入浴について その2

入浴には他にも様々な効果があります。

まず、38℃~40℃のぬるめの湯船につかった場合、副交感神経が優位になり、

疲労回復、リラックス効果、血管拡張による血流促進が期待できます。

この場合、最低でも20分~30分はつかって、じっくりと体を温めるのが効果的です。

41℃~43℃の熱めのお湯につかった場合、交感神経が優位になり

目覚めでシャキっとしたい時や、心拍数や拍出量を高め、心肺機能の向上が期待できます。

ただし、循環器疾患をお持ちの方は控えましょう。

入浴することで、温熱刺激により傷ついた細胞を修復してくれる

”ヒートショックプロテイン(HSP)”というタンパク質が産生されます。

HSPが産生されることで、免疫力向上、アンチエイジング、美肌効果、抗がん作用など

様々な効果が期待できます。

HSPは、40℃のお湯に20分浸かる事で活性化されます。

湯船から上がった際は、体温が38℃に保たれるように体をしっかりと保温する事が重要です。

また、汗がたくさん出るため水分補給を忘れずにしましょう!

これから、冬本番!

効果的な入浴で体の芯から温まりましょう!

水曜勉強会

こんばんは、長岡哲輝です。

今日の勉強会は先週に引き続き、新患の症例検討会を行いました

今回のテーマは”問診の質の向上”

当院の問診は、約1時間ほど時間をかけて行うのが特徴ですが、

そこから得られる情報は非常に多いため、しっかりと頭の中を整理しておかないと、

『せっかく1時間かけたのに、患者さんの状態がよくわかない!!」

という状況に容易に陥ってしまうのです。

そうならないためにも、第3者にプレゼンテーションして振り返る事で、

自分の問診の問題点や、次に繋がる新たな気づきが生まれるのです。

今日の症例は”首肩のこり”というありふれた症状でしたが、

プレゼンテーションを行う中で、母親の介護、弟の病気、自身の体への不安など

様々な精神的、肉体的ストレスが主訴の発症に関わっていることが明らかになりました。

このように患者さんの生活背景をひとつひとつ紐解いていくことで、

病の根本的な原因が見えきたり、治療へのヒントが隠されています。

白熱した議論は、夜遅くまで続きましたが、

またひとつ鍼灸師としてのレベルが上がった・・・かも!?

