リベド血管炎の症例
30代♀
中学生から下肢に紅斑が発症
当初は軽度であったが20才から悪化
下腿内顆周辺に潰瘍ができ激痛
悪化と軽減を繰り返し
30才で「リベド血管炎」の診断
歩き過ぎる、疲れる、梅雨時等に悪化
内出血→潰瘍→激痛の繰り返しで日常生活に支障あり
難病治療に取り組む当院HPをご覧になって来院
弁証:お血症・湿困脾土
治法:駆お血・健脾・去湿
取穴:公孫・三陰交・太衝など一穴のみ適宜取穴
潰瘍の形成される経絡の井穴に刺絡
経過:今年の梅雨~夏は潰瘍ができない
疲れたり、下肢に負荷をかけても悪化しない
生理血塊がなくなり、生理血色も暗紅色がなくなる
お血が駆除されたことが確認
結語:まだ経過観察が必要であるが
西洋医学では治療法がないこの病気にたいして
中医学による弁証論治と少数鍼、刺絡が効果的であり
治癒への可能性を見出せたことは大きな意義があり
この病で苦しむ患者さんへの朗報となるであろう