街の鍼灸院の役割:「最もいい選択」を考える

鍼灸院が街の中で果たす役割について考えてみましょう。

患者さんはしばしば「辛い症状をなんとかして欲しい」と相談にやってきますが、

我々鍼灸師にはときに鍼灸治療以外の選択を勧める場合があります。

最も一般的なのは、病院受診を勧めることです。

それは、症状や重症度によっては、手術や内服が必要な場合もあるからです。

私たちの役割は、患者さんに「最もいい選択」をしてもらえるよう、背中を押してあげることでもあります。

鍼灸が効く・効かないではなく、最善の方法を一緒に探していくことが大切です。

そのために、患者さんが何でも相談できるような、信頼できる街の鍼灸院を目指しています。

印堂(いんどう):アレルギー性鼻炎や嗅覚障害に効果的な鍼灸のツボ

最近の経験から、鍼灸の力が目覚ましい効果を示すツボのひとつ、印堂(いんどう)についてご紹介します。

印堂は、アレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎、そしてコロナ後遺症による嗅覚障害や異臭症など、さまざまな鼻の問題に効果を発揮するという経験があります。

触診で印堂に熱感を感じる場合、特に効果が現れやすい傾向があります。

これは、体内(特に顔〜上半身)に熱がこもっている場合に、印堂が清熱作用をもたらす可能性があるためです。

ただし、単純にツボを刺すだけではなく、患者の症状や体質を考慮し、弁証論治に基づいた判断が重要です。

つまり、印堂が特定の症状に効果を示しますが、全ての患者に適用されるわけではないので注意。

鍼灸治療は、患者とのコミュニケーションを大切にし、適切な判断を下すことが肝要です。

もし鼻の問題に悩んでいる方がいらっしゃれば、ぜひ一度ご相談ください。

最適な施術方法を見つけ、快適な生活を取り戻すお手伝いを致します。

機能性ディスペスシアの症例

機能性ディスペプシアは、一般的には「不快な胃の症状があるけれども、はっきりとした原因が特定されない」という状態を指します。

胃もたれ、胃痛、すぐにお腹いっぱいになる、などの症状が慢性的に続きます。

食べ物がおいしく食べられないため、患者さんの生活の質は大きく低下します。

原因は様々ですが、精神的なストレス(肝鬱気滞)が発症に大きく関与しており、西洋医学では治療に苦渋する場合も少なくありません。

今回、「機能性ディスペプシア」による胃痛や吐き気に対して、鍼灸治療が有効だった症例を共有します。

70代女性

20年来の慢性的な吐き気・胃痛があり、病院で内視鏡検査を10回以上繰り返すも原因がわからず。

2年前にようやく「機能性ディスペプシア」の診断がつきました。

ここ最近、家庭内で大きなストレスがあり、症状が悪化。

体重も3kgやせてしまいました。

友人のご紹介で当院を受診されました。

弁証は肝胃不和として、内関-公孫に10分の置鍼。

2診目からランチがおいしく食べられる。吐き気が治まるなど、鍼灸が著効。

3診目には症状はほぼ消失。

初診時の著名な心下部の圧痛も消失し、体表所見も改善しました。

「機能性ディスペプシア」は鍼灸治療に反応がいいケースが多い印象で

このように数回で緩解する症例も少なくありません。

お困りの方は是非一度ご相談ください。

春の訪れ

今日(4月4日)は二十四節気では「清明」にあたります。

自然の活力が最も高まり、草木が生い茂る時期にあたるため、「清明」という名前が付けられているそうです。

春の中頃に位置し、暖かい日差しと、新緑が目覚める時期に訪れます。

清明は、中国では、非常に重要な伝統的な祭りとして扱われています。

家族や友人と一緒に墓参りに行ったり、祖先を敬い、墓地を清掃するのが習慣とのこと。

日本のお彼岸やお盆と似ていますね。

墓地を清め、美しい花を植えることで、故人を思い出し、感謝の気持ちを表します。

また、青草や野菜の花を摘んで祭壇に供えたり、自然の中でピクニックを楽しむこともあるそうです。

みなさんも、桜や緑をゆっくり眺めながら、お散歩や散策を楽しまれてはいかがでしょうか。

新しいスタッフが加入しました!

