照海の効能
猛暑と熱帯夜で腎陰を消耗して
上実下虚となり
下半身のだるさ、頭痛、眩暈
酷いと熱中症になる
足の少陰腎経の照海の左右差を調べ
虚側に少し長めに置鍼20~30分
上焦の内熱(虚熱)は速やかに冷める
猛暑と熱帯夜で腎陰を消耗して
上実下虚となり
下半身のだるさ、頭痛、眩暈
酷いと熱中症になる
足の少陰腎経の照海の左右差を調べ
虚側に少し長めに置鍼20~30分
上焦の内熱(虚熱)は速やかに冷める
五臓の”肝”の機能のおさらい
肝は疏泄を主る
肝は血を貯蔵する
肝は筋を主る
目に開竅し、華は爪にある
50歳男性
主訴:肩関節・手関節・手指関節・頸部痛・前腕の痛みとしびれ
現病歴:15年前から発症、ゴルフの後に悪化酷いと歯ブラシを持てないほどになる
頸椎の変形で神経が触っていると整形外科では言われた
右肩関節・外転ROM100°・結滞動作不可
左肩関節・外転ROM90°・
頸椎回旋RL共ROM30°首が回らないので車の左右安全確認は目を動かしてする
弁証:気滞血瘀
処置:右肝兪に15分置鍼
経過:2回の治療ですべての関節可動域は正常、ゴルフも再開した
小関節の残存する痛みは銀の古代鍼の接触で消失
考察:肝は筋のみならず、靭帯、腱も主ると考えると
肝兪の一穴で全身の関節痛や関節硬縮が早期に寛解したことが理解できる
患者さんは「一本の鍼でどうしてこんなに動くのか?」と理解できない様子
皮膚を羽毛で撫でるように触診する
指先の感覚を研ぎ澄ますと
鍼を打つべきツボが見えてくる
そっと一本の鍼を打つ
脈や舌の変化を確かめる
患者さんの表情や気色の
良好な変化を確かめる
良い治療をするためには
常に五感を研ぎ澄ます鍛錬が求められる
40代男性
主訴:1年前から左肩関節痛、頸部痛、両側手指DIP関節痛・手指知覚過敏
問診中に椅子に座っているのが苦痛なほど頸部痛、肩関節痛は酷く
手指はこわばり握ることができない、肩関節は上に挙げられない
総合病院を転々とし、他で鍼灸治療を受けるも変化なく悪化するので
心配された会社の社長が知人の紹介で車に乗せて来院
ご自分で車の運転が全くできない状態
1時間の問診と詳細な体表観察により
弁証:気滞血瘀・陽明大腸経の経気不利
処置:左合谷に3番鍼で15分置鍼、ベッドで15分休憩
経過:治療後には一年間毎日続いていた酷い痛みが、驚くことにほぼすべて消失
手指の知覚過敏消失、手を握ることが可能、肩関節可動域正常、頸部痛消失
第2診の今日も経過はよくご自分で車を運転して来院された
患者さん、同伴者、担当した小生を含め誰もが目を見張る回復を示し
たった一本の鍼の効果、北辰会式体表観察の素晴らしさに改めて敬服した症例
交通事故後遺症
50代♂
約一ヶ月前に受傷
頸部痛と腰痛で休職中
整形外科的な局所治療では治らないので来院
理学的検査でSLRテストで右60°(+)左45°(+)臀部に放散痛
心肝気鬱と診たて
左後谿に1番鍼で置鍼10分
抜鍼後にはSLRテストは左右とも90°(-)放散痛は消失
1ヶ月間整形外科に毎日通院していた患者さんは
こんなにすぐ効くんですかと信じられない様子
交通事故後遺症には必ず被害者としての”気鬱”が認められるので
神主学説に基づく”後谿”はとても有効な経穴なのです
久しぶりに来院された女医さん
ストレスフルで疲れがたまって蕁麻疹もあるとのこと
左後渓に置鍼10分
様子を見に行くと上に気が昇って頭が熱いという
脈診すると沈弱であったが浮いて硬くなっている
降気の目的で左太衝に改めて鍼を打つ
この処置で治療後は頭も体もすっきり
脈診でも脈は落ち着ちつき、疲れも取れた様子
ツボを間違うと気を乱すことがあるが
一本の鍼なので、原因が特定でき即座にリカバリーができることが
北辰会式鍼治療の良いところだ(めったにないことですが)
患者さんには1回目の治療の誤りと、2回目の治療の説明をした
信頼関係にあるので、後が楽になって全く意に介していない様子だった
臨床能力を高めるためには経験と知識、直感力を磨き続けるのみ
50代♂
5日前から急性腰痛(朝洗顔時に激痛)
マッサージや湿布でよくならず来院
夜間痛で目覚めるほど、歩行姿勢も体は傾いて前傾気味
S先生担当により弁証は「肝鬱気滞血瘀」「胆経腰痛」
処置は右後渓に3番鍼で10分間置鍼、鳩枢に知熱灸
翌日再診時には7割痛みが軽減
単純な胆経腰痛の場合実測の後渓が驚くような効果を示す
頭頂部に”百会”というツボがある
あらゆる経脈、絡脈の気hが集まる処
陽気の調整で使うと,気を下に引き下げることができる
逆に陽気が著しく落ちた場合にはお灸が良く効くので
陽気を上げることもできる
精神科の疾患(うつ病・統合失調症等)
パーキンソン氏病、パーキンソン症候群
不妊症・不眠症・発達障害・アトピー etc・・・
但し初診患者さんにはめったに使わない
左右に気の偏りがあれば
百会の右左も有効だ
最近の治療で使用する鍼はタフリー社製の『蓮風鍼』
『蓮風鍼』は特殊な形状で非常に皮膚の切皮がしやすく
よくしなり、痛みを感じない良質の鍼である
価格は少々高いが道具にこだわりたいので使っているが
治療効果についても今までより明らかによくなる感触がある
たった1本の鍼の効果には臨床23年の積み重ねと
難病への挑戦するココロ
他では治せない病を治したい、という強い信念によって導かれる
40 代 ♀
慢性的な腰痛、肩背部痛
問診を40 分、体表観察10分
弁証は肝鬱気滞による右の気滞
治方は疏肝理気
取穴は右太衝に10 分置鍼
治療後は全ての痛みがほとんど消失か軽減
弁証が正確で取穴が正しければたった1 本の鍼で
驚くような効果を示す
但し慢性疾患なので3 日後の再診で経過の確認が必要
患者さんは笑顔で帰られた
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