認知行動療法について

認知行動療法(Congnitive Behaviorral Therapy;CBT)とは・・・?

ストレスの問題を「認知」と「行動」の側面から、自己解決していく方法。

うつ病、パニック障害、不安障害などの精神疾患の治療方法としても知られています。

認知行動療法は、その名の通り

ストレス問題に対する、認知(考えかた)と行動を変容させることで、

自己変容を促す療法です。

ストレス問題には、

1.解決できる問題(結果を変えられる)

2.解決できない問題(結果を変えられない)

があります。

解決できる問題の場合は、自分自身の「行動」を変えることができます。

解決できなければ、問題に対する認知(考え方)を変える必要があります。

つづく・・・

ストレスを客観化してみる

日々、ストレスを感じることはたくさんありますが、

「ストレスってなんだろう?」と考えたことはありますか?

「職場の上司が口うるさくてストレス」

「仕事が山積みでなにからやっていいかわからずストレス」

「彼氏に振られたストレスでやけ酒をした」

いろいろありますが、ストレスを大きく分けると

1.ストレス状況

2.ストレス反応

に分けることができます。

ストレス状況は、まさにストレスを感じている今の環境のことです。

「職場の上司がうるさい」「仕事が山積み」などです。

ストレス反応は、ストレス状況によって表れた、自分個人の反応です。

「やけ酒をした」「カラオケにいって発散した」などです。

ストレスを客観化するためには

まず、自分自身でストレス状況とストレス反応を振り返り、

紙に書くところから始めます。

つづく・・・

内なる声に気づく

不安は、いつ誰にでも起こる感情ですが、

不安を感じてもうまく対処できる人と、そうでない人がいます。

その違いどこからくるのでしょうか?

「自動思考」と「スキーマ」について

ある出来事に対してパッと思い浮かぶ考えを「自動思考」といいます。

例えば、休日の朝、「今日はいい天気だな、どこかに出かけようかな。」

待ち合わせギリギリの時間に、「この信号を逃すと間に合わない、走らなくちゃ!」

など・・・

「今の気持ちを言葉にしてください。」

といったときに出てくるものが「自動思考」といえます。

「自動思考」は“浅い思考”であり、

一日の中で何回も、頭に思い浮かんでは消えを繰り返す考えのことです。

反対に意識にのぼらない、より深いレベルにある思考を「スキーマ」といいます。

待ち合わせに遅れそうになっている人に「なんで走るんですか?」と聞いたら

「遅れそうなんだから走るのは当たり前でしょ!?」と言われるのは当然ですが、

これは無意識的に、「遅刻はいけないことだ!」「遅刻したら怒られるかもしれない!」

という深いレベルの思考「スキーマ」があります。

スキーマはその人にとって、当たり前の「価値観」や「信念」と言えます。

つづく・・・