夏こそ入浴で身体を温めよう

この時期入浴をせずにシャワーのひとが多い

エアコンで冷えた身体と

冷飲も過多で胃腸が冷えやすいこの時期

湯船につかって温めたほうがよい

但し、入浴することで身体が疲れる人はほどほどに

夏バテ予防にも入浴することをお勧めする

起立性調整障害(OD)

今夜の勉強会は「起立性調節障害」について

最近増加しつつある小児に多い疾患

朝に起きられない ・立ちくらみ ・全身倦怠感 ・食欲不振

立っていると気分が悪くなる ・失神発作 ・動悸 ・頭痛

夜になかなか寝つけない ・イライラ感・集中力低下

好発年齢は10~16才

有病率は小学生の約5%

中学生の約10%

男女比は男:女=1:1.5~2

一般小児科を受診した10~15才のうち

8.5%が心身症、神経症と診断され

その中で起立性調節障害は約70%と最も多い疾患

東洋医学的には虚実挟雑している事が多いので

病因病理をしっかりと捉える事が必要

軽症は短期間で治癒するが

中等度から重症の場合は長期間のケアが必要になるので

程度の見極めと、ご両親と鍼灸師の信頼関係の構築が重要となる

IBSとトマト

IBS(過敏性腸症候群)は比較的よくみられる疾患で

便秘と下痢、軟便を繰り返し、薬が効きにくいが

当院での鍼灸治療では比較的治しやすい疾患

中医学的には”肝脾不和”が最も多い

食養生は冷飲食は避けることが基本

オリーブオイルなどの良質な脂質も適度に必要で

便秘の時に食物繊維を摂ると下痢がひどくなる

プチトマトが大好きで毎晩20個も食べているIBSの患者さん

トマトは食べすぎると胃腸を冷やすので

生食を止めて少量をオリーブオイルで炒めて食するようにアドバイスした

このようにIBSの治療は食養生の指導が大切

開業するスタッフのこと

当院では鍼灸院を開業することを目標とするスタッフも多い

5年~7年勤務して鍼灸臨床の基礎から応用を学び

担当患者さんを延べで最低でも数千人~1万人以上診ると

独立開業する技術レベルに達すると考えている

今まで7人の開業鍼灸師を育ててきた

鍼灸院は乱立気味ではあるが

臨床経験を数多く積み上げることで

皆、信頼され安心してかかれる鍼灸師に成長しているので

どこも患者さんは多く多忙だ

これからも質の高い鍼灸師を育成し

一緒に研鑽することは自分の大きな使命だと考えている

女性の7分丈スラックス

春先から女性のスラックスは丈が短くなり

7分丈のスラックスはこの時期よく見かけるファッション

足首の周囲が素肌であることは実は身体にあまり良くない

エアコンが効いている環境に長くいると足首はかなり冷えてくる

おまけに靴ではなくサンダルやミュールなどを履いていると更に足は冷えてくる

足を冷やすことで下肢の血行が悪くなると・・・

生理不順・生理痛といった婦人科疾患は勿論

様々な不定愁訴の原因になることも多い

ファッションと健康どちらを優先するかはあなた次第

画像診断と臨床

60代女性

腰部脊柱管狭窄症による坐骨神経痛で

好きなテニスができなくなった方が

半年間月に2~4回の鍼灸治療で

再びテニスができるようになった症例

医療連携している外科でMRIの検査を依頼

L4/L5の変形と椎間版狭小を来し、L3/4の椎間板ヘルニアもあって

腰部脊柱管狭窄症により歩行が困難であったが

仕事に復帰し、テニスもできるようになった

画像診断で悲観的であっても適切な治療で主訴が寛解することを

多く経験しているが、その典型的な症例

院内勉強会

今夜は院内勉強会

①逆子の標準的治療の実技

 灸頭鍼を5~10壮するためのお灸の作り方

 交換の仕方の練習

 ポイントは三角錐の形状と硬さ、分量を均一にすること

 上手に三陰交に灸頭鍼を5壮据えると温熱効果の持続時間は

 他のお灸と比較して明らかに長く続くことが解った

 

気の病にならないために

よく「先生はいつも元気で病気知らずでしょう?」とよく言われる

人生60年も生きていればアラ探しをすればボロはいくらでも出ますよ

(これは西洋医学的な検査を受けた結果のこと)

西洋医学的な病名をつければ2つや3つはあるでしょう

ところが、命にかかわらなければこのことを”気にするか否か”

自分はあまり気にしないで今まで生きてきた

だから病気知らずで元気に仕事をしているように見えるのかも

事実ケガ以外で仕事を休んだことは28年間一度もないのがささやかな自慢

日頃から鍼治療を欠かさず受けていることは言うまでもないが・・・

いつもマイナス思考に陥りやすい方に

病気があっても気の持ちようで何とかなるし

そういった考えでいると鍼灸治療もとてもよく効き

自然治癒力を大いに促すことを知ってほしい

http://www.n*-acp.com

医原性病因

薬の作用による中医学的病機の分類

※薬の効果を否定するものではない

1・気管支拡張剤:肺の宣散と心陽の亢進→気陰損傷と内熱を生じる

2・βブロッカー:肝気・衞氣・心陽を抑制

3・抗がん剤・免疫抑制剤:生気・陰血精を損傷

4・ステロイド:透邪(邪鬼を外に出す)を抑制・陰液を損傷して陽亢・腎陰虚を引き起こす

5・NSAID(非ステロイド系抗炎症剤):生気を抑制→外邪内陥

6・抗うつ剤:肝気と陽気を鼓舞(亢進)→気陰損傷、断薬すると肝気・胆気・肝陽が元より不足

7・甲状腺ホルモン剤:陽気を鼓舞→過剰で内熱・陽亢傷陰

8・抗恒常性んホルモン剤:陽気を抑制→過剰投与で陽虚・気虚・痰湿

9・手術:気血精を損傷、瘀血を生じる・経筋経絡を損傷・邪実を排除

内服中の薬が身体に及ぼす影響の病機を知ることで

鍼灸臨床に大いに活用することができる

その他の病因

電磁波の影響

高圧送電線付近で生活をしている人

携帯電話をよく使う人

電気毛布・ホットカーペット・電磁調理器に密着する

神・精を損傷し陰陽失調を引き起こすことがある

但しこれらの刺激に対する人体への影響は科学的には未解明 

体質による個人差もあると考える