良い睡眠12箇条その3

【第3条・良い睡眠は、生活習慣病予防につながる】

睡眠不足や不眠は生活習慣病の危険を高め

睡眠時無呼吸(SAS)は生活習慣病の原因になる

睡眠時間が不足している人や不眠がある人では

生活習慣病になる危険性が高いことがわかってきた

睡眠不足や不眠を解決することで、生活習慣病の発症を予防できるとされている

睡眠時に息の通りが悪くなって呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群(SAS)は

治療しないでおくと高血圧、糖尿病、不整脈、

脳卒中、虚血性心疾患、歯周疾患などのリスクファクターになるので注意が必要

心配な方はSASを専門とするクリニックでご相談を

http://www.kaimin-life.jp/

良い睡眠12箇条その2

【第2条 適度な運動、しっかり朝食、ねむりとめざめのメリハリを】

定期的な運動や規則正しい食生活は良い睡眠をもたらす

朝食はからだとこころのめざめに重要

睡眠薬代わりの寝酒は睡眠を悪くする

就寝前の喫煙やカフェイン摂取を避ける

適度な運動を習慣づけることは、入眠を促進し、中途覚醒を減らすことにもつながる

また、しっかりと朝食をとることは朝の目覚めを促す

これらの生活習慣によって、睡眠と覚醒のリズムにメリハリをつけることができる

一方で、就寝直前の激しい運動や夜食の摂取は、入眠を妨げることから注意が必要

就寝前にリラックスすることは入眠を促すために有効

一方、就寝前の飲酒や喫煙はかえって睡眠の質を悪化させるため、控えた方がよい

睡眠薬代わりに寝酒を飲む習慣を持っている人が男性で多いことがわかっている

アルコールは、睡眠薬代わりに少し飲んでいる場合でも

慣れが生じて量が増えていきやすいことが知られている

アルコールは、入眠を一時的には促進しますが

中途覚醒が増えて睡眠が浅くなり、熟睡感が得られなくなる

また、ニコチンには覚醒作用があるため、就寝前の喫煙は入眠を妨げ、睡眠を浅くする

寝酒や喫煙は、そもそも生活習慣病の発症・重症化の危険因子になるとともに

直接、睡眠の質を下げるだけでなく、睡眠時無呼吸のリスクを増加させるなど

二次的に睡眠を妨げる可能性も指摘されている

就寝前3~4時間以内のカフェイン摂取は、入眠を妨げたり、睡眠を浅くする可能性があるため

控えた方が良い。これは、主にカフェインの覚醒作用によるもので、この作用は3 時間程度持続する

また、カフェインには利尿作用もあり、夜中に尿意で目が覚める原因にもなる

カフェインは、コーヒー、緑茶、紅茶、ココア

栄養・健康ドリンク剤なども多く含まれているので注意が必要

良い睡眠12箇条

睡眠の質を高めることは健康長寿に不可欠

平成26年に厚生労働省健康局発の

良い睡眠12箇条の解説を・・

【第1条.良い睡眠で、からだもこころも健康に】

良い睡眠で、からだの健康づくり

良い睡眠で、こころの健康づくり

良い睡眠で、事故防止

睡眠には、心身の疲労を回復する働きがある

このため睡眠が量的に不足したり

質的に悪化したりすると健康上の問題や生活への支障が生じてくる

睡眠時間の不足や睡眠の質の悪化は、生活習慣病のリスクにつながることがわかってきた

また、不眠がうつ病のようなこころの病につながることや、睡眠不足や睡眠障害による

日中の眠気がヒューマンエラーに基づく事故につながることも明らかになっている

この指針では、睡眠について正しい知識を身につけ、定期的に自らの睡眠を見直して、

適切な量の睡眠の確保、睡眠の質の改善、睡眠障害への早期からの対応によって、

事故の防止とともに、からだとこころの健康づくりを目指している

以下続く

パーキンソン病について

パーキンソン病(以下PD)

