往診に行きます

今夜は今から往診

40台男性

主訴:頸髄損傷による四肢躯幹の麻痺

現病歴:20代交通事故外傷でC2C3損傷
 
8ヶ月に渡り20件の病院を転院

四肢、躯幹は全麻痺で寝たきり、障がい者1級

治療目的:顎関節痛、頚部痛の緩和、てんかん発作の予防

※主治医の同意があれば健康保険で往診が可能

息子さんの介護をされている80代の母親への

心身疲労への治療もおこなうことになっている

院内勉強会

今夜は院内勉強会

①美容鍼チーム

新しい美容鍼メニューの練習

②鍼灸臨床チーム

最近1週間で来院された10名の新患カンファレンス

体表関節実技

無夢流腹診・腹部打診の実技

モデル患者治療

参加者11名の予定

自分史22

鍼灸学校の卒業年度になると

殆ど国家試験対策に明け暮れるが

鍼灸師の国家試験の合格率(約90%)

を知ってからは、空いた時間があれば

他の鍼灸院見学や学会、勉強会に顔を出し

自分のことより中国残留孤児の中医師の友人の国試対策に追われていた・・・

自分史21

中国残留孤児の中医師二人とは特に親しくなった

帰国して間がないため殆ど日本語はできない

専門分野の経穴の名前や解剖学的部位が

中国と日本で微妙に違うのにも面食らったようだ※

慢性化した咳を鍼治療で治してもらったことがきっかけで

親しくなり、定期試験の勉強などを日本語で教えるようになった・・・

※この問題はWHO/WPROが推進する

伝統医学における標準化作業を経て

2006年11月に標準経穴部位が合意に至って、現在は概ね解決した

第2回公開RTD

10月15日(日)

所属する名大病院総合診療科統合ヘルスケアチームの

第2回公開ラウンドテーブルディスカッションが開催される

昨年大好評だった日本で初めての公開RTDの第2弾

今回も模擬患者の症例をもとに

ディスカッションする様子を生で参加者に公開

参加者との名刺交換会や

グループ分けして各地域で統合医療を広げるための方策を考える時間も設けている

Drワイル博士の提唱する日本初の名大統合医療研究チームをモデルにして

名古屋から日本中に広まっていくことを願ってやまない

過敏性腸症候群(IBS)の一症例

42才男性

主 訴:毎日3回の下痢(水様便)

現病歴:X-20年頃から飲酒の翌日に腹痛を伴う下痢(水様便)

になることが多くなる

旅行や外出時に下痢になることが不安

毎日ワインボトル1本以上の飲酒

一日3回の下痢(水様便)が続いている

弁 証:肝脾不和

治 法:疏肝理気

処 置:右肝兪に2番鍼で30分置鍼

経 過:2回の施術で数年間毎日続いていた下痢は止まり正常便に

※IBS患者さんは増えており

以前に比べて治療成績は上がってきてる

病歴の長い高齢者は治しにくく

病歴が長くとも若年者は治しやすい

自分史20

在学中にあらゆる勉強会や学会に顔を出した

名古屋で経絡治療学会学術大会が開催されたので参加した

少人数の班別での実技指導

担当の講師は全盲だった

脈診だけで証をたてて

鍼を打って脈を診る

「脈が変わりましたよ」と言われ

モデル患者の脈を診るがさっぱりわからない

中医学の緻密な病因病理の分析に比べ

脈診だけで何でも分かるという

※現在は全く違うが当時はそんな雰囲気だった

会場の雰囲気にとても違和感を覚えた

「経絡治療は肌に合わない」

鍼灸の本流はやっぱり「中医学だ」

この考えは後の「北辰会」との出会いに繋がる・・・

後谿著効4例

後谿穴 手の太陽小腸経の愈土穴

主治:胆経腰痛、陽気の調節、心神を安定させる

今日の午後診だけで

後谿一本の鍼で著効を示した症例4名

①40台男性

主訴:うつ病

現病歴:仕事のストレスによって10年前から発症

抗うつ剤、精神安定剤、抗不安薬、催眠鎮静剤等を内服

主に左後谿の置針30分

週に一度の治療を半年間続け

意欲の低下もなく体調とても良好

薬も安定剤以外は内服していない

②40台女性

主訴:慢性腰痛

現病歴:家具作りの仕事で腰痛発症、慢性化した痛みが毎日続く

患側後谿15分全ての痛みはほぼ消失

肝鬱気滞による腰痛の典型的な症例

③30代女性

主訴:急性の頚部痛

現病歴:1週間前から急性の頸椎捻挫

患側後谿10分置鍼で全ての痛みは消失

育児の疲労や枕の不適切な使用による

督脈上の経気の停滞と考えられる

④10代男子

主訴:坐骨神経痛

現病歴:剣道全国大会小学生の部で優勝

連戦の疲れで坐骨神経痛発症

患側のL4椎間、秩辺・飛陽の鍼数回で

NRS10→0.5に軽減

今日練習再開し

NRS0.5→1.5に少し悪化

練習中止してすぐに来院

患側後谿10分置鍼で

治療後にブラガード(-)腰の前屈(-)

NRS1.5→0.0

トップアスリートは痛みにとても敏感

安神作用による有効症例と考えられる

以上後谿1穴著効症例

本日午後診の4症例

がん患者さんの生き方4

船戸医師によるがんの基本認識③

「がんが治らないと人は逝く。しかしがんが治ってもいずれ人は逝く。」

往々にして進行がんの患者さんは「治す」ことに必死です

気持ちはわかりますが「死」は命持つものの宿命です

そのため「がん治療」が生きる目的になりかねませんがこれは間違いです

がん治療はがんが治ってしたいことをするための手段に過ぎないのです

その先に「健全な死」があると信じています

船戸クリニック

http://www.funacli.jp/

がん患者さんの生き方3

船戸医師によるがんの基本認識

②「がんにならないひとはいない」

今日2人に1人ががんになる時代と言われていますが

実は10人に10人ともがんを発生していて

本来であれば治喘治癒力があれば100%治るようになっています

しかし、がんと診断されたのは50%の人ががんを消せなかったから

何ががんを消す邪魔をしたのかというと

「それはあなたの生活習慣」なのです

このように船戸医師はがん患者に伝えるそうです

以下続く