「自分らしさ」ってなんだろう:輪読会をやりました
先日、同朋大学で行われた磯野真穂さんの講演会に参加してきました。
テーマは「自分らしさ」。
平成以降、この言葉は私たちの日常に溢れるようになり、聞き慣れたフレーズになっています。
しかし、それが一体何を意味するのか、私たちはどれだけ理解しているのでしょうか。
磯野さんの著書『他者と生きる』では、「日本人には“個”が根づきにくい」という興味深い視点が示されています。
この考え方に触れたとき、「自分らしさ」についてみんなと一緒に考えたいと思い、スタッフと輪読会を開くことにしました。
正直、この本はとても難解です。
一人で読むには少しハードルが高い部分もありましたが、輪読会ではみんなで読み合い、「これってどういうことだろう?」と意見を交わすことができました。
特に「自分らしいってどういう意味なんだろう?」という問いには、様々な視点からの意見が飛び交い、大いに盛り上がりました。
もちろん、これに「答え」が出るわけではありません。
でも、他者との関わり方や自分自身について深く考える時間を持つことで、自分の世界観が広がった気がします。
それは一人で本を読むだけでは得られない、貴重な経験だと思います。
「自分らしさ」という言葉に少し疲れを感じるとき、あるいは迷ったとき、誰かと一緒に考える機会を持つことで新しい発見があるかもしれません。
磯野さんの言葉を借りれば、私たちは「他者と生きる」存在ですから、そのプロセスこそが大切なのではないかと思います。
皆さんにとっての「自分らしさ」とは何ですか?ぜひ考えてみてください