脳梗塞による複視治癒

脳梗塞による複視が比較的短期間で治癒したので報告します。

患者:77才男性

主訴:今年9月突然右目で物が二重に見えるようになり、総合病院を受診、

   左脳脳梗塞の診断、内服治療を始めるも変化なく、

   眼科を受診、プリズム眼鏡によるリハビリ必要との診断

   10月2日当院に初診来院

脈診:中位で緩滑脈、舌診:舌腹暗紅、舌下静脈怒張

弁証:1時間の問診と体表観察所見により

   左気の偏在・お血症

処置:左承光・左三陰交に30分置鍼

症状指導:肉食中心の食生活なので、野菜を多く摂取するように指導。

経過:2ヶ月10回の施術でプリズム眼鏡が不要になり複視改善

    12回の鍼治療で複視消失。治癒とした。

考察:食養生と、空間診、お血へのアプローチが奏功したと考える

   脳梗塞後遺症の複視への鍼治療の可能性が明らかになった。

   

   

気管支喘息の鍼灸治療

寒暖差で体調不良の方が増えています。

寒暖差の影響を受けやすい疾患の中に気管支喘息があります。

東洋医学では「哮喘」といい以下のように分類しています。

【肝胆阻肺】

身体が冷えやすく、寒冷によって発作が誘発されます。

脈診:浮弦 舌診:舌苔白滑

治法:温肺散寒・化痰止哮

【熱痰阻肺】

身体に熱がこもりやすく、温暖によって発作が誘発され

冬の季節に日中の気温が上昇する日などに増悪します。

脈診:滑数 舌診:舌色紅・舌苔黄膩

治法:宣肺清熱・化痰止哮

【寒熱狭雑】

冷えと熱がどちらもある場合、上熱下寒の方に多い

脈診:浮緊数 舌診:舌苔黄白

治法:散寒清熱・宣肺化痰

【陽虚痰阻】

身体の冷えがきつく温める機能が低下した状態で、疲れやすい方

脈診:沈虚 舌診:舌苔淡泊、胖大

治法:温陽益気・降気化痰

【陰虚痰阻】

身体の陰液が不足し、熱がこもった状態の方に多い

脈診:細数 舌診:紅乾燥・無苔

治法:慈陰清熱・降気化痰

【気管支喘息に対する当院の治療方針】

①医師の診察(呼吸器内科)を受け

 内服薬や気管支拡張剤などの処方をうけていることが前提

②内服治療や気管支拡張剤の使用と並行して鍼灸治療を始める

③発作時ではなく、緩解期に鍼灸治療を開始し、体質改善により

 発作の頻度を少なくし、緩解に導くことが目標となります。

院内CO2濃度を測定した結果は?

新型コロナウイルス感染者数は

驚くほど少なくなりこのまま終息することを願うばかりです

さて当院では院内14か所の全ての窓を常時解放し

換気扇13台が常時稼働しています

厚労省は建物内でのCO2濃度は1000ppm以下が望ましいとしていますので

先日CO2センサーを導入し計測した結果

院内でのCO2(二酸化炭素)濃度は400~600PPMと安定しており

換気は十分されていることが証明されました

ちなみに自宅の寝室(10畳)で一晩締め切った状態で測定したところ

1800PPM!と驚くほどの高い値になりました

ご家庭でもまめな換気が必要ということですね

肝兪の効能

頸部の異常な緊張を認める患者様

大学病院で精査中であるが痙性斜頸の疑い

40~50分の問診後の体表観察所見では

右肝兪の実の反応が最も顕著であった

3番鍼で15分の置鍼

直後に頸部の異常な緊張は消失した

肝は魂を主るといわれる

患者は長引く抑うつで病が心から魂に至った

心魂に問題がある場合、右肝兪の反応を丁寧に診ることが重要と

知らしめた症例であった

土曜日のご予約キャンセルについてのお願い

毎週土曜日は予約が大変込み合っております。

土曜日はキャンセル待ちの患者様も見えますので、

ご予約のキャンセル、変更の場合はできる限り前日までにご連絡をお願いいたします。

当日になって直前のキャンセルは極力お控えください。

何卒ご理解とご協力をお願いいたします。

院長

慢性副鼻腔炎治癒

最近ブログの投稿が滞っているので

症例報告をしていきたいと思います

50代女性

慢性的に鼻閉と顔面痛を自覚し、CT検査で副鼻腔炎を指摘され

抗生剤を内服するも主訴は改善せず来院

その他の随伴症状として機能性ディスペプシアによる胃の膨満感

脾肺の気虚と診たて少数鍼で治療開始

1ヶ月7回の施術で副鼻腔の炎症は治癒(CT検査で確認)抗生剤中止

胃の膨満感も消失経過は良好

弁証論地による少数鍼が奏功した症例

眼科疾患の鍼治療の可能性

眼科疾患に対する鍼治療の有効性が明らかになってきた。

白内障、緑内障、加齢黄斑変性症等

病気そのものを治すことはできないが

視力、眼圧の改善などが認められる症例が増えてきている

今後は眼科の検査結果を共有し

治療効果の評価をしていきたいと考えている

コロナ禍における心の不調

先の見えないコロナ禍において

当院においても年齢を問わず不安を抱えている患者様が増えていると実感している。

国立成育医療研究センターによる調査(’20年11月12月)によると

小学校4~6年生の15%、中学生の24%、高校生の30%

に気分の落ち込みやイライラ、気力低下などを伴う「中等度」以上のうつ症状があった。

アンケートに回答した親の29%にも中等度以上のうつ症状がみられた。

新型コロナウイルスの感染拡大は、特にストレス耐性が弱い人にうつ症状を引き起こしている。

早い段階で手を差しのべ、寄り添う「予防的介入」をする必要を感じながら患者様と接している。

国立成育医療研究センターの田中恭子医師は「子供は成長、発達していく強みがあり、

その過程でよくなっていく場合がある」としており、悲観しすぎないことが大切だ。

長岡治療院日記URL変更のお知らせ

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今後は当ブログは当院HPから投稿することになりましたので、

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