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腸内細菌 その3

腸内細菌と免疫反応は相互に関係しています。

腸内細菌のバランスが取れていれば、免疫反応は正常に働きます、

また、免疫機能が正常であれば、腸内細菌もバランスがとれた状態を保てます。

つまり、腸内細菌のバランスが乱れると、免疫反応が過剰になり

アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患や、炎症性腸疾患などになりやすいのです。

では、腸内細菌のバランスを乱す原因は何でしょうか。

一つは、ストレスです。

長期的なストレスは、「コルチゾール」というホルモンの分泌が増加するため

免疫抑制や易感染性により炎症を起こしやすい状態になります。

宇宙飛行士の飛行訓練の際、狭い空間に閉じ込めた場合の腸内細菌を調べた研究では、

“悪玉菌”が増え、“善玉菌”が減少することがわかりました。

同様の結果が、ラットやマウスの研究でも明らかになっています。

このようにストレスに晒されると、腸内細菌は乱れてしまうのです。

つづく・・・

電磁波過敏症 その2

電磁波過敏症(以下EHS)は欧米や日本でもいくつかの臨床研究が行われていますが、

その発病メカニズムや原因は明らかになっておらず、診断基準も定まっていません。

しかし、実際には”電磁波に過敏な人”が1~10%程度存在していることは明らかになっています。

症状の引き金となる要因として、携帯電話基地局、他人の携帯電話、

パソコン、送電線などが多いと言われています。

EHSを有する患者の脳機能を測定した研究では、

「今から携帯電話の電磁波を流します」と言うと、実際には電磁波がまったく流れていない環境でも

痛みを強く訴えたり、脳の機能が変化するという現象が起こることが分かっています。

つまり、過去に電磁波を受けたことで痛みや症状を自覚した経験がある場合は、

電磁波に過剰に反応してしまい、その精神的ストレスが痛みを引き起こす引き金になるということです。

対策法としては、過剰に反応してしまう機器をできるだけ身の回りに置かないことや、

電磁波それ自体ではなく、電磁波に対する自分の考え方や、行動を変える必要性がありそうです。

電磁波過敏症について

こんにちは、長岡哲輝です。

電磁波過敏症とは、人体に害の無い非常に弱い電磁波を受けることで、

頭痛、睡眠障害、皮膚症状など様々な症状が出てくる健康障害です。

私達の生活圏内には、様々な電磁波が流れています。

例えば、スマートフォン、WiFi、パソコン、電子レンジや洗濯機などの家電製品などです。

病院内ではレントゲン、CT、エコーなどがその対象です。

家電製品やスマートフォンから流れる電磁波は、非電離放射線といって、

人体への健康被害は少ないと考えられています。

一方、レントゲンやCTなどから出ている電磁波は、電離放射線といって、

非常にエネルギーの強い電磁波で、発がん性や組織の障害を引き起こします。

電磁波過敏症で問題になっているのは、通常は害の少ないと考えられる非電離放射線にあります。

つづく・・・

オキシトシンが良く出る体質に改善する

痛みにとても過敏な患者さんは

背景に複雑な成育環境を持った人が多い

例えば両親からの愛情を受けたことがなく

虐待されてて育った人は幼児期から成長期にかけて

オキシトシンが不足したために

大人になって精神的に不安定になったり

痛みや不定愁訴に悩まされる人になりやすい

しかし、オキシトシンが出にくい体質の人でも

良く出る体質に変えることができる

それには周囲のサポートが必要となる

人との交流で分泌が促されるオキシトシンは

例えば非常に強い信頼関係にある患者と鍼灸師は

治療を通して患者から多くのオキシトシンが分泌されるので

鍼治療がとてもよく効き病が治っていくことを多く経験している

オキシトシンを分泌するには

どうすればオキシトシンが分泌されるか

