ケニア渡航日記 -村人たちへの鍼灸治療-
鍼灸治療は、現地の村人たちには連日大反響(?)で、
待合にあふれるほど列をつくって、鍼灸の順番待ちをしていました。
日本語が通じない海外での施術は、私自身始めての経験でした。
通訳はいるものの、英語は中学2年生レベルなので単語でのやりとりがやっと・・・汗
学生の頃、初めて臨床の現場にでたときの“緊張感”や、
普段の治療院では感じない“焦り”がじわじわ出てきて、初心が思い出されました。
最終的に4日間通して、全患者数は874名、鍼灸受療者数は367名でした。
来院された約40%の患者さんが鍼灸治療を受けたことになります。
運動器系愁訴が圧倒的に多く、現在集計中ですがおそらく60~70%近くは、
中〜高齢女性の腰痛が占めていると思われます。
ヘルスセンターの周囲は農業で生計をたてているところがほとんどで、
広大な畑を耕すのも一苦労。
腰、膝などの関節の負担がとても大きいのでしょう。
中には、関節リウマチが進行して、骨が変形している方もいました。
短い治療時間の中で、「こんな治療でいいのか?」と思うことはたくさんありましたが、
施術後、笑顔で「Asante」と言ってくれたときは、本当に安心しました。
「Asante」は「ありがとう」という意味。
我々のチーム「アサンテナゴヤ」の由来です。
ボランティアのベロニカには、通訳、患者の誘導、問診など大変助けられました。
つづく・・・