長岡亨先生の1周忌

5月22日、長岡亨先生が亡くなり今日で1年。
平成元年に開設した長岡治療院は今年で35周年を迎えることができました。

待合にある父の遺影の前には、いつのまにかお供えものがたくさん。
ワインやお餅や車などなど…好きだったものばかり。さぞ喜んでいることでしょう。



長年院長が担当していた患者さんから、こんなことを言われました。
「先生はほんとうによく話を聞いてくれた。わたしの性格とか、趣味、生き方すべて理解してくれた。だから何でも気兼ねなく話せました。」
きっと性格とか趣味を理解しようとしていたのは先生だけでなく、患者さんみなさんもまた、先生ことを理解してくれていたのだなぁとしみじみ感じました。

そういう関係性をなんというんでしょうね。

父親もまたひとりの患者であったにも関わらず、ひとりひとりの患者を理解しようとし、最後まで治療を提供しつづけました。
そういう姿に、鍼灸師としてのプロフェッショナリズムを感じずにはいられません。

わたしも長岡治療院の新院長として、地域のみなさまに愛される、なんでも相談できる、すてきな街の鍼灸院をつくっていきたいです!

東洋医学の可能性

昨日のNHKスペシャルはご覧になりましたか?

とても勉強になる内容で、改めて鍼灸の可能性を実感しています。


番組でも紹介されていましたが、近年、鍼灸に関する論文数は急激に増えており、その効果が科学的に証明されつつあります

特に、鍼が迷走神経を刺激することで、副腎や消化器、心臓など様々な臓器に良い影響を与えることが分かってきました。

迷走神経が活性化されると、自律神経のバランスが整い、ストレスが軽減されるだけでなく、免疫力も向上すると言われています。

番組内では、敗血症という重度の感染症の治療に鍼灸が活用されている場面もありました。

しかし、日本ではまだ鍼灸を行える病院が少ないのが現状です。

多くの病院は西洋医学を中心に治療を行っており、鍼灸を取り入れているところはごく一部です。

このため、鍼灸の有効性がもっと広く認識される必要があります。


西洋医学と東洋医学の両方の良いところを活かすことで、より効果的な治療が可能になります。

例えば、慢性的な痛みやストレス関連の病気に対して、薬物療法と鍼灸を併用することで、治療効果が高まることが期待されています。

今後は、東洋医学と西洋医学が協力し合って、より良い医療が提供できるようになることを願っています。

鍼灸師として、鍼灸の効果をもっと広め、東洋医学の可能性を追求していきたいと思っています。

NHKスペシャルで東洋医学の特集があります

先日放送された「トリセツショー」はご覧になりましたか?

わかりやすく、かつ科学的な内容で鍼灸師でも大変勉強になりました。


さて、今回はNHKスペシャルでも鍼灸・漢方の特集があるようです。

東洋医学を“科学”する 〜鍼灸(しんきゅう)・漢方薬の新たな世界〜

モデル・冨永愛さんが専門家に体調や体質を見てもらいながら東洋医学を体感。

世界の最新研究や臨床現場のドキュメントから、西洋医学と東洋医学の融合で広がる新たな医療の可能性に迫っていく。

とのことです。

5月19日(日)21:00~

ぜひご覧ください。

https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/episode/te/57RRJM47NY

NHKで鍼灸のツボ特集があります

NHKの「明日が変わるトリセツショー」という番組で、鍼灸の特集があります。

▼東洋医学の神秘“ツボ”を大解明!驚きの正体とメカニズムとは?

▼腰痛・肩こり・疲労・美容おすすめツボ大紹介!

などなどツボに関する内容となっているようです。

https://www.nhk.jp/p/torisetsu-show/ts/J6MX7VP885/episode/te/NY268XZKKG


実は以前に、全日本鍼灸学会会員に向けて「よく使うツボは?」というアンケートがありました。

まさかNHKが絡んでいるとは知りませんでした。


「東洋医学ホントのチカラ」という番組をご存知でしょうか。

ディレクターの山本高穂さんは、東洋医学にとても関心のあるかたらしく、

鍼灸の魅力を多くの人に知ってほしいという思いで、番組制作をしているそうです。

こういった番組で鍼灸の効果を正しく広めてもらえるのはとても意義のあることですね。

5月16日(木) 午後7:30〜午後8:15からです。

あなたの肌はウエット?ドライ?

今日は1日雨が降り、ジメジメとした嫌な天気でしたね。

肌にまとわりつくような汗が不快感をよりいっそう高めていました。

患者さんの症状としては、めまい、頭痛、関節痛が多かった印象です。


これからの梅雨時期、実は皮膚の状態をみると色々分かることがあります。

通常湿度が高いとき、皮膚は適度な湿り気のあるウェットな状態が正常ですが、

過剰に発汗しすぎてベトベトしていたり、逆にカサカサなドライな肌のひともいます。


肌がベトベトしやすい人は、東洋医学的には湿熱といいます。

日頃から飲食の不摂生で胃腸に負担をかけているひとや、肌に炎症が起こりやすいタイプ。

アルコールや香辛料、油物は極力控えて、季節の野菜や果物を積極的に摂るといいでしょう。


逆にカサカサしてドライな人は、陰虚といいます。

潤いが足りない状態で、慢性的な睡眠不足、ホルモンバランスの乱れ、水分不足などがあります。

睡眠リズムを整えるのが最優先、水分を1~1.5Lほど摂るようにしましょう。

大豆、豆腐、大根、ゆり根など、白い食べ物はホルモンバランスを調整してくれるのでおすすめ。

また、汗が出過ぎるような激しい運動や、長風呂・サウナなどは体力を消耗してしまうので要注意。