五感に心地よい刺激を与えること

美味しいものを食べる

いい香りを嗅ぐ

大好きな音楽を聴く

美しい風景を見る

それよしなにより

体への心地よい刺激がオキシトシンを分泌する

パートナーとのスキンシップ

ハグ・キス・セックスなどでは

より多くのオキシトシンが分泌されることがわかっている

以下続く

オキシトシンの作用について

最強の脳内物質オキシトシンの作用について

オキシトシンが分泌されると脳内で様々な変化が起こってくる

①心を落ち着かせ、幸せな気分を高めてくれる「セロトニン」の分泌を促す

②やる気が出るホルモン「ドーパミン」の分泌を促す

③ストレスがかかると分泌されるCRFというストレスホルモンの分泌を抑制する

④CFRが抑制されることによってノルアドレナリンや、コルチゾールという
 
 ホルモンも分泌も抑制され、副交感神経の働きを高めて自律神経を整える

⑤ストレスを和らげ、興奮した神経を落ち着かせるGABAというアミノ酸の分泌を促す

⑥脳内モルヒネといわれる「エンドルフィン」の分泌を促し痛みを和らげる

このようにオキシトシンは身体の健康を維持する様々な物質に作用する脳内ホルモンである

オキシトシンとは

オキシトシンとは脳下垂体から分泌されるホルモンで

「幸せホルモン」「恋愛ホルモン」「抱擁ホルモン」

「信頼ホルモン」「絆ホルモン」「思いやりホルモン」

「癒しホルモン」など、数々の異名を持つこのホルモン

分泌されるとわたしたちに以下のような効果をもたらすことがわかってきた

•幸せな気分になる

•脳・心が癒され、ストレスが緩和する

•不安や恐怖心が減少する

•他者への信頼の気持ちが増す

•社交的となり人と関わりたいという好奇心が強まる

•親密な人間関係を結ぼうという気持ちが高まる

•学習意欲と記憶力向上

•心臓の機能を上げる

•感染症予防につながる

ある特定のツボに鍼を打つとリラックスして

幸福感を感じたり心が穏やかに変化することは多く体験している

研究が進むと鍼治療とオキシトシンの関係が解明される可能性がある

以下次回に続く

肝鬱と心血不足その2

心神があらゆる病気に関与していく

最終的に痛みは、心で痛みを感受するが

心血不足の度合いが心神の安定に関連するため

心血不足の程度によって感受の仕方が変わってくる

このように、痛みや痒み・精神安定の中枢的働きをするため「神主学説」という

この理論を用いて、安神作用を強めることで、五臓の気の陰陽バランスも整い

気の流れが改善され、痛みを遮断したり緩和することができる

ただし、全てに効果があるわけではなく「心血が不足している」ことが必要条件になる

肝鬱と心血不足

例えば疲労時に、肝鬱気滞(ストレスによって気の滞りが起きること)が起こり、

疲労感を強く感じる人と、その時に疲労感は感じられないが、仕事がひと段落し

ホッと一息ついた時に疲労感を強く感じる人がいる

この二通りの症状の起こる原因を解説すると(少し専門的ですが)

同じ肝鬱気滞を起こしても日頃から心血が弱っている人は、

(心神が不安定で心を栄養できていない状態)

肝鬱による肝血不足をフォローできず、常に疲労感をすぐに自覚してしまう

一方心血がある程度しっかりしていると、肝鬱による肝の陰液不足があっても

肝気の高ぶりに応じて心血がそれを補おうとしてくれるために

肝気が高ぶっている間は、本人の自覚として疲労感を感じないが

ホッとして肝気がゆるむと、心血のフォローも緩慢になり

肝血不足が前面に現われ、強い疲労感を感じるのである

以下次回に続く)

14日~18日(木)休診させていただきます

神主学説

神主学説とは

「心神が不安定だと痛みが増し、心神を安定(安神)させると痛みが軽減する」

と東洋医学の古典理論である

神には3つの意味がある

 /澄mind):心理・意識・直感の精神的な活動

◆/澄spirit)精神そのもの

 神(vitality)生命力そのもの

以下明日に続く