日本人の1,000人に1人がPDであると考えられ

日本全体で10万人以上の患者さんがいると推定されている

PDは薬物治療を中心として一定の効果をあげているが

平均寿命の延長に伴い治療期間も長期化

その結果、薬の効果の変動や合併症、患者さんのQOLが問題となっている

当院でのPDの症例は2000年以降に増加

鍼灸治療を薬物療法と併用することで

振戦、筋強剛、無動、姿勢反射障害の改善

便秘、睡眠障害、起立性低血圧などの自律神経症状

うつや不安など精神症状、等に対しても効果的で

結果として長期間において患者のQOLを高めることが確認されている

今後はUPDRSの評価を取り入れながら更に検証してみたいと考えている

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院内勉強会

今夜は院内勉強会

全日本鍼灸学会学術大会参加報告

1)がん緩和医療の演題報告

2)シンポジウム「がんと鍼灸~がん患者に対する鍼灸治療の現状と新たなる展望」

3)教育セミナー「パーキンソン病に対する鍼灸治療の果たす役割と今後の展望」

4)症例報告のしかた

5)SF-8を用いた健康状態の評価法について

体表観察・施灸トレーニング等の実技練習

院外参加者3名もあって盛況となった

癌治療における鍼灸の役割

全日本鍼灸学会学術大会に参加して

シンポジウム「がんと鍼灸」の内容要旨

緩和ケアを含むがん医療の目標は

延命だけではなく患者のQOL(Quality of Life)

を維持向上させることにあり

がん医療の終末期=緩和ケアではない

がん患者さんにとってはQOLの改善が目的であって

死期を早めるよう行為であってはならない

近年、早期から緩和ケアの介入により

QOL向上や一部では生存期間が有意に改善したという、無作為化比較試験の結果が

複数のトップジャーナルで報告されるようになり

より一層緩和ケアの重要性が示されている

また、早期鍼灸治療の介入に積極的な医療機関が少しづつではあるが増えている

そのなかでも先進的な福島医科大学 会津医療センター漢方外来には

他の病院から鍼灸治療対応可能な病院や治療院の紹介依頼が増えてきている

国民の二人に一人ががんにかかると言われるこの国に於いて

緩和ケアに早期から鍼灸が介入できる環境を整えるような

国の施策が望まれる

明日は鍼灸学会学術大会

明日は(公社)全日本鍼灸学会学術大会in東京

会場は東京大学 本郷キャンパス

会頭講演:西洋医学と東洋医学どちらが本質治療に近いのか

病の本質を捉えアプローチできるのは東洋医学

一方高度な外科手術のように病巣を切除することも根本治療と言える

どちらが優れているという議論ではなく

西洋医学、東洋医学ともに知識と理解のある医師によって

コーディネイトされた最適な医療の選択肢が増えることが

患者さんにとっては有益なのは言うまでもない

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腹診について

東洋医学で腹診は脈診と舌診とともに欠かせない診察法

日本独自に発達した

腹部における邪気(気の停滞)を調べ

空間的に気の偏在を捉える

鍼を一本打つだけで緊張したお腹が緩んだり

特定の部位の邪気が消失することは良くあるが

下腹部に硬い腫瘤が触れ治療で変化がないときもある

こういった場合はすぐに医師の診察を受けるべき

(子宮筋腫は除く)

先日下腹部に大きな腫瘤を触知した患者さん

先生からすぐ内科に行くように言われていった結果

卵巣が張れて子宮からの出血も見つかって

精密検査中ではあるが、「早く診たててもらってよかった」と

感謝と経過報告の連絡があった

重篤な疾患でなければ良いが

早期発見し一刻も早く病院の受診を促した一例

常に心を無にして

集中して診察にあたることだ

読書について

本を読むのが好きだ

医学書や東洋医学の専門書以外では

小説やノンフィクションも大好物

(故)山崎豊子、五木寛之、新田次郎、

百田尚樹、池井戸潤、恩田睦、東野圭吾 等々

最近のお気に入りは恩田睦の”蜜蜂と遠雷”

直木賞と本屋大賞を受賞しているので

どこの本屋に行っても山積みされているが

ピアノ好きでなくとも感動する傑作だと思う

今日蜜蜂と遠雷はピアノの先生の患者さんにお貸しして

代わりに五木寛之の懐かしい三冊をお借りした

今夜は「雨の日は車をみがいて」を読みながら眠りに入ろう・・・

花フェスタ記念公園

昨日は朝から好天で微風だったので

可児市の花フェスタ記念公園にバラの写真を撮りにいった

日本で最大級のバラ園で

名古屋ドーム17個分の広大な敷地に

7,000品種のバラを3万株見ることができる

園内を散策すると様々なバラの芳香に包まれて癒される

見ごろは5月~6月 11月頃

[http://www.hanafes.jp/hanafes/]