入浴について

こんばんは、長岡哲輝です。

ここ最近、患者様の問診をしていて気づいたのは、

入浴についてあまり関心がなく、手短に済ませている方が多いことです。

そこで、入浴の知識と効果的な入浴方法について書いてみたいと思います。

入浴の効果は

1.温熱効果により、疲労物質や痛みを引き起こす物質を洗い流し、痛みやコリを和らげる

2.お湯の浮力により、筋肉や関節への負担が軽減することで、体の緊張がほぐれる

3.お湯の圧力により血行やリンパの流れが改善し、心肺機能の向上につながる

大きくこの3つが挙げられます。

効果的な入浴の基本は、湯船にしっかりとつかることです。

意外とシャワーだけで済ませたり、熱いお湯に入って10分以内に出てきてしまう、

という方は多いのではないでしょうか。

特に冷え症、神経痛、関節痛、不眠、胃腸機能障害などをお持ちの方は

入浴自体に治療効果があることを知っていただきたいです。

これ以外にも、入浴は身体に様々な効果をもたらします。

つづく・・・

電磁波過敏症 その2

電磁波過敏症(以下EHS)は欧米や日本でもいくつかの臨床研究が行われていますが、

その発病メカニズムや原因は明らかになっておらず、診断基準も定まっていません。

しかし、実際には”電磁波に過敏な人”が1~10%程度存在していることは明らかになっています。

症状の引き金となる要因として、携帯電話基地局、他人の携帯電話、

パソコン、送電線などが多いと言われています。

EHSを有する患者の脳機能を測定した研究では、

「今から携帯電話の電磁波を流します」と言うと、実際には電磁波がまったく流れていない環境でも

痛みを強く訴えたり、脳の機能が変化するという現象が起こることが分かっています。

つまり、過去に電磁波を受けたことで痛みや症状を自覚した経験がある場合は、

電磁波に過剰に反応してしまい、その精神的ストレスが痛みを引き起こす引き金になるということです。

対策法としては、過剰に反応してしまう機器をできるだけ身の回りに置かないことや、

電磁波それ自体ではなく、電磁波に対する自分の考え方や、行動を変える必要性がありそうです。

電磁波過敏症について

こんにちは、長岡哲輝です。

電磁波過敏症とは、人体に害の無い非常に弱い電磁波を受けることで、

頭痛、睡眠障害、皮膚症状など様々な症状が出てくる健康障害です。

私達の生活圏内には、様々な電磁波が流れています。

例えば、スマートフォン、WiFi、パソコン、電子レンジや洗濯機などの家電製品などです。

病院内ではレントゲン、CT、エコーなどがその対象です。

家電製品やスマートフォンから流れる電磁波は、非電離放射線といって、

人体への健康被害は少ないと考えられています。

一方、レントゲンやCTなどから出ている電磁波は、電離放射線といって、

非常にエネルギーの強い電磁波で、発がん性や組織の障害を引き起こします。

電磁波過敏症で問題になっているのは、通常は害の少ないと考えられる非電離放射線にあります。

つづく・・・

パーキンソン病と鍼灸

こんばんは、長岡哲輝です。

京都大学では、ヒトのiPS細胞からつくった神経細胞を

パーキンソン病患者の脳に移植する手術が世界で初めて実施されました。

iPS細胞:人間の体細胞を取り出し、培養することで様々な細胞(筋肉、内臓、神経)に変化する能力を持つ

パーキンソン病は脳の細胞から放出されるドーパミンという物質が減少することで、

筋肉が硬くなり、体がうまく動かなくなってしまう難病です。

西洋医学では脳のドーパミンを補う薬を使いますが、副作用や薬に対する感受性の低下により、

うまく症状のコントロールができない症例もあります。

当院では、パーキンソン病の患者様に対して、薬物治療と併用して鍼灸治療を行っています。

鍼灸治療を併用することで、筋肉のこわばりが軽減し、歩行や日常生活動作の改善が認められます。

東洋医学的には、筋肉のこわばりを“肝”の病と考え、“肝”と“腎”のバランスを整える治療を行います。

最先端の医療で注目されるパーキンソン病ですが、症状でお困りの方は一度ご相談ください。

症例検討会

横浜港の氷川丸

こんにちは、長岡哲輝です。

昨日は、診療終了後にスタッフ全員で新患3名の症例検討会を行いました。

症例検討会の目的は

1.患者の問題点を抽出し、よりよい治療を検討する

2.第3者にプレゼンテーションする能力を身につける

3.フィードバックを行うことで、治療や問診の課題や改善点に気づく

問診スタッフは1時間かけて収集した膨大な情報を簡潔に報告しなければなりません。

治療スタッフは、病態把握や治療方針についてわかりやすく報告する必要があります。

症例検討を行うことで、患者様に対してよりよい治療を提供できるだけでなく、

スタッフ全員の知識のアップデートや、新人教育にとても重要です。

私自身、症例検討や勉強会を通して、日々成長を実感しています!

患者様に最善の医療を提供するために、日進月歩です!

第29回日本在宅医療学会学術集会 その2

各地域では、食を支える様々な取り組みが行われていました。

京都では、京都大学と老舗料亭、伝統工芸の専門家がコラボして「京滋摂食嚥下を考える会」を立ち上げました。

口から食べることが難しい「摂食嚥下障害」のかたでも、

美味しく安全に食べられるよう工夫された京料理や、漆器をつかった介護食器などを提供しています。

医療過疎地である香川県まんのう町では、町のお弁当屋さんや新聞屋さんが中心となったボランティア団体

「ことなみ未来食工房」を立ち上げ、買い物難民の方への配食や、見守り活動を行っています。

食支援は、決して医療従事者だけでは成り立ちません。

各分野の専門家、行政、地域住民など、あらゆる異業種との連携が必要です。

これを”多職種連携”といい、食支援の最も重要な課題のひとつです。

各地域の風土やライフスタイルに合わせた食支援のかたちを、まちぐるみで考えていく必要性を感じました。

名古屋市は他の地域と比べても”食支援”に関しては遅れをとっているのではないかと思います。

鍼灸師として、この地域で何ができるのか。

課題は多いですが、やらなければいけないことは山積みです!

第29回日本在宅医療学会学術集会

はじめまして、長岡哲輝です。

いつもブログをご覧頂きありがとうございます。

11月3日、4日にパシフィコ横浜で行われた在宅医療学会に参加しました。

在宅医療学会は、主に在宅医療に関わる医師、看護師などが中心です。

今大会のテーマは「食べる楽しみを最期まで」

その中でも“食支援”というキーワードについてのディスカッションが盛んに行われました。

”食べること”について改めて考えるとてもよい機会になりました。

現在、日本の死因の第3位は”肺炎”です。その肺炎の中でも8割以上が”誤嚥性肺炎”が原因と言われています。

誤嚥性肺炎を一度発症すると、繰り返し肺炎を起こしてしまうことから、

口から食べることを諦めなくてはなりません。

胃ろうをつくったり、高カロリーの点滴などの”栄養管理”が必要になってしまします。

しかし、「最期まで口から食べたい!」という思いのある患者さんをどのように支えていくべきなのか?

これが”食支援”の大きな課題となっています。

「大好きな寿司が食べたい、お酒を飲みたい。」「妻の手作りカレーが食べたい。」

そんな願いをかなえるために、各地方では様々な取り組みが行われていました。

つづく・・・

花フェスタ記念公園

昨日は完全オフの休日

じっとしておれない性分なので(笑)

昼に天気が回復しつつあるのをみて

可児市の花フェスタ記念公園に出かけてみた

秋のバラまつりは終盤

開花はピークを過ぎていたが

気持ちの良い青空の下

広大な園内をゆっくり散策して久しぶりにリフレッシュ

バラの写真撮影を楽しんだ

赤いバラの写真は昨日ベストの一枚

新しいPLフィルターが効いたかも・・・

花フェスタ記念公園

http://www.hanafes.jp/hanafes/