坐薬が効かない頸椎症

50代男性

1ヶ月前から続く右肩上肢の痛みとしびれ

整形外科ではC6C7が変形して神経を圧迫している頸椎症の診断

痛みしびれは激しく、ロキソニン無効・ボルタレン坐薬50㎎も無効

自発痛・夜間痛で眠れない

弁証:肝鬱気滞・右手太陽小腸経の経気不利

処置:右後谿に置鍼

経過:治療直後から主訴は著しく軽減、車のハンドルが握れるようになる

第2診で激痛は半減、しびれは消失、経過極めて良好

この症例は発症前日に実父がご逝去されたことがトリガーとなったと考えられる

痛みは心神の乱れによって増悪し、巧みに鍼をすることで驚くほど軽減する

不妊鍼灸勉強会

昨日京都で不妊鍼灸ネットワーク主催”第2回公開講座”

をスタッフ4人で受講した

不妊で悩むカップルが急増している

体外受精を受ける女性が高齢化

40歳以上の方が2006年は30%

2015年は57%とは驚くべき数字だ

当然不妊治療の専門クリニックも急増し

国内に約300施設あって

米国をはるかに抜いて数では世界1だそうだ

全てのカップルが妊娠することは不可能

しかし適切な検査と鍼灸治療で妊娠するカップルはもっと増える

醍醐渡辺クリニックの渡辺浩彦医師の言葉が印象的だった

糖質とは何か

そもそも糖質とはなにか

食べ物には様々な栄養素が含まれているが

人が活動するために必要なエネルギーになるものは

炭水化物・脂質・たんぱく質の3つだけ

まとめて3大栄養素と言われている

このうち炭水化物は、

1グラムあたり4キロカロリー以上のエネルギーを持っているものと

持っていないものに分けられる

1グラムあたり4キロカロリー以上を持っているものが”糖質”

持っていないものが”食物繊維”と呼ばれる

炭水化物というものは糖質と食物繊維を足したものであるといえる

糖質制限の真実

ロカボ食とはローカーボハイドレート(低炭水化物)の略

1食20~40グラムの糖質と10グラムの間食で

1日の糖質摂取量を70~130グラムをめどにする

日本人は1日平均270~300グラムの糖質を食べているという

ロカボ食を提唱しているのは一般社団法人「食・楽・健康協会」の

山田悟・代表理事(北里大学北里研究所病院・糖尿病センター長

山田氏は、著書「糖質制限の真実」(幻冬舎新書)で、

がん、心臓病、脳卒中の日本人3大死因の背景に血糖異常があるとも指摘

それを防ぐためにロカボ食が効果があると提唱している

食事の順番も血藤急上昇を防ぐためには大切で

①野菜・このこ海藻類

②肉・魚などの蛋白質や脂質

③ご飯は最後に残ったおかずと一緒に少量

④炭水化物が少量であれば摂取カロリーは制限しない

この順番で食事をすると糖質の吸収が遅くなり

血糖の急上昇を防ぐことができるそうだ

今までの常識を覆すロカボ食については

今後も情報を集めて報告します

50年間続く足の火照り消失

70代女性

主訴:足の裏がジンジン痛くて眠れない

   足の裏が火照る

西洋医学的診断:梨状筋症候群

中医学的弁証:腎陰虚証

処置:患側の照海 患側の心兪・秩辺に置鍼

経過:治療開始1ヶ月で痛みは8割軽減し2ヶ月で主訴消失し治癒

   朝まで一度も起きることなく熟睡できるようになった

   おまけに”50年間続いた”入眠時に足裏が火照って

   布団から足を出さないと眠れない状態がなくなり

   患者さんおおいに喜ぶ

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過緊張に気づかない患者さん

主訴:耳鳴 50代の患者さん

問診をスタッフが1時間しても耳鳴り発症前の背景が見えてこない

治療後に改めて質問してみた

とても疲れている様子ですがいかがですか?

そういえば4年間に4人でしていた仕事を2人でしてとても忙しいです

もう一人の方は?

実は長年一緒にフルタイムでしていた相手がいましたが

昨年の秋からお父さんの認知症で午前だけの出勤になって

昼からは1年前からのパートの人とアルバイトでしています

ということは、耳鳴の発症した時にはその方は11時で終わっていたんですか?

あ!耳鳴が始まった時にはランチタイムの忙しい時間にはその人はいなくなっていた!

では発症のきっかけはそこにあるのではないですか?

目からうろこが落ちました!!

と、自分で気が付いていなかった、仕事の緊張からくるストレスにようやく気が付いた様子

このように患者さんは発症のきっかけがご自分で気づかないことが多い

問診ではそこを巧みに聞きだすのがプロの技術だと思う

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外科手術後の鍼治療

重症筋無力症の患者さん

肺囊胞の摘出手術後に肋間神経痛を発症

執刀医はメスを入れたので神経痛の後遺症は

仕方がないと、数カ月で治ることもあるが

一生治らないこともあると言われた

しかし、鍼灸治療1回で痛みが半減した事実を

声を大にして執刀医に伝えたとのこと

但しどの鍼灸師でもいいわけではなく

しっかり勉強している私の先生のような

鍼灸師だから治せることも付け加えたと

患者さんが喜んで教えてくれた

術後の頭痛緩和に鍼灸治療が極めて有効であることを

多くの外科医師が知って欲しい

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患者さんの声

長年患っためまいが治った患者さんからの喜びの声をご紹介

直筆原文

【頭位変換めまい症】

私はめまいで10年位苦しんできました。

何度もめまいと吐き気で救急車で運ばれたかしれません。

このまま治らないかなとあきらめかけた時、長岡治療院を紹介してもらいました。

1回の治療で嘘のようにめまいが治りました。

今、仕事も2時間ですが働けるようになりました。

今でもまだ不安がありますが、これからも長岡治療院にお世話になりたいと思っています。

長岡先生に感謝しています。

土屋 豊子様 59才

睡眠の質その2

睡眠時間を1時間早めて23時に寝るようにしている

睡眠の質はずいぶんよくなったが

早朝覚醒が時にあって対策を・・・

睡眠前に右の照海に20分置鍼

これで劇的によくなった

仕事の集中力もさらに高まった

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急性膵炎の症例報告

昨日は大阪で北辰会エキスパートコースの講習会に参加

午前中は体表観察の実技

午後は藤本連風先生の症例報告

「急性膵炎の治験例」

急性膵炎で緊急入院した患者さんが

病院の許可を得て漢祥院に外来受診し

激しい腹痛で苦悶した状態を

腹部の要穴に”ステンレス製の太い打鍼を翳すだけ”で激痛が消失

その1週間後の中国旅行に行き、油膩物を3日間食すことができ完治した

という驚くべき臨床報告であった

初診時血中アミラーゼ 245 1ヶ月後82(正常値)
      AST    78     19(正常値)
      ALT    46     33(正常値)
      LDH   249 166(正常値)

鍼灸治療のさらなる可能性を実感した

早速ステンレス製の太い(直径10㎜)打鍼を購入したので

臨床に使いたいと考えている