空間診による坐骨神経痛治療その後

歩けないほどの坐骨神経痛の患者さん

今日でちょうど1週間

その後の経過は順調

29日から仕事に復帰することになり

今日の治療を終えた

1週間でよくなるといって予定通りの経過で

患者さんも笑顔で帰られた

「先生忙しそうですね」と言われないように

毎日外来患者さんが多く事実忙しい

とはいえ、患者さんからは「先生忙しそうですね」

と言われてはいけない

どんなに込み合っていても

我々スタッフの態度や動きに

忙しさを見せてはならない

感じさせてはならないと思っている

病を治すために足を運んでくださる患者さんにとっては

しっかり診てもらえることが大切

忙しいときほど集中して目の前の患者さんと向き合いたい

空間診による坐骨神経痛治療

治療院前の八重桜並木

60代女性

1週間目から左臀部痛発症

歩行時痛みで体を支えられないので歩行不可

腰の後屈不可

体表観察では空間診で左天井に熱の反応があり

いつもの3番鍼で左天井に10分間置鍼

10分休憩後

腰の後屈は(-)

歩行痛消失

弁証が正しければ空間診は素晴らしい効果を発揮する

逆風による気の乱れ

今日は日本海の寒冷前線の影響で

南の湿った暖かい風が吹き

この季節としては逆風が吹いた

気温と湿度が急上昇して

気の乱れが起きやすくなっている

こういった気候でも体調の変化や悪化がなければ

陰陽・五臓のバランスが取れているともいえる

眩暈の講演依頼

所属する(一社)愛知県鍼灸師会から

9月の生涯学習セミナーで

”めまい”をテーマに

中医学による分類・解説

体表観察の技術・取穴・刺鍼の実技の講演の依頼を受けた

めまいは当院ではとても多く

鍼灸治療がとてもよく効く疾患だ

若い鍼灸師に向けた質の高い資料作りに取りかかる・・・

には今は忙しすぎてとても無理・・・

移転が終わって落ち着いたら取り組むか

祥楓院開業

後輩の鍼灸師が熱田区で開業します

奈良の藤本漢祥院で3年間の修行を終え

苦労の末の開業4月20日

皆で応援したいと思う

祥楓院 Facebookにアップされているので以下をクリック

https://www.facebook.com/pages/%E9%8D%BC%E7%81%B8%E5%B0%82%E9%96%80-%E7%A5%A5%E6%A5%93%E9%99%A2/814293225312535?ref=profile

女性の診方

統合医療支援セミナーでの講義で

閉経前の女性を診たら妊娠の可能性を疑う

もしくは妊娠の可能性を尋ねることを学んだ

気管支炎の若い女性

最終月経から4週目

妊娠検査薬で陽性反応が出たので

処方されたばかりの

カロナールと漢方薬の内服を躊躇っている

妊娠4週未満は器官形成は始まっておらず

薬が赤ちゃんに影響を与えることはないとされている

この患者さんは処方した主治医に確認することとした

スポーツ障害と統合医療

先日のスポーツ障害研修会

名大病院総合診療科 松葉先生からのコメント

スポーツ障害に取り組むうえで

痛みを取るだけではなく

メンタルケア・栄養指導・生活指導が必要

アスリートとくに学生スポーツ選手が抱える様々な問題について

指導者は知識も理解もないことが多い

この様な選手に対して一人の鍼灸師ができることには限界がある

ここで統合医療的に様々な専門家がフォーローすることができれば

パフォーマンスアップや、けがの予防につながるのではないか

スポーツ医科学はまだ研究の余地が大いにありだ

手首の関節痛に対する空間診

40代 男性

3ケ月前から左手首の痛み

手関節背屈で(++)

弁証:空間診で左上前の気の偏在

処置:左滑肉門に下方に向けて横刺、10分置鍼

効果判定:背屈時の運動痛は消失

面白いのは腹診が終わった後に既に痛みが半減していたこと

気滞ベースなので腹部の触診で気が巡ったのだろう

滑肉門がよく効くはずだ

スポーツ障害研修会

昨日は(一社)愛知県鍼灸師会主催

生涯学習制度 第1回スポーツ障害研修会を開催した

参加者40人以上で過去最高を記録し

スポーツ障害に対する開業鍼灸師や学生の注目度は高い

第1講

名大総合診療科 松葉医師

類義語として

スポーツ外傷:アクシデントによる受傷

スポーツ障害:オーバーユースによる組織の摩耗・損傷

スポーツ傷害:スポーツ外傷+傷害(整形外科的な分野)

スポーツ医学:スポーツに関する医学的な課題(内科・婦人科なども含む)

スポーツ科学:スポーツに関する課題を化学的な視点から扱う(教育者の分野)

概論としてスポーツ傷害に関する知見を俯瞰できるような

有意義な講義だった

第2講

志学館大学短期大学准教授 佐藤丈能先生

スポーツ鍼灸師として選手との関わり方

医療連携ネットワークの仕組み

各論は陸上競技に多い外傷として

①ハムストリング肉離れ

②膝蓋靭帯炎

③シンスプリント

鑑別と治療法、テーピング実技などを学び

準備も大変だったが、有意義な講義と参加者の多さで報われた