病因①化学物質

①化学物質

食品添加物・医薬品・香料・洗剤・化粧品・塗料・建築資材

殺虫剤・農薬・環境ホルモンなどが現代生活全般に溢れている

近年は、ホルモン系・免疫系・神経系に対して

化学物質が従来の致死量に基づいた毒性学では考えられないくらいの

ごく少量であっても、各系のシグナルを攪乱して強い影響をもたらす

「シグナル毒性」という考え方が注目されている

シックハウス症候群・化学物質過敏症・各種アレルギー・喘息・アトピー性皮膚炎

易感染・がんなど多くの現代病

自閉症・多動障害・学習障害・などの発達障害

自己免疫性疾患・環境ホルモンによる不妊・子宮内膜症・男性不妊など

化学物質が心身に及ぼす影響は多岐にわたる

現代社会特有の病因

現代社会では多くの人が人工的な環境で生活している為に

伝統医学が発生した時代にはないような疾患が発生する状況になっている

現代社会特有の病因

1・化学物質

2・安逸過度(運動不足)

3・建物(人工的環境)に閉じこもる生活

4・夜更かし・睡眠不足

5・慢性疲労

6・頭脳労働の過剰(思慮過度)時間に追われる生活

7・パソコン・TV・スマホの見過ぎ

8・精神的ストレス過多・孤立

9・肥甘厚味の多食(甘味・脂っこいもの・炭水化物等)

10・遅い夕食

11・滋養分の少ない偏った食生活(コンビニ食など)

12・冷飲・多飲

13・医原性病因(化学物質も含まれる)

次回に続く

更年期障害の中医学的考え方

黄帝内経・素問・上古天真論に

「女性は49歳で任脈が虚し、太衝脈が衰え、天癸竭し、月経が来なくなる」とある

[天癸]とは女性ホルモンと考えても良い

[天癸]の癸とは「みずのと」とも読み

すなわち水行の陰を示しており陰中の虚である

天癸が尽きてしまうことは腎陰の虚と捉え

次に肝腎同源の考え方から肝陰が虚し

それによって肝陽が上亢する

これが肝陽上亢の機序

随って治法は、滋陰、平肝潜陽が基本となる

取穴は照海、太衝、百会などが良く使われる

治療のコツはできるだけ少ない鍼で

置鍼時間を工夫すること

飲食養生法の指導も必要

鍼治療は更年期障害治療の第一選択と言っても良い

漢方薬との併用も効果的

更年期障害

更年期障害とは

更年期(閉経前後約5年、45歳から55歳)

に生じる様々な肉体的、精神的症状の総称

西洋医学的にこの時期に発生する最大のトピックは閉経であり

卵巣機能の喪失によるホルモンバランスの失調が

肉体的・精神的な症状の主因であるが

それ以外のストレスや心理社会的な要因も重なって

複雑な病態を形成するとされている

症状はおもに熱感・のぼせ・心悸亢進・発汗・不眠等

を中心とした自律神経失調症状と

不安感・抑うつ・恐怖感・疲労感などが中心の精神神経症状に分けられる

次回は中医学における更年期障害の考え方の解説

逆子治療マニュアル

逆子(骨盤位)

妊娠週数28週~33週の間に鍼灸治療が介入し

週に2回の通因頻度で4回以内に

84.2%の確率で頭位に矯正されるというエビデンスがある

担当者による有意差が出ないために

標準治療のマニュアル作成の必要を感じた

鍼灸治療でマニュアル化できる治療は

逆子の治療以外にはないと言ってもいい

帝王切開を避け母体の負担を軽減するために

素晴らしい治療なので更に精度を高めたいと考えている

院内勉強会

今夜の勉強会は

①O先生の美容鍼実技トレーニング(長岡治療院式標準治療)

②逆子の標準的鍼灸治療の学習

②については治療効果についての最新のエビデンスが出ているので

 長岡治療院標準治療のマニュアルを作成することになった

今日は夏至

今日は二四節気の夏至

一年で日の出から日の入りまでの時間が最も長い日

暑さも本格的になり梅雨明けまでは暑邪と湿邪の影響を受けるので

冷たい飲食や脂っこいものを食べすぎると脾胃の機能低下を招き

食欲不振や体がだるくなりやすい

蒸し暑い梅雨を元気に過ごすコツは

腹八分目で冷飲は控えめに

北辰会エキスパートコース参加

昨日はスタッフ3人が

(一社)愛知県鍼灸師会女性部主催の

第3回発達障害勉強会に参加

私も含めて他の3人は大阪での北辰会エキスパートコースに参加

県内の勉強会が続いたので久しぶりの北辰会

午前中の体表観察実技では腹診のフェザータッチの再確認

時々講師のチェックを受けると強めのタッチが修正できるのがよい

連風先生と村井先生の日本東洋医学会学術大会での参加報告

”鍼灸の復権”も興味深く拝聴することができ

実りのある一日だった

肘関節骨折骨移植後の関節拘縮

60代女性

主訴:右肘関節骨節し骨移植手術後遺症による、手関節拘縮

   肘関節は伸展痛、手関節背屈、掌屈痛で、細かい作業ができない

弁証:気滞血瘀、心包経、三焦経の経気不利

処置:左三陰交

効果判定:脈診の変化、舌下静脈怒張が改善、手関節背屈、掌屈痛みは消失

     肘関節伸展痛消失

仕事を続けたいという患者さんの希望は叶えられるはず

院内勉強会

今夜は院内勉強会

①体調不良スタッフの治療

②背候診の練習

③全日本鍼灸学会参加報告

参加者9名で22:30まで頑張ろう!