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良い睡眠12箇条その2

【第2条 適度な運動、しっかり朝食、ねむりとめざめのメリハリを】

定期的な運動や規則正しい食生活は良い睡眠をもたらす

朝食はからだとこころのめざめに重要

睡眠薬代わりの寝酒は睡眠を悪くする

就寝前の喫煙やカフェイン摂取を避ける

適度な運動を習慣づけることは、入眠を促進し、中途覚醒を減らすことにもつながる

また、しっかりと朝食をとることは朝の目覚めを促す

これらの生活習慣によって、睡眠と覚醒のリズムにメリハリをつけることができる

一方で、就寝直前の激しい運動や夜食の摂取は、入眠を妨げることから注意が必要

就寝前にリラックスすることは入眠を促すために有効

一方、就寝前の飲酒や喫煙はかえって睡眠の質を悪化させるため、控えた方がよい

睡眠薬代わりに寝酒を飲む習慣を持っている人が男性で多いことがわかっている

アルコールは、睡眠薬代わりに少し飲んでいる場合でも

慣れが生じて量が増えていきやすいことが知られている

アルコールは、入眠を一時的には促進しますが

中途覚醒が増えて睡眠が浅くなり、熟睡感が得られなくなる

また、ニコチンには覚醒作用があるため、就寝前の喫煙は入眠を妨げ、睡眠を浅くする

寝酒や喫煙は、そもそも生活習慣病の発症・重症化の危険因子になるとともに

直接、睡眠の質を下げるだけでなく、睡眠時無呼吸のリスクを増加させるなど

二次的に睡眠を妨げる可能性も指摘されている

就寝前3~4時間以内のカフェイン摂取は、入眠を妨げたり、睡眠を浅くする可能性があるため

控えた方が良い。これは、主にカフェインの覚醒作用によるもので、この作用は3 時間程度持続する

また、カフェインには利尿作用もあり、夜中に尿意で目が覚める原因にもなる

カフェインは、コーヒー、緑茶、紅茶、ココア

栄養・健康ドリンク剤なども多く含まれているので注意が必要

良い睡眠12箇条

睡眠の質を高めることは健康長寿に不可欠

平成26年に厚生労働省健康局発の

良い睡眠12箇条の解説を・・

【第1条.良い睡眠で、からだもこころも健康に】

良い睡眠で、からだの健康づくり

良い睡眠で、こころの健康づくり

良い睡眠で、事故防止

睡眠には、心身の疲労を回復する働きがある

このため睡眠が量的に不足したり

質的に悪化したりすると健康上の問題や生活への支障が生じてくる

睡眠時間の不足や睡眠の質の悪化は、生活習慣病のリスクにつながることがわかってきた

また、不眠がうつ病のようなこころの病につながることや、睡眠不足や睡眠障害による

日中の眠気がヒューマンエラーに基づく事故につながることも明らかになっている

この指針では、睡眠について正しい知識を身につけ、定期的に自らの睡眠を見直して、

適切な量の睡眠の確保、睡眠の質の改善、睡眠障害への早期からの対応によって、

事故の防止とともに、からだとこころの健康づくりを目指している

以下続く

睡眠の質その2

睡眠時間を1時間早めて23時に寝るようにしている

睡眠の質はずいぶんよくなったが

早朝覚醒が時にあって対策を・・・

睡眠前に右の照海に20分置鍼

これで劇的によくなった

仕事の集中力もさらに高まった

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睡眠の質

睡眠時間は平日は平均5時間程度

日本人の平均睡眠時間としては短い

睡眠は時間ではなく質であるというが

今年で還暦

新年から1時間早く寝付くようにしたところ

夕方からの仕事の疲れがなくなったことを実感している

恐ろしく効いた神門の続き

不眠症と胸部痛・胸脇苦満・左上肢の重だるさ

を訴え「左神門の鍼が恐ろしく効きました」と言った患者さん

その後,心兪の鍼と施灸を加えて経過は極めて順調

よく眠れ随伴症状もほぼなくなった

暫く週に一度の治療を続ければ治癒は近い

http://www.n-aco.com

鍼灸と漢方薬

東洋医学の診断に長けた医師の処方する漢方エキス剤と

鍼灸治療をわせると難治性の病に奏効することがある

「柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」

精神的に不安定で、動悸や不眠等を伴う

「神経症」等に用いられる漢方エキス剤

”心肝気鬱”で動悸と不眠の患者さんを

信頼している心療内科の医師を紹介し

上記の漢方薬が処方され

鍼灸と合わせた治療で

早期に仕事への復帰が果たせた

中国では鍼灸と漢方薬は車の両輪に例えられる

8割の医師が漢方エキス剤を処方するこの国で

四診(望診・聞診・問診・切診)をしたうえで

漢方薬を処方する医師は実はとても少ない

恐ろしく効いた神門

主訴:不眠症と胸部痛・胸脇苦満・左上肢の重だるさ

脈診:沈虚

舌診:淡泊、胖大、舌先紅

弁証:心気虚、心肝不和

処置:左神門30分置鍼

3回目の来院で強い不眠と胸苦しさで苦悶の表情

左神門に10分の置鍼後、無力だった脈が有力になったのを確認して

更に20分置鍼をした後に様子を見に行くと

「このツボなんですか?恐ろしく効きました」

胸苦しく左上肢の強いだるさが一気にとれ

安堵の表情になり落ち着いた

今夜は途中覚醒がないことを祈る

不眠と心兪

不眠の訴えは多い

以前このブログで不眠の中医学的な分類を示したが

五臓の”心”の問題で眠れない場合

心陰虚の不眠

心腎吹不交の不眠

心脾両虚の不眠

以上に分類できる

背部兪穴の心兪に虚の反応が顕著に表れている場合

虚側の心兪に鍼を打ち

左右に交互にお灸をすえるととても効果がある

施術した夜は必ず眠りが深くなり

催眠鎮静剤を用いるより遥かに自然な眠りを促すことができる

不眠に失眠のパイオネックス

不眠症の患者さんはとても多い

鬱病や双極性障害で長期間催眠導入剤、睡眠薬、安定剤等複数の

抗精神病薬を内服している重度の不眠症は

心神へのアプローチが必要だ

軽度の不眠証は殆ど鍼灸治療で改善するが

治療効果が1~2日しか続かない患者さんに対して

”失眠穴”(踵の中央)にパイオネックスZEROを添付して

催眠鎮静効果の持続が確認できた

パイオネックスZEROは鍼ではないので踵に体重がかかっても

無痛で安全、簡単便利

どの証に対して有効かを検証中

不眠症の症例

50代♀

子供のころから寝つきが悪く

2年前から入眠障害、寝ても途中覚醒し以後眠れないので

不眠外来を受診しメイラックス・レスミンを処方される

メイラックス内服である程度眠れるが眠りが浅い

脈診:浮緊細

舌診:淡紅色・微黄苔・舌尖紅・舌下静脈怒張

体表所見:百会の熱・肝の相火に邪・巨闕兪に圧痛・上焦の熱

弁証:肝鬱化火・òU血症

治法:疏肝理気・寫火を目的に蓮風鍼3番で左太衝に10分置鍼

経過:治療した夜から2日間良く眠れたので

   3日目の夜はメイラックス内服しなかったが朝まで良く眠れた

脈も緩み・舌尖の紅は消失、経過は極めて良好

不眠症は鍼灸治療が奏功するので

お薬を減量ややめたいと思っている方はお試しください