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時間感覚2

動物が絶えず「今」だけを考えて行動しているのに対して

時間間隔を持ったヒトは「現在・過去・未来」

を同時に見渡すことができる

時には過去を悔やんで落ち込むこともあるが

一方で明るい未来を創造することもできるため

現実が苦しくても決してへこたれることなく

生産的に生きていけることができる

ヒトだけに備わったこの「時間感覚」を使わないのは”もったいない”

時間感覚1

私たちは不断当たり前のように

明日や未来のことを考えながら生きている

実は明日を想像する能力は人間だけに備わったもの

ヒトは失われた動物的本能の代わりに

自我を持つことになったが

自我を持ったことで他の動物にはない

特殊な能力を獲得することになった

その能力の一つが「時間感覚」である

以下続く

情報過多の功罪

医師に病名を告げられる

病気が解って安心する人

心配する人

悲観する人

心配のあまりネットで調べてると

往々にして不安が増幅する

東洋医学で逆証(治りがたい病気)でなければ

「大丈夫よくなります」という言葉が

どれほど患者さんをに希望を与え

自然治癒力を引き出すかを我々は知っている

待合室の患者さん

スタッフ用のトイレはあえて作らなかった理由

待合室を通って患者さんのトイレを共用することで

治療前や治療後の患者さんに会うことができるから

悩み、不安、喜び、緊張、笑顔、安心

様々な表情を一瞬で読み取ることが習性

調子はどうですか?と伺う前にわかることも多い

昭憲皇太后の大御心

明治神宮のおみくじに書かれていた言葉

「かりそめのことは 思はでくらすこそ 世にながらへむ薬なるらめ」

【要 約】

とかく人間は目先のことに追われて

過ぎ去ったことをくよくよと考えたり

取り越し苦労して、無駄なエネルギーを費やしがちです

これは愚かなことです

今日一日を感謝しつつ

精一杯に励むことが、幸せに恵まれる基です

昭憲皇太后は27825首の歌を書かれており

明治神宮ではおみくじを【大御心】として表わしている

素晴らしかったのでご紹介をしました

オキシトシンの効能

昨日は小児はりやタッチングによってオキシトシンが分泌されることを書いた

オキシトシン(Oxytocin)とは子宮収縮ホルモン・射乳ホルモンとして有名であるが

近年では良好な人間関係を築き、社会生活をする上でなくてはならないホルモとして注目されている

オキシトシンは脳内に分泌され、オキシトシン受容体を発現するニューロンに働きかけ

機能として・社会人知能能力・個体識別能力・社会行動・母子関係などに関与し

良好な母子関係や、人間関係を築く上でなくてはならないホルモンといわれ

精神的、身体的ストレスの緩和を図り、心身とも良好な状態に維持、改善するなどの

多様な効果があることが明らかにされてきた

社交性の高い人が、社交性の低い人に比べて健康で長生きすることが報告され

また、社交性の高い人はストレス耐性が発達しているとも報告されている

ここにオキシトシンの関与があることが解ってきた

「身体の触れ合い」「肌のぬくもり」「愛撫」などの体表刺激によって

ストレスは緩和されるとされ、それにはオキシトシンの効果が関与していると考えられている

日本人は欧米人と比べ親子・夫婦関係において

関係が長くなるほど肌の触れ合いが少なくなる傾向にある

文化の違いがあるので親子関係での肌の触れ合い(ハグ)などは無理としても

夫婦関係では年齢ともに少なくなる傾向の肌の触れ合い(タッチングや愛撫・ハグ)は

心身の健康を維持する上でもとても大切なことでもある

小児はり・タッチングの効果

昨日の小児はり学会での基調講演

明治国際医療大学特任教授 矢野 忠先生

小児はりの心地よい皮膚刺激により

様々なホルモンや生理活性物質が産生されることを学んだ

小児疳の虫、夜尿症、胃腸障害、睡眠障害等は勿論

てんかん、発達障害に於いても良い効果を表すことを我々は経験してきた

タッチングという手指や手掌で皮膚表面へのフェザータッチにより

オキシトシンというホルモンが分泌されることが解っている

オキシトシンは自閉症や発達障害の治療効果は勿論

良好な母子関係や人間関係を築く上でなくてはならないホルモンだそうだ

人間の皮膚のセンサーは脳神経と直結しているので

鍼やフェザータッチの皮膚刺激が

オキシトシン以外にも

様々な生理活性物質を産生することで

疾病治癒に有用であることが理解できた

小児はりの理論や様々な手技を見て体験し

多くの学びを得ることができた

アンガーマネジメントとは?

会社の上司や部下にイライラしたり

いうことを聞かない子供を怒鳴ったり

妻や夫の行動や言葉にイライラ

こんな経験は誰でもあると思う

イラッときても「6秒程度考える間をおく」ことで多くの怒りは静まる

突発的に起きた怒りの感情は、長くて6秒しか続かないという

これは”アンガーマネージメント”という心理学の手法

”アンガーマネージメント”とは

1970年に米国で開発され、2000年代に入ると

怒りやストレスをコントロールすることに使われるようになった

要約すると

①衝動のコントロール
 「怒りの感情のピークが過ぎるように6秒待つ」

②思考のコントロール
 相手の行動を
 1)全く問題ないこと

2)少しイラッとするけれど許せること

 3)許せないこと
 の3つの基準に分類する
 2)の「少しイラッとするけれど許せること」を意識的に広げるようにする

③行動のコントロール
 怒りを
 1)重要かどうか
 2)変えられるかどうか
 という2つの軸に分類して行動を考える
 「変えられないけど、重要ではない」なら仕方がないと思えるようになること

②と③については自分の基準をしっかり持ち
「相手やその時の気分によって変えないことが大切」

意識して練習すれば誰でもできるようになるそうだ

日頃からイライラしやすい人は試してみては?

起立性低血圧治癒

小学生男子

朝起きてからめまいがして気分が悪く

数分間立っていられない

血圧測定

ベッドでの臥位104/56
 
     座位92/56
 
     立位88/56

小児科で最も低いときに座位で60/不明

西洋医学的には起立性低血圧

東洋医学的には肝陽化風

2回の鍼治療で主訴は消失

血圧の差もごくわずかとなって治癒とした

病の背景は複雑な問題があるが

主訴が消失すればココロの乱れもなくなる一例

アドラーのことば12

アルフレッド アドラーのことば12

ガミガミと叱られ続けた者が

暗い性格になるとは限らない

親の考えを受け容れるか

親を反面教師にするかは

「自分の意志」で決めるのだから