皆様、お知らせです。

4月1日より、当社に新しい仲間(今井宗太郎先生)が加わりました!

今井先生は、今年の3月にはり・きゅうの国家試験に合格し、鍼灸師としてのキャリアがスタートしました。

これから長岡治療院でたくさんの経験を積んで、一人前の鍼灸師に成長していくことでしょう。

みなさまにも、今井先生をあたたかく見守っていただけると嬉しいです。

ご好評につき!春の美容鍼キャンペーン期間延長します!

春の美容鍼お試しキャンペーンは、ご好評につき期間を延長しました!

予約は3月末まで受け付けいたしますので、気になるかたはお早めにご予約ください。

なお、ご予約日は4月以降となりますのでご了承ください。

離断性骨軟骨炎の症例

離断性骨軟骨炎は、スポーツなどで繰り返し動作により軟骨が剥がれ落ちてしまう病気です。

剥がれた軟骨が関節遊離した場合は手術が適応となる場合もありますが、

基本的には保存療法となります。

今回、小学生女児の離断性骨軟骨炎に鍼治療が有効だったのでご紹介します。

9歳 女児 

主訴:右足関節の痛み

2023年11月ごろから右足関節に痛みがあり、整形外科にて「距骨離断性骨軟骨炎」と診断されました。

MRIでは距骨(かかとの骨)の軟骨が剥がれかけている状態。

初診時は松葉杖を使っており、まったく体重がかけられませんでした。

右足の関節は拘縮しており、少し動かすだけでも思わず顔をしかめるほどの激痛でした。

東洋医学的には肝経病証と考え、行間やレイ溝を使用。

自宅では前脛骨筋や後脛骨筋のセルフマッサージを指導。

整形外科での可動域訓練も併用して、徐々に痛みが緩和して可動域が広がってきました。

5診目に、足の井穴に刺絡をした後から著明に痛みが緩和し、右足に40%ほど荷重できるようになりました。

3ヶ月後のMRIでは、距骨の炎症が引いており、

Drからは「通常こんなに早く治ることはめずらしい」と言われたとのこと。

まだ完治したわけではありませんが、予後は良好と思われます。

院内勉強会をやりました

今日は週一回の院内勉強会を開催しました。

新人スタッフの育成のため、

問診、鍼の練習、身体のみかたなど、スタッフみんなで勉強しています。

今回は舌や脈の診察方法を復習しました。

東洋医学の診察では、舌診や脈診がもっとも重要です。

新人スタッフに先輩が丁寧に教えてくれているのが印象的でした。

人に教えることも、自分の勉強になりますね。

日々いい治療ができるよう全員でがんばります!

【特別価格】春の美容鍼キャンペーン【10名様限定】

2024年3月から、春の美容鍼キャンペーンをはじめます!

特別価格2,500円で美容鍼を体験できます。

寒暖差、花粉、紫外線などなど・・・

春の肌トラブル対策に、ぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか。

【コース内容】

A:美容鍼+かっさ+ローラー鍼

B:電気美容鍼+かっさ+ローラー鍼

*A,Bどちらかお選びいただけます

*施術時間は30分となります

*体験は一回限りとさせていただきます

お気軽にお問い合わせください!

052-804-8190

花粉症には鍼灸

花粉症には「耳ツボ」が有効なことをご存知でしょうか。

当院では30年前から花粉症の鍼灸治療について研究しており、

著効、有効を合わせると87%の患者様で効果が認められております。

この実績は「耳ツボを使用した花粉症治療」というテーマで学会発表*されました。

*(公社)日本鍼灸師会全国大会にて長岡亨先生が口演発表

点鼻薬と、抗アレルギー剤の内服を併用されることもありますが、

鍼灸単独でも効果があります。

片方の耳ツボに小さい鍼を貼付し(パイオネックス)

週に一度反対側に貼り替える、という治療です。

花粉が大量に飛散する前から始めた方がより有効です。

身体に負担がなく、副作用もないので、花粉症でお悩みの方にはおススメできます。