風邪に抗生物質は控えて

厚生労働省の有識者委員会は3月6日、

軽い風邪や下痢の患者に対する抗生物質の

投与を控えるよう呼びかける手引書をまとめた

抗生物質を使いすぎると薬剤耐性菌が増え

治療に有効な抗生物質が将来なくなる事態が懸念されているため

早ければ今月中にも、日本医師会などを通じて全国の医療機関に配る

手引書では、一般的な風邪の原因となるウイルスには抗生物質が効かないことから

「投与を行わないことを推奨する」とした

医師が患者に説明する際に「抗生物質は効かない」と告げた上で

症状が悪化する場合は再受診するよう指示しておくことが重要だとしている

一方、ふだんより排便回数が1日3回以上増える急性下痢症は

ウイルス性、細菌性にかかわらず自然と良くなることが多い

そのため安易に抗生物質を使わないよう呼びかけている

厚労省によると、薬剤耐性菌への対策を取らなければ

2050年には同菌によって世界で年1千万人が亡くなるとの推計もある

普通の風邪に抗生物質が処方されるという

無駄な医療費の抑制にも繋がることになる

見えないところにコストをかける

「外食の裏側」を見抜く

というタイトルの本を読んだ

多くの外食産業で

厨房という客から見えないところで

お客を欺く行為がされていることに驚かされた

コストと安全のバランスがコスト優先に偏っている店は長くは続かない

見えないとことこそコストをかけるのが我々の仕事と弁えている

例えば一本の鍼

日本製の最も信頼できるセイリン製で

一本当たりの価格が最も高価な鍼を使い

艾は創業350年を誇る”亀谷左京商店”製造の

国産最高級モグサを使用してお灸をすえている

こういった姿勢は患者さんに伝えなくとも

見えているはずと信じている

骨盤位(逆子)の考察

我々は30年前から逆子(骨盤位)に対して

鍼灸治療を試み、28週から32週の間に

鍼灸治療をすると80%以上の矯正率であることを経験している

この度全日本鍼灸学会雑誌Vol.67に掲載されたレポートから

骨盤位と診断されてから鍼灸治療開始までの期間が短いほど

矯正率が上がることが分かった

又、初産婦と経産婦においても有意な差が認められ

妊娠33週時で比較した矯正率は

初産婦51.7%

経産婦84.0%

と大きな差が認められた

骨盤位と診断されてから治療開始までの期間が短いほど

矯正率が上がることは

例えば不妊に対して鍼灸治療で妊娠した場合

出産間際まで鍼灸治療を続けることが殆どで

そういった場合は骨盤位の診断があっても

矯正率はほぼ100%であることからも証明される

ともあれ骨盤位は予定帝王切開に至ることが殆どであることを考慮すると

副作用がなく安全な鍼灸治療が果たす役割は大きいと考える

社労士事務所との契約

いつの間にか正社員6人パート4人

の大所帯(鍼灸院としては)になったゆえに

社会保険の手続き、給与計算などの

労務管理の事務処理負担軽減の為

社会保険労務士事務所と顧問契約を結んだ

煩雑な事務作業からほとんど解放されるので

臨床に集中したい自分にとっては月々の契約料は高くはない

親身になって相談できる社労士の先生との出会いがあってのことだ

新人デビュー

今日から鍼灸師の卵がデビュー

午後勤務の芳賀順之(じゅんと)

鍼灸専門学校卒業予定の30歳

社会経験があるためか初日から動きと覚えが良い

当院の規定で2年間は鍼を打てないが

しばらくは治療の助手としての活躍を期待します

後期高齢者医療費の不正受給

少し前に新聞報道がされていたので

ご存知の方もみえるかもしれないが

”医療を金儲けの手段”として事業を展開していた

往療マッサージ専門の事業所が摘発され

2億8千万円の返還請求を求まられている

老人施設に入居する高齢者への

往療マッサージを不正に水増し請求するという

真面目にレセプトの請求をしている我々からは考えられない仕業

この事件を契機に後期高齢者の保険取扱いが

今までよりも格段に厳しくなり、提出書類も増えて

一部の悪徳事業者を取り締まるために

真面目に取り扱っている我々が煽りを食った格好だ

過去にもこういった不正請求の摘発はあったが

今回は一事業者としての不正請求の額が桁違いだ

今回の厳正な制度改革をもって

違法業者がはびこらないことを祈るばかりだ