは、この世界を生み出した大いなる「母」と呼ぶべき存在

しかし私たちはその正体を知ることができない

だから私はこの存在を「道」と名づける

この大いなる存在は、どこまでも拡大していく

拡大していけばどこまでも遠くに達っする

そして、本当の遥か遠くに達しきれば、また縮小して戻ってくる

だから、道は大である

天も大でもある

地も大であり、人間も大である

この世には四つの大きな存在がある

人間もその重要な一つを占めている

人間は大地に沿って存在し

大地は天に沿って存在し

その天は道(大いなる母性)に沿っている

道(大いなる母性)は自然のあるがままに沿って存在している

[解釈]

二千五百年前に生きた老子が、現代宇宙物理学における宇宙誕生の仮設

「ビッグバン」を描写して説明していることは驚嘆するしかない

つまり、現代に生まれた人間にしか老子の言っている内容は理解できなかった

「無限に拡大して、達しきれば縮小に転ずる」

 陰陽論の原点がそこにある

「陽極まれば陰に転じ」「陰極まれば陽に転ずる」

この東洋医学の基本原則がそこには書かれている

老子の思想と東洋医学は深いつながりを持っている

合谷一本の効果

40代男性

主訴:1年前から左肩関節痛、頸部痛、両側手指DIP関節痛・手指知覚過敏

   問診中に椅子に座っているのが苦痛なほど頸部痛、肩関節痛は酷く

   手指はこわばり握ることができない、肩関節は上に挙げられない

   総合病院を転々とし、他で鍼灸治療を受けるも変化なく悪化するので

   心配された会社の社長が知人の紹介で車に乗せて来院

   ご自分で車の運転が全くできない状態

   1時間の問診と詳細な体表観察により

弁証:気滞血瘀・陽明大腸経の経気不利

処置:左合谷に3番鍼で15分置鍼、ベッドで15分休憩

経過:治療後には一年間毎日続いていた酷い痛みが、驚くことにほぼすべて消失

   手指の知覚過敏消失、手を握ることが可能、肩関節可動域正常、頸部痛消失

   第2診の今日も経過はよくご自分で車を運転して来院された

   患者さん、同伴者、担当した小生を含め誰もが目を見張る回復を示し

   たった一本の鍼の効果、北辰会式体表観察の素晴らしさに改めて敬服した症例

   

                           

愛西市健康祭りボランティア

昨日は愛西市健康まつりの東洋医学コーナーでボランティア治療

愛専会会員9名のスタッフで170数名の来場者で大盛況だった

地元の先生のご尽力で毎年恒例の行事となり7年目

ウチのスタッフ2名は3回目の参加となっった

脈診・舌診・数分間の問診で一本の鍼で

その場で痛みや愁訴を改善させるという

応急処置のトレーニングになった

形成陰茎硬化症早期治癒

40代男性

半年前に急性前立腺炎発症

抗生剤などで治癒したが

陰茎の先端は常に赤く腫れて

ピリピリした痛みが間歇的に感じるという

電話での相談を受け診させていただくことになった

西洋医学的には形成陰茎硬化症の疑いとの診断で

すぐには治らないとも言われて

新婚さんでもありかなり深刻な様子

仕事でかなりストレスフルな状態とみた

弁証は肝経鬱熱

8番鍼で右蠡溝(実側)に30分置鍼

3診目で陰茎先端の発赤を伴う腫れの範囲が縮小

痛みの頻度も少なくなった

4診目の今日で主訴は消失

夫婦生活も可能になって治癒とした

蠡溝(れいこう)は足厥陰肝経の流中が全部生殖器に関与しているので

陰部に関わる疾患を治す非常に重要な穴処である

※藤本連風先生著経穴解説より引用

半年間続いた陰茎の腫れと痛みが早期治癒に至った症例

不安神経症治癒

20代女性

主訴:常に不安感が強く、眠れない、抜け毛が多い

心療内科では不安神経症と言われ

抗不安薬や漢方薬を処方されるも変化なく当院受診

弁証は心肝不和

処置は主に心兪穴に鍼と施灸で心神の安定を図った

初診時より寝つきが良くなり

8診目頃から調子が良くなり気持ちが前向きに変化

16診目の今日で治癒とした

健康管理として継続を希望されたがすっかり不安感は消失し

睡眠もよく食欲もあってすこぶる元気

途中で抗不安薬と漢方薬はご自分で中止された

薬だけでは治らないのが不安神経症

鍼灸治療で根治ができる疾患だ

尿管結石治癒

40代女性

今まで感じたことのない腰の激痛で救急車で搬送され

尿管結石で腎臓が腫れているとの診断

体外衝撃波結石破砕治療「ESWL」が治療の第一選択

患側の腎兪付近の鈍痛を訴える

患側章門穴に8番鍼で横刺20分置鍼

腎兪の鈍痛が徐々に消えていき

2週間後の体外衝撃波結石破砕治療の予約日

腎臓の腫れは引き、尿管結石は消失していた

担当医師は首をひねって

「石がなくなっているねー」と不思議がっていたとのこと

章門穴は気滞によって形成された邪気を散らすことができる

※藤本連風先生著「経穴解説」より抜粋